「あ」行

あおりポケット

バッグ上部ファスナーの前後に付いた、本体と同じくらいのサイズのポケットのこと。

アニリン加工

「アニリン」とは合成塗料の一種。仕上げにアニリン塗料を用いることを「アニリン加工」や「アニリン仕上げ」と言う。透明感があり、革本来の銀面を最大限に楽しむことができる。

ヴァケーロ

イタリアの老舗タンナー「アズーラ社」で生産されている迷彩柄の牛革。迷彩柄の革としては珍しいベジタブルタンニンなめし。迷彩レザーとしては最高ランクのひとつと言える。

エイジング(経年変化)

革の色や状態が変化し、いわゆる「味が出る」こと。革は使いこむことにより、色味・ツヤ・光沢・柔らかさなどが変化していく。革の種類や加工はもちろん、使い方によっても変化のスピードや仕方は異なる。革製品を使う醍醐味と言えよう。革にはエイジングを求め、己にはアンチエイジングを求めるのが人の常である。

エキゾチックレザー

クロコダイル(ワニ革)、オーストリッチ(ダチョウ革)、パイソン(ヘビ革)、リザード(トカゲ革)など、主に畜産動物以外の皮革の総称。これらの皮革の取引はCITE(いわゆるワシントン条約)に基づいた特別な手続きが必要なものが多く、流通量がかなり少ない。その希少性から高価な製品となることが多い。

エクスパンダブル

ジッパーなどでマチ幅を拡張できる機能のこと。「エキスパンダブル」「エクスペンダブル」など似たような表記が多数ある。特に「エクスペンダブル」と表記されると往年のアクションスターが集結した筋肉と爆発だらけの映画を思い出すのでやめて欲しい。

エルバマット

イタリアの老舗タンナー「テンペスティ社」で生産されているレザー。なめす段階で入れる脂の配合で特許を取得している。100%天然由来の成分を繊維までしっかり染み込ませてあり、しなやかでコシのある手触りが特徴。

エンボス加工

革をなめしたあと、表面をプレスして模様をつける加工のこと。「型押し加工」とも呼ばれる。ワニやヘビなどの高級革を模したり、合皮にシボを型押しして本革のように見せるなど、様々な手法がある。

オイルレザー

なめしや仕上げの段階でオイルを多量に含ませた革のこと。潤いがあり風合い豊かで、しなやかな手触りと耐久性に優れているのが特徴。特にオイルが多く含まれているものは、傷が付いても揉みこむことで中の油分が染み出し、傷を目立たなくしてくれるという特性がある。

オーバーナイター

1泊〜2泊程度の出張や旅行に使える大きさのカバンのこと。英語の「overnight(夜通しの)」が語源と思われる。

「か」行

型押し加工(かたおしかこう)

革をなめしたあと、表面をプレスして模様をつける加工のこと。「エンボス加工」とも呼ばれる。ワニやヘビなどの高級革を模したり、合皮にシボを型押しして本革のように見せるなど、様々な手法がある。

カーフ

生後6か月以内の仔牛の革。若いだけあってキメが細かく、柔らかく、薄手なのが特徴。他の牛革と比べて採れる面積が小さく、牛革の中でも希少価値の高い最高ランクの革とされている。

ガーメントバッグ

ハンガーにかけたままスーツを収納することができるバッグのこと。旅行や出張、帰省時にスーツを持ち運ぶ際、シワを作らずにキレイに持ち歩くことができる。「ガーメントケース」や「スーツバッグ」などとも呼ばれる。

カウハイド

生後2年以上のメスの革。キップとステアの中間くらいの厚みとキメの細かさを持つ。ステアと並ぶポピュラーな牛革。

ガラス加工

なめした革をガラスやホーロー板に貼り付けて乾燥させ、表面のざらつきをサンドペーパーで擦り落とし、合成樹脂などを薄く吹きつけて仕上げる加工。主に牛革に用いられる。コードバンに似た滑らかな表面と、塗装により傷や汚れなどに強いのが特徴。「ガラス仕上げ」とも呼ばれ、ガラス加工が施された革を「ガラスレザー」「ガラス革」などと呼ぶ。

皮(スキン)

なめし加工をする前の状態は「皮」と表記される。英語では「Skin(スキン)」または「Hide(ハイド)」。

革(レザー)

なめし加工をした後の状態は「革」と表記される。英語では「Leather(レザー)」。

顔料仕上げ(がんりょうしあげ)

