ムオニナルスタ隕石を鑑別依頼しました ギベオン隕石 アイアンメテオライト


隕石鑑別書


メテオライト(ムオニナルスタ隕石)
ムオニナルスタ・メテオライトは1906年スウェーデンの最北端、ノールボッテン県キルナで発見された鉄隕石です。
ギベオン・メテオライトと同じオクタヘドライト(八面体晶隕鉄)で6-14%程度のニッケルを含みます。
断面を研磨して硝酸で腐食(エッチング)させると、ウィドマンシュテッテン模様という三角形・平行四辺形の縞条模様が表れます。
ムオニナルスタ・メテオライトのウィドマンシュテッテン構造はギベオン・メテオライトより繊細で細かい模様が現れるようです。

隕石採掘地図

ナミビア・ギベオン隕石と言えば隕石に興味がある方であれば誰もが知っている鉄隕石ですが、スウェーデン・ムオニナルスタ隕石はご存じの方は少ないかもしれません。

どちらの隕石も鉄質隕石でエッチングを施すとウィドマンシュテッテン模様が大量に表れます。


下記の写真はムオニナルスタ隕石の厚みがわかるように撮影しました。
薄くスライスする事でたくさんのムオニナルスタ隕石標本が生まれ、その分お安く販売することができます。
厚切りにスライスすればそれだけ原石を必要とするため割高になってしまいます。
1つの大きなムオニナルスタ隕石があるならば、出来るだけ薄くスライスして販売される事がほとんどのようです。

本品はほんとうに薄く、その厚みは何と約1.49mmですが重量は66.1gと重いのです。
表面積が大きいのでウィドマンシュテッテン模様の迫力が違います。
それも両面がウィドマンシュテッテン構造だと言うのも見逃せません。
今まで見てきた鉄質隕石は小さなペンダントトップであったり、球状のビーズ等でしたので、細かい模様がどのように入っている等がわかりずらかったですが表面積が大きくなったことで詳細に観察できるようになった事が最大のメリットです。

隕石厚み測定

下の鑑別書の摘要欄には「表面部にメッキ加工を認む」と書かれていますが、実際に表面を触ってみるとメッキされているとは思えないようなツルツルの面をしています。
これも透明材の被膜処理のおかげでしょう。
しかし、これでも錆びる可能性が高いので保存には錆止めスプレーが必修です。
※錆びている外縁部を見ると納得かと思います。(写真2枚目の外縁部参照)

隕石鑑別書

ギベオン隕石はネット状ではたくさんの偽物情報が飛び交っていますが実際はどうなのでしょうか。
当店ではお客様に安心してご購入して頂くために鑑別書依頼をお受けしていますので是非ご相談下さいませ。
※成分分析等が必要で鑑別をお受けできない場合がございます。
※鑑別料金が別途掛かりますので予めご相談下さい。

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