自転車のトラブルでもっとも多いのがパンクです。パンク修理は意外と簡単に行なうことができます。
片側のタイヤビードをリムからはずしてチューブを引き出します。(スポーツバイク調整編 出先でのチューブ交換を参考にしてください。)
後輪はスプロケットギヤの歯先とのトラブルを避けるため反対側のリムからはずします。(車体からホイールを外さずに修理するときは特に注意が必要です。)
スポーツ車は車輪をフレームから外して、作業したほうがやりやすい場合があります。
ポンプでチューブに空気を入れます。
少し多めにいれると小さな穴を見つけやすくなります。
水を入れた容器にチューブを浸けてチューブの穴を探します。
出先で修理するときは耳で空気漏れの音を確認したり、顔のほほにチューブを近づけて空気の動きで確認したりします。
チューブの穴は、1ケ所だけとは限りませんのでひとまわりしっかりチェックします。
空気を抜くと見つけた穴がわからなくなるので印をつけておくと穴を見失わないです。
穴の状態で原因を考えてパンクの再発を防止します。
チューブの外側に何かが刺さって開いたような穴の場合、タイヤにまだ原因のくぎや針金やガラスや木などが刺さっている可能性がありますので確認します。手を怪我しないように気を付けてタイヤの内側をチェックします。
チューブの内側に横に並んで2ヶ所穴が開いている状態の場合は段差でチューブがリムと挟まれて起こったパンクが考えられます。
穴が大きいときは修理が難しくチューブ交換になります。またタイヤのダメージも考えられるのでタイヤに亀裂などないかチェックします。
チューブの内側に開いた穴はリムの原因が考えられます。
リムテープの状態、スポークニップルの状態、リムのバリや金属片がないかチェックします。(写真は正常な状態です)
パンクの原因の穴を専用のパンク修理キットを使ってふさぎます。
ロードレーサーなどの細くて薄いチューブの修理は専用の薄いパッチをおすすめします。
穴の大きさにあった大きさのパッチを決めます。
ゴムノリやイージーパッチの乗りをよくするためにチューブの表面にやすりをかけて荒らして下地をつくります。
やすりがけはパッチの大きさよりもひと回り大きく行ないます。
やすりがけで出たゴムカスを除去して表面をきれいにします。
ゴムノリを薄く塗ります。(付け過ぎるとかえってはがれやすくなります。)
パナレーサーのイージーパッチはこの工程は必要ありません。
パッチの接着面に指紋がつかないように気を付けてパッチを貼り付けます。
急いでパッチを貼らないでゴムノリが半乾きになるまで2~3分待って貼り付けます。(すぐにパッチを貼り付けても乾きが十分でないと接着がされないばかりか、やり直しはとても手間がかかります。)
タイヤレバーなどを使って圧着させます。(プラスチックハンマーで軽く叩く方法もあります)
圧着させたら、セロファンをはがします。
空気を入れて、もう一度水に浸けて空気の漏れてないことを確認して完了です。
タイヤのなかにチューブを収めてタイヤをリムに組み付けます。