TUSCANY イタリアワインとグルメ食材の店
Interview

突撃インタビュー

2018/04/23

パーラ社 ファビオ アンジュス氏

『ガンベロロッソ』最高賞獲得のサルデーニャの偉大なヴェルメンティーノ!世界中に知れ渡る素晴らしいコストパフォーマンス「パーラ」

パーラ社 ファビオ アンジュス氏と
1950年創業のパーラ社はサルデーニャ南部、セルディアーナでその高い実力とコストパフォーマンスを毎年のように高く評価される家族経営の造り手です。3代目マリオ パーラ氏がサルデーニャに古くから伝わる土着品種栽培に注力し、最新鋭の醸造設備を導入したことでその評価をますますうなぎ上りに。『ガンベロロッソ』で最高賞獲得ヴェルメンティーノ、「ステッラート」に「サルデーニャ島の偉大なヴェルメンティーノ」と絶賛、「カンノナウ サルデーニャとエンテマーリも非常に美味しい。他のワインは全て適切で、コストパフォーマンスが最高だ」と価格帯を問わず、常にイタリア最高峰の評価を得ている実力派です。パーラを世界中に知らしめた敏腕輸出マネージャーであるファビオ アンジュス氏にお話を聞きました。

『ガンベロロッソ』が絶賛する敏腕セールスマン!パーラの全てを知り尽くしたファビオ アンジュス氏

パーラ社 ファビオ アンジュス氏パーラ社の全てを知り尽くすファビオ氏
ファビオ アンジュス氏
パーラ社の輸出マネージャー。1999年より現職に就き、現在に至るまで約20年間、パーラの国際的知名度を着実に高めてきたパーラ社の全てを知り尽くす人物。またワインのラベルデザイン(サライ、ステラート)も手掛けるマルチな才能の持ち主。

『ガンベロロッソ』が名指しでその活躍を高く評価するイタリアワイン界屈指の敏腕セールスマン。(エノロゴや栽培家が評される事は多い『ガンベロロッソ』でセールスで評される人物は非常に稀な事です)

「疲れを知らないファビオ アンジュスがパーラのブランドのワインを世界中に販売している」
『ガンベロロッソ』2017
「パーラはワイン界の偉大な家族でマリオが妻3人の子供と一緒にサルデーニャでもっとも説得力のあるワイナリーの一つを運営している。
疲れを知らない販売部長ファビオアンジュスが長年働いていて、彼がパーラのブランドのワインを世界中に販売している。基礎にあるのは優れた古木のブドウ畑で、ブドウに特別に適した土壌(オリスターノ県の砂土壌の自根のブドウ畑もある)で、醸造は非常に繊細なもので、ワインは優美で深みがあり、長期熟成能力が高い。
今年もヴェルメンティーノディサルデーニャステッラート2015はサルデーニャ島の偉大な白ワインである。白い花、アロマティックハーブ、砂糖漬けのレモンの香りで、口中では味わい深く、フレッシュで、生き生きとしていて、活力がある。トレ ビッキエーリだ。カンノナウ サルデーニャとエンテマーリも非常に美味しい。他のワインは全て適切で、コストパフォーマンスが最高だ。」(『ガンベロロッソ』2017より抜粋)

『ガンベロロッソ』が最も注目したワイナリーに選出される実力派

パーラ一家サルデーニャ南部のセルディアーナで1950年に創業
今回で4度目の来日となりました。2、3年おきに日本に来ています。1950年にサルヴァトーレ パーラがサルデーニャ南部のセルディアーナでワイナリーを創業しました。カリアリから約20キロ、北に進んだ場所です。

近くにはトゥリガーで有名な「アルジオラス」もワイナリーを構えています。創業当初は地元でもスフーゾ売り(量り売り)や北イタリアにワインを他の生産者に売っていましたが、1990年に3代目マリオ パーラが36歳の時に引き継いでからは全てのブドウ樹をサルデーニャの土着品種に植え替えを行いました。

