今日はよろしくお願いいたします！
ではさっそく、さとうみファームを始めたきっかけをきかせてください！

もともとは広島で暮らしていましたが、東日本大震災の直後から、復興支援活動のボランティアを始めたことがきっかけです。
漁業支援、イベント、子ども達に遊びを提供し、2014年1月には、南三陸町歌津寄木に羊牧場を開設しました。
子ども達の遊び場、雇用の場として、また南三陸町の豊かな自然を学べる観光牧場を目指し、始めました。
さとうみファームで働くスタッフには、県外からの移住者もたくさんいます。だからこそわかる「南三陸町の魅力」を発掘し、新しい「何か」をここ南三陸町から発信しています。

「子ども達の遊び場、雇用の場」とっても素敵です。
さとうみファームの1日を教えてください！

基本朝9時から18時です。朝に羊に餌をやり、畜舎建てたり、機械整備、また夕方餌やりです。

なぜ、『わかめ羊』だったのですか？

オーストラリアで、ソルトブッシュという地中のミネラルを吸い上げる低灌木があり、それを食べさせた羊が、「ソルトブッシュラム」というブランド羊なんです。
そこで、津波がのった土地でやってみたらと友達が声をかけてくれて。
最初はソルトブッシュ植えたりして始めました。
そして、元々漁師さんのところでめかぶを削ぐお手伝いをした時、ミネラルや栄養のある茎とかを利用できないか？と思い、羊の餌としてやってみることにしました。
こうしてソルトブッシュとわかめの二本立てで行こうと始めましたが、冬にソルトブッシュが枯れてしまったんです。
なので、羊に南三陸産の高級わかめの未利用部分を飼料にした、わかめ一本で行こう！と。

なるほど。地元の漁師さんとの繋がりや想いが育んだ取組が、『わかめ羊』なのですね。
それでは、わかめ羊の特徴はなんですか？

わかめ羊の特徴は、何よりも羊特有のクセが少ない、ジューシーで旨みたっぷりのお肉！ということです。
海のミネラルたっぷりの南三陸産わかめを食べさせ、愛情たっぷりに育てた羊のお肉は、通常の羊肉よりコクがあり、羊肉特有のクセが少なく、やわらかいのが特徴です。

コク！とっても気になります！
いろんな所にこだわりを感じますが、金藤さんは、どういったところにやりがいを感じていますか？

目的は羊をかうことじゃなくて、雇用を作ったり、新しい産業を南三陸でおこして継続的に運営できるようにすることなんです。
なのでやっぱり、地域が元気になること、これがやりがいですね。

金藤さんの南三陸への愛が伝わります！
では、そんな愛情いっぱいのわかめ羊の一番おすすめな食べ方はなんですか？

やっぱり1番のおすすめは焼いて！
塩コショウで焼くと肉本来の旨味が口いっぱいに広がり、一番味がよくわかると思います。
煮込んだりしてももちろん美味しいのですが、焼いてシンプルで食べてもらうのが特にお肉の違いを感じてもらえると思います。

やっぱりこだわりのお肉だからこそ、シンプルイズベスト！ということなんですね。
これからの金藤さん夢はなんですか？

羊の頭数を増やして、日本で一番美味しい羊を作ること！
そして、冒頭にも話しましたがさとうみファームは子ども達の遊び場、雇用の場として南三陸町の豊かな自然を学べる観光牧場を目指しています。
南三陸町の魅力をもっと、ここから発信していきたいと思っています。

これからも楽しみにしています！今回はありがとうございました！
こちらこそありがとうございました！

明るく話す金藤さんの姿がすごく印象的で、地域を元気にしたい、そんな暖かい思いがお話から強く伝わってきました。
県外からここ南三陸に移住した、その「何か」を体感しに、是非みなさんも足を運んでみてはいかがでしょうか。
『共生』を体験する牧場として羊と共に暮らすさとうみファームさんでは、他にもBBQやカヤック、羊毛ワーク、羊とのふれあいなど、楽しいイベントや施設がたくさん！
随時一緒に牧場を作り上げていくボランティアも募集しているそうなので、ご興味ある方はぜひ、一度お問い合わせしてみてくださいね！