天使のストール

お手入れ ~クリーニング・洗い方~

カシミヤはドライクリーニングに出さないとダメと思われている方が多いですが
UTOの商品はすべて上質なカシミヤの糸を用いたニット(編み物)ですので手洗いや洗濯機で洗うことができます。
洗い方の手順や注意点を参考にぜひご自宅で洗ってみてください。
また、UTOのシルク製品も同様のお手入れが可能です!

 

カシミヤの洗い方 カシミヤの洗い方

1. 洗い桶に水を貼る

常温の水で洗います。水の温度が高いと繊維のキューティクルが開いて絡み合い、縮みの原因になりますので、「常温」がポイントです。
「水の温度が高いと縮みやすい」「洗う時間が長いと縮みやすく毛羽が立ちやすい」 「一緒に洗うものが多いと縮みやすい」ということを覚えておいていただければOKです。

 

2. 洗剤を投入

ウール用洗剤またはデリケート衣類用洗剤を入れてよく混ぜ、水全体に溶かしてください。
カシミヤの素材は人間の髪の毛と同じ天然素材ですので、普段ご自身が使われているシャンプーでも代用できます。

 

3. 洗い

手洗いの場合: 軽く「押し洗い」又は「振り洗い」します。
「水につけて、持ち上げる」という動作 を20回ほど行うだけでも充分に汚れは流れ落ちます。
洗濯機の場合:【縦型洗濯機】機種によって呼び方が異なりますが、「手洗いモード」「ドライコース」
「ソフトコース」「デリケートコース」「おしゃれ着コース」などがあるようです。
【ドラム式洗濯機】多めの水で泳がせるようにやさしく洗う「揺り洗い」で。

 

4. 柔軟剤で油分を補給

一度すすいだ後は、柔軟剤などで油分を補給します。先ほどのシャンプーと同様に柔軟剤の代わりにリンスでもOKです。

 

5. 脱水

脱水機で完全に水気を取ってください。繊細なカシミヤを脱水にかけて大丈夫なのかと不安になるかと思いますが
縮みの原因は繊維同士が揉まれたり、摩擦によって絡み合ってしまうことが原因なので
セーターをドラムに張り付けて遠心力で水分を飛ばす縦型洗濯機での脱水は手でぎゅっと絞るよりずっと繊維には優しい脱水方法です。

ドラム式洗濯機の場合は、回転の途中でセーターを上から下へ叩きつけてしまい衝撃で繊維同士が絡まり
縮んでしまう可能性がありますのでおすすめできません。
その場合は大判のバスタオルなどで挟み、優しく抑えて水分をバスタオルに吸わせるなどの脱水方法をおすすめします。

 

6. 洗濯の後の整え

洗う前のセーターの寸法に伸ばして形を整えてください。

 

7. 干し方

風通しのよいところで平干しし、自然乾燥します。
濡れている状態のセーターを吊るして干すと、水分が下のほうに溜まってその重みで伸びてしまい、乾くとその伸びた状態が定着します。
網などの上が一番良いですが、ハンガー数本に渡して干すと平干しの状態に近くなりますので、
ご自宅にちょうどいい網などがない場合にはぜひお試しください。
バスタオルの上などでも良いでしょう。半日ぐらいでひっくり返してバスタオルの位置を変えてください。
風通しのあるほうが乾きやすいで扇風機などの風を当てると早く乾きます。
多少陽にあたってもかまいませんが、半日陰~日陰の方がカシミヤがふんわりと乾きます。室内での乾燥も可能です。

 

熱風乾燥機は厳禁です。乾燥機に入れると熱風でフエルト現象を起こして子供用みたいに縮んでしまいます。
これはウール特有の現象で、フェルトの作り方がこの方法ですから縮まないはずがありません。

 

【注意点】
※洗いと脱水は必ず1枚ずつ短時間で優しくおこなってください。(洗濯ネットの利用も可能)
※長時間の洗いや複数で洗うと摩擦で縮みの原因になります。
※なかなか取れない汚れはシミの可能性もございます。 シミの原因に応じた特別な処置が必要ですので、お早めにクリーニング店にてご相談下さい。


保管方法・毛玉の注意点

保管方法

着用の季節が終わりましたら、汚れを落としてきれいに洗濯してから保管してあげてください。保管には必ず防虫剤を施してください。
虫も繊細なカシミヤが美味しいらしく一番に食害に遭いやすいですので、ご注意ください。
防虫剤は一般に空気より重く上から下の方に効果が発揮されますので、一番上に置いてください。

 

毛玉の注意点

毛玉は繊維の絡まりで発生します。今日着用したニットは毛羽がたち、繊維が絡みやすくなっていますので、
かるくブラッシングをしてしまうことをお勧めします。
湿度が高く摩擦があると毛羽が発生しやすくなります。
ウインドブレーカーや密閉のコートなどは蒸れやすく高湿度になりやすいので着用時にも適度の通気を心がけてください。
カシミヤをはじめウールの繊維は生きています。
ウールは繊維のキューティクルの開閉により湿度を調整していますのでさっぱりした暖かさを保ちます。
その為に毛玉を完全になくすことは不可能です(強制的にキューティクルを削除した毛玉の出来ない特殊加工のウールもありますが、UTOのカシミヤは天然のウールの良さをお楽しみいただきたく特殊加工は施しておりません。)
毛玉は小さいうちに、毛玉取り器などで丁寧に取り除いてください。ニット本体には全く影響はありません。