ロードバイク、マウンテンバイクなどの多くのスポーツバイクには、メンテナンスしやすいようにクイックレリーズハブという部品が多く使われています。
クイックレリーズハブは、ナット式のハブと違いレバーのカムの力で固定されるため、車輪の脱着が工具なしで簡単にスピーディーにできますが、間違った取扱いをするととても危険ですので、しっかり使い方をマスターしましょう。
また、走行前にはレバーがしっかり締まっているかチェックしましょう。
クイックレリーズシャフトの構造
「タケノコバネ」は、大きなほうが外側になります。
反対につけるとバネを潰してしまう事があります。（通常クイックレリーズシャフトは、ハブについています。)
ＯＰＥＮの位置
ホイールが外れる状態です。
この状態では絶対に走行しないでください。
ＣＬＯＳＥの位置
ホイールが固定されている状態です。
乗車可能な位置です。
車輪の取り付け方法
フロント車輪を取り付けます。
車輪のハブ軸をフロントフォークの奥まで確実にセットします。（調整ナットを緩めてクイックレリーズレバーはＯＰＥＮの位置）
レバーをオープンの面を上にして９０°レバーを締めます。（上側に倒す）
この状態で（ハブ軸と平行）、ナットを時計回りに手で回らなくなるまでしめつけます。（レバーをぐるぐる回して締めてはいけません）
締めつけはレバーを倒します。（クイックレリーズをＣＬＯＳＥの位置へ）
レバーを締めつける力は、自分がクイックレリーズレバーを倒すことができる最大の固定力が理想です。
もし、レバーが少しの力で簡単に倒せる場合は固定力が不足しています（人指し指で倒せるようなら固定力が足りないです）。
クイックレリーズレバーをハブ軸と平行の位置に戻し調整ナットをさらに時計方向に回し再度セットして下さい。自分がレバーを倒せることができる、最大の固定力でセットできるまで繰り返します。
もし、固定力が強すぎてセットができない場合（これ以上倒せない場合）は、クイックレリーズレバーをハブ軸と平行の位置にもどし、調整ナット反時計回りに回して固定力を弱めて再度セットします。
この時、一気に弱めず反時計回りに１/８回転ずつ回してレバーを倒せるまで繰り返しセットしてください。
レバーの位置は何かに引っかからないように完全な位置に セットしてください。
ディスクブレーキの場合、ローターに干渉しない事を確認して下さい。
