ペダル付近からの音鳴り

ペダルを踏みこむとギヤクランクのあたりから音が出る場合があります。

このあたりは音が反響してしまい、どこからの音なのか判別しずらいです。

  1. ペダル
  2. ギヤクランク
  3. ボトムブラケット

の順番で点検して、音鳴りの原因を確認して直します。

A ペダルのチェック

予備のペダルをお持ちであれば交換して乗ってみてください。音が止まればペダルが原因です。音が止まらない場合はギヤクランクのチェックを行ないます。

まず始めにペダルの締めつけネジが緩んでいないかペダルレンチを使って増し締めをします。(右は右ネジ、左は左ネジになっています。)

ペダルの締めつけのチェックでも音が止まらない場合は、ペダルのオーバーホールをします。

ベアリングのチェック、ベアリングの受け部分のチェック、ペダル本体のひびや破損などのチェックをします。

B ギヤクランクのチェック

ペダルが原因でなかった場合は、次にクランクの点検をします。

クランクを止めているボルトの増し締めをします。

右クランクと左クランクの両方行ないます。(右、左とも右ネジになっています。)

音が止まらない場合は、ギヤ板とクランクを止めているボルトの増し締めをします。(一体式のクランクはできません。)

それでも音が止まらない場合は、車体からクランクを取り外してギヤ板もクランクから取り外してクリーニングしてから、ボルトにグリスを塗り組み立てます。

クランクを組み付けるときにボトムブラケットの点検も一緒に行ないます。軸を回してスムーズに回るか、上下左右に動かしてガタがないか確認します、もし異常があれば組付けずにチェックします。

C ボトムブラケット

ペダルとクランクが原因でないときはボトムブラケットが原因です。

シマノのシールドタイプの場合

締めつけが適正かチェックします。

それでも音が止まらない場合は、新品を交換になります。

分解してオーバーホールできるタイプの場合

分解してベアリング、玉押し、シャフトのキズを点検します。

キズがある場合は新品を交換します。

異常がない場合はグリスアップして組み付けします。

ペダル付近の大抵の音鳴りは、上記の3つのチェックで直しますが、この他にフロントディレーラーとチェーンの接触の音やペダルとシューズのクリートからの音やボトムブラケット付近のフレームの溶接部に亀裂が入っている場合などがあります。

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