宇宙的視点をもって地球を眺めることができれば、何かが変わってくるかもしれない。

 

今から 45 年前の 1961 年、人類初の有人宇宙船「ボストーク 1 号」に乗ったユーリ・ガガーリン飛行士が大気圏の外 300 キロメートルの高さから国境のない地球を眺めて、「地球は青かった」という有名な言葉を残した。

 2003 年 1 月 28 日、スペース・シャトルコロンビアの宇宙飛行士、アメリカの宇宙飛行士、ウィリアム・マックールとイスラエル人飛行士のイラン・ラモンは、地球から送られてきたジョン・レノンの名曲「Imagine」で目を覚ました後、「地球には国境がない」と述べ、英語とイスラエル語で「ここからは地球がとても素晴らしく見える、とても平和で、驚くほど素敵で、とても壊れやすく見える」と語った。彼らが乗ったコロンビア号はその後、大気圏突入時に空中分解という最悪の事態を迎える。

 ジョン・レノンが「Imagine」で、「国境のない世界を想像してごらん」と歌ってから 35 年経った今日でも、地球では争いが絶えない。

 「壊れやすい」地球で問題なのは戦争や紛争ばかりではない。貧困問題や環境汚染、地球温暖化も深刻な問題だ。米国では元大統領候補だったアル・ゴア氏が、監修したドキュメンタリー映画「an inconvenient truth(「不都合な事実」の意)」が大きな話題を呼んでいる。
映画にはゴア氏が登場し、キリマンジャロにもはや雪は残っていないことなどショッキングな事実を明らかにした。環境汚染も国境を越えた地球規模の問題である。

 もっとも、だからといって、今の生活を投げ捨てて環境問題に取り組めといわれても、それは無理な話だ。暑ければ冷房はいれてしまうし、ゴミだってなかなか減らせない。

 でも、心の中に宇宙飛行士達と同じ、宇宙的視点を持って地球を眺めることができれば、そこから少しずつ何かが変わってくるかもしれない。我々 1 人ひとりが宇宙に飛び出すことは難しいが、小さな事でも今できること、暮らしの中で地球を考えることが大切だと考えます。