高額ルチルがまさかの「有色剤の含浸あり」!!!【True Stone 天然石の真実】










見るからに純金のような輝きをするルチルクォーツ。
金針の一本一本が水晶内に美しく浮かび上がり見ているだけで惚れ惚れします。
このような個体こそ、写真で見るよりもご自身の目で見て頂きたい逸品です。
因みに価格はどれも10万円を超えるブレスレットなので鑑別してみました。
その結果が以下となります。



鉱物名: 天然クォーツ

宝石名: ルチルレイテッド・クォーツ

写真の【1】をご覧ください。
「透明剤の含浸が行われています」
書かれている処理で「透明材の含浸処理」とは石の透明度を上げる効果と石の耐久性を高める効果がある処理方法です。
特にブレスレット用のラウンド加工する場合は天然石を球体にした後にダイヤモンドドリルで貫通穴を開けるのですが耐久性を高めないと欠けや破損等の可能性が非常に高く必要不可欠な処理となっています。
例えばラリマー等の柔らかい石を加工する場合に透明剤の含浸処理を行うケースが多々あり鑑別書でその文言をよく見かけます。
含浸処理に使われる樹脂剤ですが無色透明で石の色を美しく見せる目的で含浸している訳ではなく耐久性の向上が目的の為、理にかなった処理方法と言えます。

写真の【2】をご覧ください。
「一部有色剤の含浸あり」
これはブレスレットのラウンド21個中に何粒かが「有色の含浸」があるとの記述です。
全ての粒が有色含浸であれば【1】の所に書かれますが一部の場合は【2】に書かれるようです。
見た目が全て純金のようなゴールドですので少し金色が足りないビーズは「含浸処理で鮮やかな金色に変えよう」という事なのでしょうね。
今回は本物のルチルクォーツでしたが人口の色を含浸処理したルチルが数粒混ざると言う結果となりました。
やはり高額な天然石ブレスレットを購入する際は鑑別書付き商品をお求め頂く事につきるのではないかと考えさせられる案件でした。