シーバスが釣れない…釣れない理由と釣るための対策8選

シーバス釣りを始めたものの、釣れないためにやめてしまった…。よく聞く話ではないでしょうか。
シーバスは「考えて釣る」ことが大切です。釣れたとき・釣れなかったときを分析して、釣れるパターンの引き出しを増やしていくとヒットの確率が上がって釣れるようになります。
今回は釣れない主な理由を紹介しつつ、その対策をまとめます。

目次

シーバスが釣れない理由を考える

シーバスはとても警戒心が強く、学習能力が高い魚です。油断するとすぐ見切られたりスレたりしてしまいます。人的プレッシャーがない方が釣りやすくなります。いままで釣れなかったとき、周りにアングラーがいるかどうか・自分より前に人がいた時間帯かどうかなどを考えたことがあったでしょうか?場合によっては、スレていない場所や個体を探したり戦略を変えたりする必要があります。

もしも自分がシーバスだったらどう思うかを意識して、シーバスに違和感を感じさせないことも大切です。また釣れなかったときの条件もインプットしていきましょう。それ以外の条件なら釣れる可能性があるからです。釣れない状況だと気づくことができれば対処もできます。

このように、「考える釣り」をめざしましょう。いろいろなパターンを蓄積しておき、その引き出しの中からその場その場で釣れるパターンを選ぶ発想が必要です。

理由と対策①時期・季節

産卵期は釣りにくいので避けましょう。地域により産卵期は違いますが、西日本は11月~3月・東日本は1月中心に12~2月が目安です。ただし産卵期もまったく釣れないわけではありません。

逆に狙い目のシーズンとしては、シーバスの活性が上がる「バチ抜け」の時期がおすすめです。「バチ抜け」は、シーバスの餌となるゴカイやイソメが産卵のため一斉に水中に出てくることです。時期は地域によって違いますが、12月~6月の間です。

理由と対策②釣り場・ポイント

スレている釣り場で周りと同じ釣り方をしても釣れません。スレていると感じたら、できればランガンしたりスレていない釣り場に移動したりしましょう。どうしても移動できないときはルアーやリトリーブのスピードを変えたりして変化を持たせます。

釣り場は、個体数が多い都市部の方がおすすめです。以下、釣り場での具体的なポイントをいくつか挙げます。これらのポイントがある釣り場を選びましょう。

・ストラクチャー(橋脚、テトラポットなど)
・流れのあるところ(運河の合流点など)
・ブレイク(かけあがり 海底・川底の高低差のあるところ)
・夜なら常夜灯まわりの明暗の差があるところ

経験を積むという意味では、同じ釣り場に通い続けて、そこで時間帯・天候・ルアー・レンジなど条件を変えて釣ることも大切です。釣れるパターン・釣れないパターンを学ぶことができます。定期的に通える釣り場を3箇所くらい確保しておくのがよいでしょう。

理由と対策③ルアー

色・大きさなど、ターゲットが捕食しているベイトに似たルアーを使う「マッチザベイト」が基本です。これができていないと釣れません。また、同じルアーばかりで見切られている場合もあります。この場合、自分が同じルアーを使い続けているパターンと近くのアングラーと同じルアーを使っているパターンとがあります。

その時期・その場所でどんなベイトを捕食しているのかまず確認しておきます。基本的には、その時期・その場所で数多く発生するベイトを捕食しています。確認には、次の方法があります。

・季節によるパターンから判断する
・近くの釣具屋やサビキをしている人に教えてもらう
・サーフに打ち上げられている魚を見る
・釣れた個体の胃の中を調べる

ベイトパターンが分かったら、ベイトにマッチしているタイプのルアーを、色や大きさを変えてローテーションさせましょう。色や大きさのほか、ルアーそのもののアクションも大切です。ナチュラルな動きのものを基本に、数種類用意しましょう。慣れてきたら、ルアーがつくる波動にも注意するとさらに精度を高めることができます。

対応できる引き出しづくりという意味でも、ルアーはある程度バリエーション(種類×大きさ×色)用意することが必要です。

理由と対策④レンジ

10cmの違いで釣れたり釣れなかったりするほど、レンジは重要です。シビアに意識して攻めましょう。ルアーでレンジを狙い分けます。ボトムはバイブレーション、表層はシンキングペンシルやフローティングミノーといった具合です。

