■interview with m+ 村上雄一郎さんに聞くエムピウの魅力。

"ポケットの小銭が音を立ててふと思った。
もっと気持ちよく小銭を持ち歩けないだろうか。
たとえば手触りのよい一枚の革で包み込む。
しかも中身を取り出しやすく、使えば使うほど愛着がわく。そんないれものがあったら…。

こうして2001年、村上雄一郎の革製品ブランド m+[エムピウ]が誕生しました。 村上の m にプラスをつけたのは「作り手+誰か」によって、ものが完成するから。年月を重ねて、m+のアイテムは広がりましたが、ブランド名にこめた思いは変わりません。"

引用:m+ website

こんにちは。先日、東西南北屋は台東区蔵前へエムピウさんにお会いしに行ってきました。 エムピウの生みの親、村上雄一郎さんに穏やかに迎えて頂き、少しだけですがそのお話を伺うことができました。

Q.建築の道から革職人に転向したきっかけを教えて頂けますか?

それはあれですねー。たまたま試しに作った時計のベルトかな。それを設計事務所時代に会社で褒められたんです。東急ハンズで道具を買って、作ってみて、それで先輩に「いいでしょ?」って言って、「いいねえ〜」って。それで調子に乗り始めました(笑)そこから趣味で作り始めてだんだんと…
Q.建築関係の技術って今のモノ作りに役立っていますか?

多少はあるんでしょうね。なんとなく部屋みたいなものだしね。ちっちゃい部屋になっちゃった、みたいな。
Q.製作時に気を遣ったり苦労する箇所などはありますか?

作る時にはなるべく苦労しないで作れるように考えています。苦労しないで作れる作りじゃないと後々壊れちゃたり…あんまり無理しないで作れるようにしています。そうすると、結果丈夫になるしミスも少なくなるし…っていうのはいつも考えていますね。

Q.村上さんご自身が気に入っている商品などありますか?

気に入っているのは…今はベルトですかね。はずしやすくてね、使いやすいと評判で嬉しいです。
m+ DUE [BELT]
Q.村上さんのお手入れ方法や革の育て方を教えて下さい。

結構ね、脂が入っているのでそんなに脂ぬったりとかはしなくて大丈夫かも。あんまりミンクとか塗りすぎると伸びやすくなるので。使う前にラナパーをつけると汚れがつきにくくなりますね。

Q.次にラナパーを付けるまでどれくらいの期間を開けますか?

もうね、付けなくてもいいくらいです。本当にカサカサになった時くらいですかね。財布などは特に中にオイルが入っているので付けなくてもいいかもしれません。布で軽くなでるようにホコリを落とすぐらいで…って言いますね。育ち始めたら汚れが入りにくくなるからね。最初の頃って、素肌みたいな状態だから色んなものを吸い込んじゃうんです。だから僕は初めにラナパーを付けるくらいですね。

Q.ブッテーロやミネルバリスシオ…革についてこだわりなどありますか?

一応、タンニン鞣しの使い込んでわりと早くに味が出るっていうか、そういうのを探しています。ブッテーロの場合は…発色とそこそこツヤが出てくるのと、あとハリが面白くて。だから名刺ケースとか、フラップが付いているもの、ああいうのはリスシオよりブッテーロの方がハリがあるから使いやすいかなってそういう機能的なものですね。まあ基本的には味が出やすいっていう点で選んでいますね。
Q.最後に…これから作ろう、または作りたいと思っているものはありますか?

今はね、小銭入れを作っています。フェルマのタイプの小銭入れ。コードバンとブッテーロか何かで今試作中です。いまだに一等賞だからね、この財布が。(一枚革から生まれた財布 millefoglie
これにかなうモノをつくりたくてしょうがないです。

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今回、村上さんからお話を伺うことが出来、改めてエムピウの魅力を肌で感じました。
村上さん、スタッフの皆さん。お忙しい中、このようなお時間をいただき本当にありがとうございました。

東西南北屋に来てくださる皆様のなかにもエムピウファンの方が多くいらっしゃるかと思います。 そんな皆様にももっとエムピウを身近に感じて頂ければ嬉しく思います。


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