お正月のお屠蘇は1年の健康を祈る習慣|運龍堂 楽天市場店

お正月に家族で飲むお屠蘇。実は、1年の健康を祈り、新しい年の出発を縁起の良いスタートにするための習慣です。

Wikipedeiaには「屠蘇(とそ)または、お屠蘇(おとそ)とは、一年間の邪気を払い長寿を願って正月に呑む縁起物の酒であり風習である。」と記載があります。お屠蘇(おとそ)は本来、屠蘇散(とそさん)と呼ばれ、新しい年の出発に当たって新陳代謝をあげて、滞りを除いて、身体を清健(せいけん)にして、長寿をはかるという意味で処方されたものです。実際、山椒果皮、桂皮、みかん皮、桔梗根、浜防風、おけらの茎葉などの素材が使われています。※清健(せいけん)とは何事もなく心穏やかであるという状態です。

「屠る」は「ほふる」と読み、「切り裂く」という意味です。諸説ありますが、「屠蘇」は邪気を払って、正気を蘇生させるという意味だと解釈されます。邪気は病気を起こす原因、正気は病気に対抗して体の健康を維持するエネルギーです。

元旦から三日、あるいは五日間、お屠蘇を家族で頂くという習慣は、遠い昔から今日まで伝えられております。今では、お屠蘇を頂く習慣が減ってきているかもしれませんが、昔から代々続いている家では特に尊重される行事の一つです。

お屠蘇の歴史

中国の後漢の時代に、薬学や鍼灸の発展に貢献した華佗(かだ)が生み出した発明した薬種です。これが、中国で邪気を払って、不老長寿になれる薬酒として、大晦日に井戸の中に薬をつるして、元旦に引き上げて酒に浸したものを年少者から順番に飲むようになりました。

そして、平安時代の初期に、この儀式が日本に伝わって、宮中儀式として取り入れられました。その後、「一人これを呑めば一家疾無く、一家これを呑めば一里病無し。さらに元旦に呑めば、一年間病無し」ということで、江戸時代に庶民の間に広がりました。

※お屠蘇の飲み方には独特の順番が

お屠蘇には使い方のポイントがあります。一家揃って酌むときは年齢の最も低い方から始めて、順々に年長の者に回していきます。これには、若い人のエネルギーを年配の方に伝えていくという意味があります。

これによって子供たちは新年になったことを実感し、家族全員が元気になることを願います。また、お屠蘇の風習は、薬を嫌って飲むことのできない人には知らず知らずのうちに薬に親しませ、健康の助けとなります。

お屠蘇の作り方について

お屠蘇1袋を清酒180mL~360mL(1合ないし2合)の中に浸して、1晩そのままおき、次の日にお使いください。例えば元旦の1月1日に使いたい場合は、大晦日に漬け込みます。

独特のかおりがあるため、飲みにくく感じる場合もあります。(スパイシーな香りです)そのような場合は、お好みに応じて本ミリンを入れると味がよく、飲み易くなります。もし、お子様など、お酒が全く飲めない場合は、本ミリンのみで作っても問題ないです。なお、屠蘇散の香りになるので、あまり高級な日本酒だともったいないです・・・

◎お屠蘇に含まれる薬膳素材について

お屠蘇の原材料は、山椒果皮、桂皮、みかん皮、桔梗根、浜防風、おけらの茎葉(けいよう)から成ります。ここからはお屠蘇に含まれる薬膳素材を一つずつ解説していきます。

※山椒(さんしょう)

山椒は北海道から九州、朝鮮半島南部に分布するミカン科の落葉低木(らくようていぼく)のサンショウの果皮です。知らない方も多いかもしれませんが、実は日本固有の香辛料です。中国では同属植物のカホクザンショウの果皮を花椒(かしょう、又の呼び方をホアジャオ)として用いています。

※桂皮(けいひ)

桂皮はクスノキ科のケイの樹皮です。薬料(やくりょう)、香料(こうりょう)として古くから世界各地で用いられ、「神農本草経」をはじめ、エジプトの「エーベルス・パピルス」、インドの「チャラカ本草」、ギリシアの「マテリア・メディカ」などにも記載が見られます。食品として用いられるときには皆様もご存知のシナモンとして流通しています。

一般的に、食品で使われるシナモンは、枝の部分、名前で言うと桂枝(けいし)を使うことが多いですが、漢方や薬膳では、より効果のある幹の部分を使います。この幹の部分は桂皮(けいひ)と呼ばれます。古代エジプトでは没薬(もつやく)などの香薬とともにミイラを作るときに用いられていました。

※みかん皮

漢方では古く乾燥させたミカンの皮を陳皮(ちんぴ)として使用しています。陳皮の「陳」は「陳旧」の意味であり、古いほうが良品とされています。10年以上のすごく古いものは高値で取引されています。

香が良いため漢方では気の巡りをよくする理気薬(りきやく)に分類されており、様々な漢方薬で使用されています。

※桔梗根(ききょうこん)

日本、朝鮮半島、中国などに分布するキキョウ科のキキョウの根です。名前の由来は結(桔)実して硬い(梗)ことから付けられたとされています。桔梗は「舟楫(ふなかじ:舟によって物を運ぶこと)の剤(ざい)」とも呼ばれ、他の薬剤の効果を体の上半身に運ぶという説もあります。皆様の身近なものでは「龍角散」などにも使われています。

※浜防風(はまぼうふう)

セリ科の多年草で、ボウフウは日本に自生していません。日本でボウフウといえば海辺(うみべ)に自生するハマボウフウのことをいいます。防風とは「風邪を防ぐ」という意味です。

※おけらの茎葉(けいよう)

キク科オケラ属の多年草です。オケラは漢方では朮(じゅつ)という素材として、キク科のオケラの根茎を用いています。これらの薬膳素材によって作られたお屠蘇は健康長寿の有り難い行事の中で昔から伝えられてきました。皆様もぜひお屠蘇を使って新年の健康とご多幸に役立てていただきたいと思います。

年末のご挨拶にお屠蘇を

年始に家族の健康を祈り、1年間の幸せを願うお屠蘇は、年末の挨拶にも愛用されています。相手の家族の健康を祈って、年末のご挨拶の際に、お世話になった方々に、ぜひお渡しください。

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