ロゴ

職人の道具図鑑 NO.7

刻印

熟練の職人が慎重に刻む本物の証明
ジュエリーの品質を決める重要なひと仕事

ジュエリーに使われる素材は高価で希少なもの。使われている素材が確かなものだと証明するために、必ず刻印がされます。使われている地金はどんな種類か、ダイヤモンドや大きな宝石が付いている場合はその石目、また製造元の情報等を残し証明するためにとても重要な工程なのです。

刻印は鏨(タガネ)に掘られた文字や形を対象のジュエリーに打ち付けて刻みます。

滑らかに仕上げられた地金に硬いタガネを真っ直ぐに立て、均等な力で文字を打ち付けるのはとても難しく、熟練の職人だけにできる特別な仕事です。

指輪に刻まれた刻印文字が均等に同じ深さで刻まれているか、曲がってはいないか、刻印どうしが適度な感覚で入れられているか、ジュリーの品質と工房の技術を判断するには入れられた刻印を見るのが確かでわかりやすい方法となります。

刻印には一点一点丁寧に手打ちで刻印したもの、原型に刻印を打ったものを鋳造したもの、機械のレーザーで刻印されたものなど様々な方法があります。

そのジュエリーがいかに丁寧に作られ職人の想いがつまっているかは刻印の方法に現れます。

何千万円もする高価な手作りのジュエリーでは一文字一文字を彫刻刀で手彫する場合もある程です。

アムではすべてのジュエリーに熟練の職人が一点一点鏨で刻印をしています。

お届けするジュエリーの目立たないところに小さく刻まれる文字ですが、そのジュエリーに確かな素材が使われ、心を込めて作られたということを伝えるとても大切な印なのです。

(職人の机に並べられた刻印)