タリーズ流 コーヒーの美味しい淹れ方

◆美味しいコーヒーの淹れ方

美味しいコーヒーを味わうためには、豆に関する知識だけでなく基本的なコーヒーの淹れ方もマスターしておきましょう。 ここでは水とその温度、豆の挽き方から分量までをレクチャーします。

●水

コーヒーの99%を占める水の特徴により、コーヒーの味わいに大きな影響が出てきますが、日本では水道水とミネラルウォーター、2つの場合があります。
水道水の場合は浄水器を通したものや、備長炭と一緒にポットなどに入れておいた水を使うことをおすすめします。
軟水と硬水によって味に変化のあるミネラルウォーターは、それぞれに適した豆を選んで抽出しましょう。

【軟水】→マイルドな仕上がり、コーヒー自体の味へ影響が少なく、豆の特徴が出やすい。

【硬水】→苦みが強くなる傾向があり、重量感が増す。

“日本人の口にあった水”で言うと軟水を使用するのが最適かと思いますが、一方で外国の水で淹れたコーヒーを飲み比べ、 自分の味覚に合う水を見つけるもの、コーヒーを楽しみ方の一つと言えるでしょう。

●温度

基本的にコーヒーの抽出の適温は90℃を目安に、それ以上高くなると苦みが強くなり、80℃より低くなると酸味が強くなる傾向にあります。
自宅でハンドドリップを行う場合は、やかんで水を沸騰させ、ドリップ用に細口ポットに入れ替えることでほぼ適温で抽出が出来ます。
ちなみに、自家焙煎のコーヒー販売店などで購入した、焙煎後一週間以内の極めて新鮮なコーヒー豆を淹れる場合は、80℃から85℃が適温とされています。

●挽き方

コーヒー粉は細かければ細かいほど、表面積が大きくなり、コーヒー粉とお湯が多く触れ合うため濃く、苦みも強く抽出されます。 抽出器具に合わせて、コーヒー豆を挽くことをおすすめします。

【器具別の挽き方】
・粗挽き…フレンチプレス、タリーズドリップマスター、メタルフィルター
・中挽き…ネルドリップ
・中細挽き…サイフォン、ペーパードリップ
・極細挽き…エスプレッソ

●分量

コーヒーを淹れる時に、使用するコーヒー豆の量によっても、味はもちろん変わってきます。
一杯あたりの量が多いほど、コーヒーは濃くなりますが、
「一人分=カップ一杯=150~200ccに対して10g」が基本となります。
あとは好みによって+αで調整しましょう。
コーヒーは基本的に、たっぷりの粉でたっぷりの量を抽出するのが美味しいとされます。

豆や器具を選ぶように、水や温度、挽き方や量まで好みを追求することで、目覚めのひとときや午後のコーヒーブレイクをより充実したものにしてみませんか。