うなぎの栄養について|うなぎは健康と美容に良いって本当?
夏の土用の丑にうなぎを食べる人も多いですよね。
有名な話として、うなぎ屋の主人から商売の相談を受けた平賀源内が、店頭に「本日土用丑の日」の紙を貼る様にしたところ、そのうなぎ屋が大繁盛し、他のうなぎ屋も真似ていき、「土用の丑の日」にうなぎを食べる風習が出来た、という説があります。
夏に食べると良いとされている「うなぎ」。実際、どのような栄養素が含まれているのか、見ていきましょう。
1.うなぎの栄養素って何があるの?
うなぎには、以下の栄養素が含まれています。
・ビタミンA
ビタミンAは喉や鼻などの粘膜に働き、ウィルスや細菌から体を守り風邪の予防に役立つと言われています。
また、表皮の新陳代謝を正常に保ち肌に潤いを与えます。
目の働きにとても重要とされているので、ビタミンAは積極的に取りたいですね。
うなぎ1匹には成人が一日で必要とされるビタミンAが豊富に含まれているんですよ!
・ビタミンB1
ビタミンB1は糖質をエネルギーに変える働きがあり、疲労回復や集中力の向上に効果があると言われています。
ですので、ビタミンB1が不足するとイライラしたり、疲労などの症状が現れやすくなるんですね。
また、昔(江戸~昭和初期)にかけて脚気の患者さんが多くいたのですが、原因はビタミンB1の不足だったようです。
うなぎには牛乳の約18倍、ほうれん草の約15倍と言われているぐらいビタミンB1が豊富!だから嬉しいですね。
・ビタミンB2
ビタミンB2は頭髪・皮膚・爪等をはじめとする体全体の健康の維持に必要な栄養素と言われています。
また、細胞の再生向上の機能がある為、肌を美しくすると言った美容面での役割に期待がもてます。
不足すると口内炎や皮膚炎等の原因にもなる為、積極的に取りたいですね。
うなぎには牛乳の約5倍、ほうれん草の約6倍含まれています。
・ビタミンD
ビタミンDはカルシウムやリンを効率良く吸収する働きがあると言われています。
骨粗しょう症の予防にカルシウムを取るのが必要ですが、ビタミンDを同時に摂取すればより効率的に取り込めます。
うなぎには1日分に必要なビタミンDが含まれ、カルシウムもそれなりに入っている為(一日摂取量の4分の1)、効率的です。
・ビタミンE
ビタミンEは「若返りのビタミン」とも呼ばれています。
抗酸化作用による細胞の酸化防止、LDLコレステロールの酸化抑制に役立ち、肌の老化の抑えや生活習慣病の予防に役立つと言われています。
・カルシウム
カルシウムの摂取量が不足すると、骨形成と、骨からカルシウムが少しずつ溶け出すバランスが崩れてくるため、骨粗しょう症の原因になる と言われています。
カルシウムを摂取する事により、歯や骨を丈夫にしていきます。
ビタミンDと同時に摂取する事で効率的に吸収する事が可能です。うなぎにはビタミンDも入っていましたね。
・DHA・EPA
DHA(ドコサヘキサエン酸)は、以前テレビ等でも頭が良くなると話題になった栄養素ですね。
記憶力の向上、認知症に対する効果が発揮されると言われます。
DHA及びEPA(エイコサペンタエン酸)は体内では殆んど生成する事が出来ないため、毎日の食事の中で摂取する事が重要となります。
EPA・DHAはオメガ3脂肪酸の必須栄養素に分類され、健康に役立つと言われております。
マグロ・サバ・イワシといった青魚に多く含まれているので、積極的に青魚を食べる習慣をつけるといいいですね。
うなぎにも青魚ほどではないですが、多くのDHA・EPAが含まれています。
さて、大人一日の必要量をまかなえてしまうぐらいたっぷり含まれている栄養素もあるなど、うなぎが栄養の宝庫である事がわかりました。
夏に食べるといい、食べると元気になるといわれるのも納得ですよね。
でもそうなると、次に気になるのがカロリー。
うな重のカロリーは、他の丼と比較するとどうなのでしょうか?
牛丼 | 909 |
カツ丼 | 893 |
中華丼 | 841 |
天丼 | 805 |
うな丼 | 754 |
※記載のカロリーは1人前分/ご飯の量 280gとして計算
うな重は、他の丼に比べて意外とカロリーが少ないのですね。
うなぎは年に数えるほどしか食べないと言う方が多いと思いますが、栄養が豊富でカロリーも意外と少ないので、もっと食べていきたいですね。
<うなぎを食べるときのポイント>
ちなみに、うなぎではビタミンCや食物繊維が取れない為、野菜と一緒に食べていただくと、さらにバランスが取れた食事になりますよ。
2.うなぎに期待できる効果
うなぎには、たっぷりと栄養素が含まれていることがわかりました。 ここでうなぎを食べることで効果が期待できることについて、まとめてみましょう。
2-1.美容
表皮の新陳代謝を保つ働きをするというビタミンA、肌を美しくするといった役割に期待がもて「美容ビタミン」ともいわれるビタミンB2、抗酸化作用があり細胞の老化を防止する働きがあると言われているビタミンEが豊富に含まれる事から、美容にもいいのですね。
イメージ的に健康によいのではと思っている方が多いかと思いますが、美容にも役に立つなんてビックリですよね!
うなぎ屋のお客さんには綺麗な女性がいっぱいいると感じるのですが、それもうなずけます。
2-2.疲労回復や健康面
ビタミンB1も豊富に含まれている為、体の疲れを回復させる力を発揮します。
バテやすい暑い日にうなぎを食べるというのも、こういうところからきているのかもしれませんね。
また、免疫力を高めたり、ウィルスや細菌への抵抗力を高めて風邪の予防にもなるビタミンA、骨を丈夫にするのに効果的と言われているビタミンD及びカルシウム、生活習慣病が気になる方にはDHA・EPAが多く含まれております。うなぎを健康食として召し上がるのも良いですね。
ぜひ健やかな体のため、夏以外にも定期的にうなぎを食べてみてください。
最後までお読みいただき有難うございます。