皮革の表面に、ペンキのような不透明な染料を塗布する仕上げ。皮革本来のキズやシワが消えた均一な仕上がりになり、使用中の傷も付きにくい。経年変化や色落ちが起きにくく、購入時の状態を長く保てる。皮革の質が商品価値に影響しないため低ランクの革(キズやシワが多いなど)が使われることが多く、安価な商品が多い。(⇔染料仕上げ)

キップ

生後6ヶ月〜1年以内の牛の革。キメの細かさと厚み(耐久性)のバランスが取れた革。カーフに次ぐ高ランクの革とされている。

銀面(ぎんめん)

革には表と裏があり、表側のことを「銀面」という。「吟面」とも表記されるが、日本皮革技術協会では「銀面」を採用している。

グローブレザー

カウハイドにオイルをたっぷり染み込ませたレザー。主に野球のグローブに用いられる。柔軟性と耐久性に富んでいるのが特徴で、野球経験者ならその魅力を身をもって知ったことであろう。

クロームなめし

「塩基性硫酸クロム塩」という化学薬品で皮をなめすこと。安価なうえに短時間でなめすことができるため、現在最も多く用いられているなめし製法。変色しにくく、メンテナンスがあまりいらず、薄くて軽く、水を弾くなど、機能面やコスト面で非常に優れている。反面、エイジングが起きにくく、燃やすと有害物質が発生するといったデメリットもある。

経年変化(エイジング)

革の色や状態が変化し、いわゆる「味が出る」こと。革は使いこむことにより、色味・ツヤ・光沢・柔らかさなどが変化していく。革の種類や加工はもちろん、使い方によっても変化のスピードや仕方は異なる。革製品を使う醍醐味の一つと言えよう。革にはエイジングを求め、己にはアンチエイジングを求めるのが人の常。

コードバン

「革のダイヤモンド」、「キングオブレザー」などと称される馬革。一点の曇りもない滑らかな表面と、しなやかで強靭な革質が特徴。農耕用馬の臀部からごくわずかしか採取できないため、希少価値が高い。「革のダイヤモンド」の二つ名に恥じない、世界屈指の高級革。

コバ

革の切断面、端っこのこと。漢字で書くと「木端」。切った革を重ねた際、切り口が「木の端」に似ていたためこう呼ばれるようになったと言われている。非常にデリケートな部分で、「コバを見ればその製品がどれほどのものか分かる」とされるほど、作り手の技術や情熱が問われる部分。コバの仕上げ方には「コバ磨き」「コバ塗り」「ヘリ返し」などがある。

混合なめし

タンニンなめしとクロムなめしを併用したなめし加工のこと。「ヘビーレタン」「コンビなめし」などとも呼ばれる。混合の比率によって仕上がりが変わるため一概に定義付けはできないが、多用な要求に応えられるため年々重要性が高まっている。

「さ」行

ササマチ

底に向かって細くなるマチのこと。

サフィアーノ加工

牛革に細かい格子状の型押しをした素材。上品な光沢があり、高級ブランドの定番の素材として多く使われていることから、高級感のあるアイテムの素材として採用される事が多い。汚れや傷が付きにくく、丈夫で型崩れしにくいという特徴もある。

止水ジッパー(しすいじっぱー)

ジッパーの隙間をふさぎ、水の浸入を防ぐ特殊なジッパーのこと。

シボ

革製品の表面のシワ模様のこと。漢字だと「皺」と書く。人間の肌がそうであるように、個体によってシボの出方は異なる。

シュリンク

なめしの途中に薬品を使い、銀面を収縮させること。通常の革よりもシボが強調され、風合い豊かな仕上がりになる。この加工が施された革を「シュリンクレザー」という。なお、シュリンク(shrink)は「縮む」という意味。

素上げ/素仕上げ(すあげ/すしあげ)

染料をほとんど使わず、オイルやワックスを塗布して皮革そのものの色を生かした仕上げ。「ヌメ革」などがこれに当たる。

スエード

革の裏面(床面)をサンドペーパーなどで起毛立たせた革。似たような手法で作られる「ヌバック」と比べると、毛足が長めで独特の光沢感があるのが特徴。毛足が短くソフトなものほど上質とされている。

ステアハイド

生後3〜6ヶ月以内に去勢した、生後2年以上のオスの革。厚みがあり、耐久性に優れているのが特長。去勢されたために穏やかな気性に育ち、傷が少ない。比較的安価で最もポピュラーな革。

