第1巻 摂政宮 皇太子裕仁（明治〜大正）

無邪気な幼少時代、皇族として初の長期外遊、摂政への就任、関東大震災、そして父・大正天皇の崩御―波乱に満ちた治世の幕開けをご覧ください。

第2巻 若き天皇の誕生（天皇即位〜満州事変）

金融恐慌、張作霖爆殺事件、満州事変、そして相次ぐテロ…騒然とした中で幕が開けた「昭和」。国際協調によって国家の安泰を求める天皇と、領土拡大によって国家の隆盛に挑む軍部の、せめぎ合いの日々が始まります。

第3巻 天皇 沈黙の時代（ニ・ニ六事件〜三国同盟締結）

ニ・ニ六事件の後、政治の実権を掌握した軍部は、盧溝橋事件を機に中国との戦争を拡大していきます。次第に国際社会から孤立していく日本。戦争の拡大を止めようとする、天皇の孤独な戦いは続きます。

第4巻 運命の決断（南部仏印進駐〜玉音放送）

日中戦争、そして独伊との三国同盟により、対米英関係は悪化。平和を望む天皇の願いはかなわず、ついに始まる太平洋戦争。相次ぐ玉砕、燃える帝都、二度の原爆投下―日本の存亡を賭け、天皇の下した聖断とは…。

第5巻 人間天皇の出発（敗戦〜全国巡幸）

戦争に負けたことで、国民との距離が近くなった天皇。しかし絶対的な権力を持って日本に君臨することになったGHQは日本に多くの改革を求めるように…。40代の昭和天皇は、かつてない試練に立ち向かいます。

第6巻 新しい国づくり（皇太子ご成婚〜昭和天皇崩御）

主権回復を果した日本。天皇は「国民の象徴」として日本を支え、皇室外交も精力的にこなします。奇跡的な復興を果した日本、民間からのお妃を初めて迎えた皇室―新しい風の流れと共に激動の昭和が終焉を迎えます。