夏には夏の、音がある。
うるさいほどのセミの声、
遠くから聞こえるお祭りの賑わい、
おなかに響く打ち上げ花火。
その中でも一番夏を思い出すのは、
ゴトゴトと音を立てて回るジューサーの音。
夏には夏の、味がある。
暑いのも構わず外で遊んで、
帰ってくると母が作ってくれるミックスジュースは
私にとって「宇宙でいちばん」の飲み物!
爽やかなフルーツに、
まろやかな牛乳、砕かれた氷。
コップに注がれたそばから飲み干して、
すぐさまおかわりをおねだりしてたなぁ。
思い出の味の楽しみ方は、
懐かしむだけじゃない。
再現してみるのもまた一興!
母の味に必要なのはミカンとバナナと…、
あとなんだっけ?
大人の自由研究の、はじまりはじまり。
ソロブレンダー「Solen」
用途に合わせて2種類のボトルが付いた手軽で便利なミキサー。
容量・・・トライタン製ボトル400ml ガラスジャー300ml
価格・・・4,400円 (税込)
ガラスブレンダー「Rico」
耐熱ガラスジャーを採用し、熱湯も氷も使える耐熱温度差120℃までOKの温・冷対応のブレンダー。
容量・・・コールド600ml ホット400ml
価格・・・7,150円 (税込)
プロフェッショナルブレンダー
業務用レベルのパワーと多彩なモードで様々な加工が可能。
容量・・・1500ml
価格・・・69,300円 (税込)
Ascent 3500i
機能、安全、加工技術、何よりなめらかな口当たりを実現する食材の仕上がり。全てを極めた最高機種。
容量・・・2000ml
価格・・・151,800円 (税込)
(2~3人分) | |
バナナ | 1本 |
ミカン缶 | 150g |
桃缶 | 100g |
牛乳 | 200cc |
砂糖 | 大さじ1 |
氷 | 50g |
バナナは適当なサイズに切り、みかんと桃は缶詰のシロップを半分ぐらい一緒に入れます。氷が粉砕できるミキサーでない場合はクラッシュアイスなどより細かい氷を投入します。あとは全体がクリーミーに混ざるまで撹拌するだけ10秒ぐらいで出来上がりです。
ややミカン強めで仕上げるのがポイントです。濃い感じがお好みの方にはバナナ多めにされると良いですが少々ゴッテリします。フルーツ以外に缶詰のシロップで甘みが付くので砂糖はお好みで調整ください。牛乳は調整乳などにされるとややサラッとします。氷が粉砕できるミキサーをお使いの場合は事前に粉砕しておくとサラッと感が増します。お好みに応じてそれぞれ調整してみてください。
お店やご家庭によってはリンゴを入れるところもあります。酸味が出るのでさっぱり感が増します。ややシャリシャリとした食感が追加されます。
お店やご家庭によってはパイナップル缶を入れるところもあります。酸味が加わることと、イメージ通りトロピカルな風味が付かされます。
甘みの一部をはちみつに置き換えてみても良いです。独特のコクが追加されるのと、リンゴとは違ったさっぱり感が出ます。
牛乳を豆乳にしてみると植物性たんぱくやイソフラボン等の植物由来の栄養が取れることと、仕上がりがややサラッとします。
ヨーグルトを追加するとまた違った味わいが得られます。独特の酸味が病みつきになります。牛乳を減らしその分氷など水分量を調整ください。乳酸菌などの栄養素が同時に摂取できるのもうれしい。
市販のバニラアイスを入れると一気にスイーツ感が増します。柑橘類とぶつかるのでミカンをやや弱めて調整します。また、甘みが追加されるのでお砂糖なども少なく、もしくは入れないなどで調整を。
ヨーグルト同様発酵食品なので酸味が加わり、独特の爽やかさと味わいになります。ヨーグルトを使った場合と近い味わいになります。麹の効果から夏バテ予防にも。
フレンチトーストを作る際の牛乳部分を余ったミックスジュースに置き換えてみてください。卵を溶いてミックスジュースを混ぜ、トーストを浸して焼くだけ。スイーツ感の強いフレンチトーストに。
ミックスジュースの起源は余りものの果物を材料としたところから。よって、基本的に何を入れていただいても結構です。ブルーベリーやイチゴを追加しても合いますし、隠し味に「ヤクルト」を入れるという人もいます。ご自身のお好みに応じてオリジナルのレシピに挑戦してみてはいかがでしょうか。
大人になった今、
自分でミックスジュースを作って飲んでみる。
同じ味のはずなのに、なぜか物足りない。
それはきっと
汗をかいて遊びまわった子どものころに
喉を潤したあのミックスジュースが
母からの想いそのものだったからだ。
「お母さんのミックスジュースは宇宙でいちばん!」
あの愛は、偉大さは、
私の中に育っているだろうか?
甘ったるいまろやかさは私を包み込み、
砕かれた氷の冷たさは物思いにふけるうちに
消えていく。
epilogue
当たり前だと思っていたことの中に、
とても大切なものがある。
そして往々にして、
人はそれを手にしている時には
その美しさに気が付かない。
自分が包まれていたものの大きさに気が付いた時、
足元がぐらつくような感覚を覚える。
それでも前を向こうと思えるのは、
記憶の中のミックスジュースが
私の背中を優しく支えてくれるからだ。
過去は私の中でもう一度生まれ、再構成されていく。
あの夏のミックスジュースは、
私を強く優しく、支えてくれている。