シーブルーアマゾナイト 神秘的な美しさを持つ深いブルーグリーンに癒やされます




2015年頃にウイグル自治区で発見されたシーブルーアマゾナイトです。
私が初めて見た時の印象は「これは着色や染色がされているだろう」と思っていましたので当店では扱いませんでした。
先日ですがシーブルーアマゾナイトを扱うディーラーの方とお話した時に「これは含浸処理はされているが着色処理や染色処理等は一切されていないアマゾナイトですよ」と自信ありげにお話されたのでそれならと仕入れた次第です。



これが本当に自然界で出来た石の色なのか?とその美しいシーブルーアマゾナイトをルーペで観察しました。
インクルージョンがほとんど見当たらず透明感を感じるアマゾナイトもあります。
ビーズ表面には縦縞模様が薄っすらと浮かんでいます。
見る者を惹きつけるほどの美しさを持つアマゾナイトです。

と言いましてもまだ、鑑別をしていませんでしたので急遽、日本彩珠宝石研究所に鑑別依頼をお願いしました。
下の写真が鑑別書です。



鉱物名: 天然フェルドスパー

宝石名: アマゾナイト

鉱物名の天然フェルドスパーって何?と思われるでしょう。
アマゾナイト・ラブラドライト・アンデシン・ムーンストーン・サンストーン等が鉱物名でフェルドスパーになります。
アマゾナイトはフェルドスパーグループの中で細かく分類するとマイクロクリン(微斜長石 びしゃちょうせき)にあたります。
宝石名がアマゾナイトです。



宝石名の下に「透明剤の含浸処理が行われています」と書かれています。
これは天然石をビーズ加工するため強度を向上させる目的で行う処理です。
その他の効用として、ビーズの透明度を上げる目的でも行う処理で結構な頻度で見られる処理方法です。
ラリマーブレスレットのビーズなどは強度を上げるために良く行われています。

ただし、間違わないでほしいのが「透明剤」と言う言葉です。

これが透明ではなく「色の付いた含浸処理」ならば問題ですが透明剤ですのでディーラーの方が言ったことは正しかったようです。



上の写真の摘要欄に「現時点では、色の起源の判別不能」と書かれています。
これは、着色、染色の痕跡は一切ないが、最近発見された石だけに詳細は不明と言うことです。

その下に「ブレスレット」と書かれていますがこれは形状の事でブレスレット状になっているのでブレスレットと書かれているだけです。
因みに原石の場合でしたら「鑑賞石」と書かれ隕石などは「標本」と書かれています。



如何でしたでしょうか。
実際には着色処理、染色処理されたアマゾナイトが多数出回っているのが現状です。
当店でご購入のお客様にはナチュラルなお色のアマゾナイトを安心してご購入して頂きたく今回の検証を行ってみました。
実物は本当に美しいのでご自身の目でご確認下さい。