朱肉・印泥特集
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美しくきれいな押印(※1)は正しい朱肉の使い方で決まります。硬くなく、軟らかすぎず、ほどよい粘度を保つことで押印のシャープさは格段に異なります。
押印は最も単純な印刷なので、印面に均一に朱肉をつけることがコツです。
常に印肉の表面が新鮮な空気に触れている状態が望ましいので、使用前はヘラで練ることが大切です。
※1押印…印を押すこと。
▲朱肉と印泥の大切な押印の心得
朱肉や印泥を練る一番の目的は、時間の経過によって浮き出て、分離してしまう油分と、顔料を再び混ぜ合わせることです。
- 印面(※2)に均一に朱肉をつけるため、左手に朱肉の容器を持ち、中高(※3)にした朱肉を少しずつまわしながら印面に朱肉を付けます。朱肉を印面に付ける時は、5~6回軽くたたくように、印面をずらしながら少しずつ付けるとよいでしょう。
- 押印時はできるだけ顔の真下で押印します。顔から離れると紙面と印面が平行でなくなり、印圧にかたよりができてしまい、朱肉がきれいに紙に定着しません。
- 押印した後は、次の使用時のためにかならず印面をきれいに拭き取ることが大切です。
※2印面…印の文字などが彫刻してある面。
※3中高…真ん中を盛り上げた状態。
▲はんこの悪い押し方
紙の下に敷いている木枠が付いた黒い革張りの下敷きは「印褥(いんじょく)」というハンコを押す際に使用する専用の下敷きです。簡便で安価なものでは、ゴム製の「捺印マット」も代わりになります。何も無ければコピー用紙を10枚重ねた上で押すことも、きれいに押印するのに効果があります。最も悪いのはガラスやスチールといった硬い台の上で直接押印することです。
▲はんこの正しい押し方
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黄口 | 最もオレンジ色に近い色相(※4)で、昔から役所や銀行でよく使用されている色。 |
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赤口 | 黄口に比べ赤味がやや強い朱色。通常よく使用される色。 | |
濃赤 | 赤口よりさらに赤味が強い朱色。使用時は、紙の白さとの差が大きく印影はくっきりする。 | |
濃赤茶 | 濃赤より茶系が強く、やや黒ずんで見える。書画などの使用に適した渋い色。 |
※4色相…色の種類・調子。
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永吉斉 (黄口) |
永吉斉 (赤口) |
永吉斉 (濃赤) |
永吉斉 (濃赤茶) |
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公用 (黄口) |
公用 (赤口) |
公用 (濃赤) |
公用 (濃赤茶) |
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特級印色 (黄口) |
特級印色 (赤口) |
特級印色 (濃赤) |
特級印色 (濃赤茶) |
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落款 (黄口) |
落款 (赤口) |
落款 (濃赤) |
落款 (濃赤茶) |
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極上落款印色 (黄口) |
極上落款印色 (赤口) |
極上落款印色 (濃赤) |
極上落款印色 (濃赤茶) |
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四季 (春) |
四季 (夏) |
四季 (秋) |
四季 (冬) |
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津軽 (黄口) |
津軽 (赤口) |
津軽 (濃赤) |
国産のものは無く、中国製の朱肉の元祖といえるものです。
顔料によりさまざまな色のものがあり、中でも朱砂を使用した印泥はその分量によって重さや色相が多数あります。
印泥は朱肉に比べデリケートなので、その扱いは使用・保管共に少々手間がかかります。
とくに気温・湿度による差があり、暑いところではやわらかくなり、べとつきがひどく使いづらくなります。また温度が低くなると印面への朱肉の付きが悪くなり、押印した時にひじょうに印影が薄くなってしまいます。
印泥は一般的には落款用として篆刻などの石印によく使用されています。とくに石印を使用する時は、石印のかけらや粉が付着していると印泥に混じって劣化の原因になりますので、印面にブラシをかけたり、布で拭き取るなどして入念に汚れを取ることが大切です。
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印泥 (黄色) |
印泥 (古色) |
印泥 (光明) |
印泥 (紅術軒彩) |
印泥 (純黒) |
印泥 (上品) |
印泥 (箭鏃) |
印泥 (珍品) |
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印泥 (白色) |
印泥 (美麗) |
印泥 (宝藍) |
印泥 (緑色) |
辻村で取り扱っている朱肉・印泥は、全部で39種類(朱肉27色・印泥12色)あります。画面上で確認する色は、モニターの製造メーカーや設定などによる違いが大きいため、ほとんどの場合、実物とは異なる発色をしています。
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