染料仕上げ(せんりょうしあげ)

皮革の表面に透明な染料を塗布する仕上げ。皮革本来のキズやシワがそのまま出るため、商品によって表面にバラつきがある。使用中の傷も付きやすく、色落ちも起きやすい。経年変化が起こるので使うほどに味が出る。皮革の質が商品価値に直結するため、高価な商品が多い。(⇔顔料仕上げ)

「た」行

ダレスバッグ

間口に金属枠が入った口枠式のブリーフケースのこと。アメリカのダレス国務長官が愛用していたことから日本のカバン屋が「ダレスバッグ」と愛称を付けた。本国アメリカではこの呼び名は使われず、「ドクターズバッグ」「ロイヤーズバッグ」「フレームトップケース」などと呼ばれている。

タンナー

革なめし業者のこと。「タナー」とも表記される。

チョークマーク

パラフィン帆布、オイルドコットンなどの表面をこすったり折ったりした時にできる白い線のこと。チョークで引いた線のように見えることからこう呼ばれる。織物の欠点と思われていたが、エイジングの概念が生まれたことにより「味」と解釈されるようになった。

通しマチ(とおしまち)

入り口のマチ幅と底のマチ幅が同じ大きさのマチのこと。

床面(とこめん)

革には表と裏があり、裏側のことを「床面」という。

栃木レザー

「栃木県で生産されたレザー」あるいは「栃木牛の皮を使ったレザー」と思われがちだが、実はタンナーの名前。正式名称は「栃木レザー株式会社」。その評判を聞きつけ海外からもバイヤーが訪れる、日本屈指の名タンナー。

豊岡/豊岡鞄(とよおか/とよおかかばん)

兵庫県豊岡市は、奈良時代から始まる柳細工を起源とし、1000年の伝統を持つ鞄の産地。多くのカバンメーカーが軒を連ね、「鞄の街」と呼ばれている。「豊岡鞄」とは、兵庫県鞄工業組合が定めた基準を満たす企業によって生産され、審査に合格した製品のこと。単に豊岡で生産されたカバンのことではない。「豊岡鞄」認定を受けたカバンは、例え生産企業が倒産などにあっても、組合や地域の企業が協力して修理などを請け負ってくれる。

タンニン

植物の葉などに含まれるポリフェノールの総称で、皮をなめし(tanning)て革にするのに使われたことからタンニンと呼ばれる。

「な」行

なめし

動物の原皮から皮革をつくる作業のこと。動物の皮はそのままではすぐに腐敗しやすく、乾燥すると板のように硬くなり柔軟性がなくなるため、樹液や種々の薬品を使ってこの欠点を取り除く方法を「なめし」という。漢字だと「鞣し」。主に「タンニンなめし」「クロームなめし」「混合なめし」の3つの種類がある。

ヌバック

革の表面(銀面)を剥ぎ、目の細かいサンドペーパーなどで起毛立たせた革。似たような手法で作られる「スエード」と比べると、毛足が細やかで毛穴が目立たず、しなやかで柔らかい肌触りを持つ。

ヌメ革

タンニンでなめし、型押しや染色などの表面加工をほとんど施さずに仕上げた革のこと。傷痕、シワ、血管、毛穴など天然の模様がそのまま残っているのが特徴。温かい手触りや匂いなど、革そのものの風合いを活かした「革らしい革」と言える。

念引き(ねんびき)

革の縁やステッチの外側に溝を入れること。これにより額縁ができ、きりっと引き締まった表情になる。紳士革小物の伝統的な手法。

「は」行

バケッタ製法

イタリアで1000年以上の歴史を誇る、伝統的な革の製法のこと。牛革を天然素材でなめし、オイルをじっくりと時間をかけて染み込ませるため、膨大な手間と時間がかかる。この製法で作られた革を「バケッタレザー」という。

パラフィン加工

生地の表面にロウを塗ったり、生地をロウに着けたりする加工のこと。主に帆布に用いられ、丈夫で水に強くなるのが特長。最初はパリっと固いが次第に柔らかくなっていったり、こすったりすると白化して味わいを増すため、エイジングを楽しむ人も多い。

