パラサイト石鉄隕石の回収量 約4,000Kg 天然隕石 VS 人口隕石


パラサイト隕石鑑別書8通


セリコ・パラサイト隕石が8点入荷しました。
全ての隕石に日本採珠宝石研究所の鑑別書が付属します。

パラサイト隕石鑑別書


セリコ・パラサイト隕石

セリコ・パラサイト隕石は2016年にケニアのセリコで発見され、2017年にパラサイトと認められた隕石です。
地球上に落下した全ての隕石の中でもパラサイト隕石は僅か2%弱しか存在しない大変希少な隕石で鉄とニッケルが混ざった合金の間を縫うようにかんらん石(ペリドット)が存在します。
鉄ニッケルは「鉄」オリビンは「石」なので隕石の分類では「石鉄隕石」にあたり、この構造をもった隕石の事をパラサイト隕石と呼ばれています。

隕石の後ろから強光


パラサイト隕石ペンダントトップの美しさは光を透過する事です。
薄くスライスされたパラサイトの鉄・ニッケルの部分は光を通さずペリドットの部分は光を通します。
それはまるで色鮮やかなステンドグラスに太陽光が射し込むとガラスの模様と色が浮かび上がる幻想的な光景のようです。

鑑別書 充填処理


隕石の鑑別書

今回は8点の鑑別依頼で1点だけ充填処理(上記の写真)された隕石がありました。
天然石の鑑別書では結構みる事が多い充填処理が隕石にもあったのです。
パラサイト隕石はオリビン(ペリドット)が天然石の為、鉄ニッケルからポロっと欠落し空洞になるケースが多々あるので、その穴を埋めるために充填処理されることが多いようですが埋める鉱物が同じオリビン(ペリドット)での充填処理なので何ら問題無いと考えています。

パラサイト隕石鑑別書


もう一つはパラサイトを覆う鉱物がクォーツだったと言う嬉しい記載でした。
昔ならこだわってクォーツ(現状では天然合成判別不可)を利用していた事が多かったように感じますが今は人工ガラスがほとんどなので一部分の使用でも有難いと思いました。

板状パラサイト鑑別書


セリコ・パラサイトの回収量

セリコ・パラサイトの回収量は約4000kgでこれ以上増える事は皆無で減っていく一方なのですが実際に販売されている数は今でも膨大で、今までに売れた数(2017年-2022年)は更に膨大です。
本当にこれらが全て「天然隕石」なのと首を傾げたくなる程見つかります。
もしかすると「人口隕石」が混ざっているのではと思い日本彩珠宝石研究所の飯田先生にお伺いした所、「人工的に隕石を地球上で作成する事も可能。」とのお話でした。
と考えるとそのまま販売する事は危険と感じ全てのパラサイトに鑑別書を付けて販売する事に致しました。
当店のパラサイト石鉄隕石は全て間違いのない本物なので安心してご購入下さいませ。

板状パラサイト鑑別書


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