ボルゲリ(BOLGHERI)
(DOC)
生産地 | トスカーナ州 リボルノ県 |
品種 | 赤:カベルネ ソーヴィニョン、メルロ、サンジョヴェーゼ、その他 ロゼ:赤と同じ 白:トレッビアーノ トスカーノ、ヴェルメンティーノ、ソーヴィニョン、その他 |
タイプ | 赤、白、ロゼ、ヴィンサント |
種類 | ボルゲリ ビアンコ、ボルゲリ ソーヴィニョン、ボルゲリ ヴェルメンティーノ、ボルゲリ ロッソ、ボルゲリ ロッソ スペリオーレ、ボルゲリ ロザート、ボルゲリ サッシカイア、ボルゲリ ヴィンサント オッキオ ディ ペルニチェ |
〜ボルゲリについて〜 スーパートスカン誕生の地としてあまりにも有名なボルゲリ。「1970年代に突然現れた高級ワインの土地」と言う印象があるかもしれませんが、実は紀元前のエトルリア時代にすでにワインが造られていました。さらに18世紀にはトスカーナでも有数のワイン産地として知られるようになり、「マレンマのオアシス」と呼ばれるようになりました。造られるワインは「淡い赤と白ワイン」。現在とはイメージが違いますね。 ボルゲリはトスカーナのティレニア海沿いの「エトルリア海岸」と呼ばれる地方に位置します。ノーベル賞作家のカルドゥッチが詠った糸杉の続く道はサッシカイアの造られる畑のあたり。 古代の土壌と河川によって運ばれた新しい土壌が複雑に入り交じり、一口にボルゲリと言っても畑の性質が場所ごとに違うのもこのエリアの特徴。だからワイナリーによってもそのワインの味が変わるのは当然ですね。 〜サッシカイアの誕生〜 ボルゲリを一躍有名にしたのがサッシカイア。サッシカイアの生みの親、マリオ インチーザ デッラ ロッケッタ侯爵は素晴らしい競走馬と高級なワイン(ボルドーが彼の理想でした)造りをすることに情熱を傾けました。第2次世界大戦後のことでした。 ワインは造ってみたものの、とても売れるような物ではない。このように長い間自家用としてのみ消費されていた彼のワインの運命を大きく変えたのが、当時アンティノリで働いていた若き醸造家、ジャコモ タキスとの出会い。1961年のことでした。 こうしてサッシカイアが誕生したのは1968年。あっという間に世界中で話題になり、「トスカーナから生まれたインターナショナルなワイン」としての伝説が始まったのでした。 そして現在、D.O.C.ボルゲリ・サッシカイアは単独の生産者(テヌータ・サン・グイド)だけに与えられたカテゴリー。異例と言ってもいいこの指定は、サッシカイアが他のワインとは一線を画すものだからでしょう。 〜新時代のボルゲリ〜 ボルドーの品種(カベルネとメルロ)に向いた土地、と言う評価が高まるとともに、新しい生産者がボルゲリにやってきて、オルネライア、マッセート、グラッタマッコなど、高い評価を得るワインを次々と誕生させました。 もはや高級イタリアワインの代名詞となったボルゲリ。これからも目が離せないエリアです。 (2005年11月記述) |
元祖スーパートスカン、サッシカイアの
テヌータ サン グイド
ボルゲリの第1級クリュ
オルネライア
スーパーメルロ、メッソリオの
レ マッキオーレ
「ボルゲリの城」という名前のワイナリー
カステロ・ディ・ボルゲリ
新時代ボルゲリの担い手
ジョヴァンニ キアッピーニ