姫路レザー

多数のタンナーが存在し、皮革産業が盛んな兵庫県姫路市で生産されたレザーのこと。似たような言葉で「栃木レザー」があるが、あちらはタンナーの名前。「姫路レザー」というタンナーがあるわけではなく、姫路で生産されれば「姫路レザー」と呼ぶことができる。厳密な基準などは無いため、一概に品質がどうとは言えない。

プエブロレザー

牛の背中の革をバケッタ製法でなめした後、真鍮のブラシで円を描くようにブラッシングした特殊な革。ザラっとした起毛表面から艶やかなバケッタレザー調に変化する独特のエイジングが魅力。イタリアの「バダラッシィ・カルロ社」でのみ限定生産されている。弊社スタッフTのお気に入り。

付属(ふぞく)

カバンの持ち手やパイピングなど、細部に使われている素材のことをいう。例えば「ナイロン製/革付属」といった表記がされている場合、メイン素材はナイロンで、持ち手など細かい部分には革が使われていることを示している。「付属品」と混同しやすいので注意。

ブッテーロレザー

イタリアのタンナー「ワルピエ社」で生産されているオイルド仕上げのタンニンなめしレザー。牛の肩の革を使用したコシのある革質、「ブッテーロ香」と呼ばれる爽やかな香り、タンニンなめしの革では異例と言える発色の良さが特徴。

ブライドルレザー

タンニンなめしの牛革にロウを塗りこんだ、イギリス伝統の高級革。もとは馬具用に開発されたため、数ある革の中でも秀でた耐久性を誇り、多少の雨にも強い。「ブルーム」と呼ばれる白い粉のようなものが浮いているのが特徴。英国紳士御用達だけあり、気品は格別。スーツに合わせるレザーとしては最強の一角であろう。ちなみに「ブライドル」とは「馬具」という意味で、「ブライダル」とは一切関係がない。初めて聞いた時なんかめでたい革なのかなと思ったことを、正直に書いておきます。

ブルハイド

生後3年以上の繁殖用のオスの革。気性が荒いためキメが粗く、傷が多いのが特徴。そのぶん非常に丈夫で、靴底などに使われることが多い。

ブルーム

革に染みこませたロウが、白い粉状になって革の表面に現れたもの。「ブライドルレザー」などによく見られる。表面に現れる量や濃さには個体差がある。使っていくうちに馴染んで消えるが、乾いた布などで拭き取ることもできる。(画像は「ブライドルレザー」の項をご参照ください)

ベジタブルタンニンなめし

天然の植物タンニン酸だけを使って皮をなめすこと。生産に時間がかかるうえに水気に弱いなど、機能面では優れているとは言い難いが、革本来の味わいを活かした風合い豊かな仕上がりになり、使い込むことで色艶も増していく。また、天然素材だけを使用しているので土に還すことができ、地球環境にも優しい。ちなみに「ベジタブルタンニンなめし」は「タンニンなめし」をオーガニックに表現しただけで、意味は一緒。略して「ベジタン」と呼ばれたりもする。また、混合なめしと差別化するために「フルタンニンなめし」と呼ぶこともある。

ヘビーレタンなめし

タンニンなめしとクロムなめしを併用したなめし加工のこと。「混合なめし」「コンビなめし」などとも呼ばれる。混合の比率によって仕上がりが変わるため一概に定義付けはできないが、多用な要求に応えられるため年々重要性が高まっている。

「ま」行

ミネルバボックス

イタリアの「バダラッシィ・カルロ社」でのみ生産されている革で、「バケッタレザーの王様」と称される名革。革質はしっとり柔らかく、特にエイジング(経年変化)の早さと深さは随一。良質なオイルを十分に含んでいるため過度な手入れがいらず、多少の傷が付いても揉みこむことで油分が染み出して目立たなくなるのが特徴。間違っても箱の名前ではない。

「や」行

「ら」行

リサイクルレザー

皮革製品を製造する際に出る革の破片やくずを繊維状に加工し、ラテックスなどの樹脂と混ぜてシート状に再加工した素材。合皮よりも革の風合いを感じられることや環境にやさしいこと等が評価され、近年様々なアイテムへの活用が始まっている。

「わ」行

ワープロラックス

ドイツの「ワインハイマーレーダー」で生産されている、型押し加工を施したクロームなめしのカーフレザー。ソフトな革質ながらしっかりと芯があり、型押しのおかげで傷も付きにくい。クロームなめしはエイジングが起きにくいと言われるが、独自のレシピによりゆっくりと光沢を増すのが特徴。

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