高菜漬けの老舗「イヌイ」の歴史は、明治中期頃に福岡県山門郡三橋町(現・柳川市三橋町)の松石家から始まります。当時、同じ地元の鬼丸虎次郎氏が『“三池高菜”の塩蔵漬け』を手掛け、推奨していました。松石家の当主も鬼丸氏と共に生産を始め、高菜漬けを中心とした農産物関連事業を始めたことが「漬物語り」の原点です。
「イヌイ」という屋号は、昭和40年代に事業としてグループ企業を創設した松石吉昭の実母の名前にちなんでいます。イヌイさんは近所でも評判の美人で、明るく働き者だったことから皆から愛されました。
そんなイヌイさんが作る高菜漬けが唯一無二のイヌイの高菜の味のルーツです。
イヌイの高菜漬けは、「三池高菜」という品種を使用しています。
高菜の日本での一般的なルーツは、既に平安時代には中央アジアからシルクロードを通じて中国から日本に伝来していたと伝わります。
一方で、「三池高菜」に関しては、地元旧柳川藩の藩祖である立花宗茂公が、朝鮮戦役から戻って来た際に、三池の港から持ち込んだ高菜の種を三池山で栽培した事に始まると伝えられています。
その後、旧柳川藩主の立花氏が山門郡三橋町(現・柳川市三橋町)に創設した立花農事試験場にて「三池高菜」はより美味しく品種改良され、現柳川市・みやま市の農家にその栽培が奨励され、普及しました。
本来の品種を当初から受け継ぐ、瀬高町の高菜漬けは、分厚い肉質と特有の香り、ほどよい辛味など、どの特徴をとっても他の追随を許さない“最高級の高菜漬け”として今でも高い評価を得ています。
イヌイは明治の創業時から、その最高級の「三池高菜」を使用した高菜漬けを製造し続けているのです。
ANA FESTAさんの他、大手コンビニ、全国お弁当チェーン、外食チェーンやふるさと納税品にも採用される確かな高品質と信頼の味。
これまでは卸販売が主で、個人ではなかなか手に入りにくかった「漬物語り」ですが、このたび通信販売を本格化しました。
イヌイの誇る”漬物語り”のおいしさをぜひご賞味ください。
高品質なイヌイの高菜漬けや加工食品を、皆様に安心して食べていただくため、株式会社イヌイ本社工場では、2019年に国際食品安全規格FSSC22000の認証を取得しました。「もっと美味しく、もっと安全に」を合言葉にこれからも安全・安心で美味しい食品を皆様にお届けしていきます。
【登録組織】
株式会社イヌイ 本社
福岡県久留米市北野町上弓削675-7
【登録範囲】
漬物及び総菜の製造