レンジキープしてただ巻きが基本です。大きなアクションは必要ありません。活性が高いとき・デイゲーム・バイブレーションは高速リトリーブ、活性が低いとき・ナイトゲーム・シンキングペンシルはゆっくり目のスピードが一般的です。

探っていくときは、表層から始めて少しずつ深くしていきます。先にボトムを探ると、それより上にいる個体に見切られやすくなるからです。

理由と対策⑤ルアーの向き

ルアーの向きのせいで動きが不自然になり見切られることがあります。向きには、頭が上流向き・下流向きの2パターンあります。基本は頭が上流に向くようにします。

シーバスは基本的に上流に頭を向けています。あとは自分の立ち位置から、どこにいるシーバスにどのような演出をしてバイトさせるかをイメージしてキャストします。また流れの強さに応じて、見せ方を変えましょう。流れが弱いときは巻いていきます。流れが強いときは流れに乗せてドリフトさせると、流されているベイトと思わせることができます。

理由と対策⑥潮

流れがない場所やタイミングではシーバスは釣りにくくなります。港湾部や河口付近で釣る場合は、潮回りも意識しましょう。干潮から満ち始めるとき・満潮から引き始めるときの、潮の動き始めが狙い目です。そのほか、満潮になる手前のタイミングも期待できます。

大潮でないと釣れないと思われている傾向がありますが、決して大潮である必要はありません。ポイントによっては、大潮だと流れが速すぎる・時合いが短かい・ライバルが多いといったマイナス面もあります。あまり大潮にこだわらず、まずは流れの生まれるタイミングを狙いましょう。

潮が止まっているときは準備などに当てます。有望ではないタイミングでやたらにキャストすると、最適なタイミングにスレてしまう原因になります。

理由と対策⑦風・天候

ベタ凪だと、シーバスに警戒されたり見切られたりしやすくなります。小さな物音や、ルアーの動きの波動・不自然さなどが目立ちやすいからです。釣果を考えると、穏やかな日よりはむしろ雨や曇りの方がおすすめです。

気圧が下がっているときも期待できます。気圧が下がると活性が上がると言われています。そのほか気圧が下がって沖が荒れると、ふだん沖にいるスレていない回遊型の個体が河口付近までやって来ることもあり、チャンスが高まります。

理由と対策⑧水の濁り

澄み潮も警戒されたり見切られたりしやすくなる原因です。夜は夜光虫が出ることもあります。夜光虫がいるときも難易度が高くなります。

雨の後など水に濁りがあるタイミングがチャンスです。タイミングのほか、水が濁っている場所も狙い目です。濁った中では視界が悪いため、見切られにくくなりヒットの可能性が高まります。

まとめ

シーバスはスレやすい魚なので、スレていない場所や個体を探す・スレてきたら戦略を変えることが基本です。具体的には次の点に注意しましょう。

・産卵期は避ける
・「バチ抜け」の時期を狙う
・スレてきたらランガン・移動する
・ポイントはストラクチャー・流れのあるところ・ブレイク・常夜灯まわりの明暗の差があるところ
・ルアーは「マッチザベイト」で、色・大きさをローテーション
・ルアー自体のアクションも違うタイプを用意
・レンジキープしながらのただ巻きが基本、レンジにはシビアに
・レンジに合わせてルアーを使い分ける
・ルアーは頭が上流を向くようにし、ベイトに見えるような動きを演出する
・潮の動き始め(干潮からの満ち始め・満潮からの引き始め)、満潮になる直前を狙う
・穏やかな日よりも雨や曇りの日、気圧が低いときを狙う
・水が濁っているタイミング・場所を狙う

これらをもとに、釣れたパターン・釣れなかったパターンを経験として蓄積していきましょう。同じ釣り場でも違う条件なら釣れる場合もあります。自分の経験値を上げて、引き出しを増やしましょう。そしてその経験・知識を使いこなせるようになれば、釣れないなんてことはなくなるはずですよ!

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