カンティーナには最新鋭の設備にリノベーションを行い、自社でボトリングを行う新たなワイナリーへと生まれ変わりました。

畑

サルデーニャ家族経営のワイナリーとしては有数の規模を誇る
サルデーニャには約400の生産者がワイン造りをしています。サルデーニャ全体で約3万ヘクタールのブドウ畑があります。その中でも代表的なワイナリーは畑を多く所有しています。(セッラ&モスカ541ヘクタール、アルジオラス230ヘクタール)

サルデーニャのワイン生産量は北イタリアのトレンティーノエリアのワイン生産量(約7000万キロ)と同じくらいですね。サルデーニャでボトリングされるワインはイタリア全体の約2%ほどしかありません。(シチリアはイタリア全体の約30%の生産量を担っています)

サルデーニャでは白が6割、赤が4割の生産比率です。パーラ社では赤白大体半分ずつ位生産しています。

ガンベロロッソ『ガンベロロッソ』が最も注目したワイナリーに選出!
パーラの生産規模はサルデーニャで20番目位ですね。しかし家族経営のワイナリーとしては3~4番目にあたります。サルデーニャには生産者協同組合があるので、生産規模はそれぞれで異なります。昔は生産者共同組合が60程ありましたが、現在は30程になっています。

2014年には『ガンベロロッソ』2014では「Cantina Emeregente dell’Anno」(最も注目したワイナリー)に選出され、より高い注目を集めるようになりました。2005、2006年辺りから日本へ輸出しています。

7つの自社畑で土着品種を中心に栽培

地図

7つの自社畑を所有
パーラが所有するブドウ畑は98ヘクタールですが、今年に入って10ヘクタール程新たに畑を購入しました。畑は現在7つのエリア(今年購入した畑で8つのエリア)の自社畑に分かれています。

品種毎に分けるとカンノナウの畑が30ヘクタール、ヴェルメンティーノ30ヘクタール、マルヴァージア1.5ヘクタール、ボヴァーレ3.9ヘクタール、残り約32.6ヘクタールにモニカ、ヌラグス、シャルドネが栽培されています。

セルディアーナに位置する4つ自社畑タンカサライ、イズ クラビリス、コスタ イズ アンジウス、ベナツコロルの畑は標高140~240メートルで、風が四方から吹き抜ける健全なブドウが産まれる畑です。

セルディアーナから約60キロ程、離れた西部エリアに位置するサン ニコロ ダルチダーノ、ウラス、テッラルバは砂質土壌で赤ワイン用のブドウ栽培に適しています。伝統的なアルベロベッロ仕立て栽培するサルデーニャの希少な土着品種「ボヴァーレ」も西部のエリアで栽培されています。

タンク収穫されたブドウは全てセルディアーナのカンティーナに運ばれる
各エリアで収穫されたブドウは醸造所のあるセルディアーナに全て運ばれます。エノロゴはナポリ育ちで、父がサルデーニャ出身のエルコレ イアンノーネ氏が務めます。

ラベルに描かれたサルデーニャに咲く代表的な花
スタンダードラインのラベルに描かれた花はサルデーニャに咲く代表的な「Aquilegia Nuragica」(「アクイレジア・ヌラジカ」キンポウゲ科の多年草)を表しています。

個性豊かなサルデーニャの土着品種

続いて、パーラ社が栽培しているサルデーニャの土着品種について話しましょう。

ブドウ「ヌラグス」
ヌラグスはパーラ社の伝統的ワインとも言えます。創業時からヌラグスを造っていました。イズ クラビリスの畑で栽培されたブドウです。2500年前、フェニキア人の時代から造っています。ブドウ自体が非常に晩熟である為、収穫は10月中旬から後半に行います。皮に厚さがあるブドウで、酸がしっかりとした味わいとパーラの白ワインに共通する海からの影響を受けたミネラルの風味の豊かさがあります。果実感に溢れていますが、伸びやかな酸がありバランスが取れています。

「ヴェルメンティーノ」
ヴェルメンティーノはサルデーニャを代表する白ブドウです。ヴェルメンティーノはセミアロマティコなブドウで果実味に溢れ、柔らかく、フルーティさがあります。南部のヴェルメンティーノは石灰質に砂質が混じる土壌で海が近くミネラル感がワインに感じられます。北部はより粗い組成の土壌となります。ミネラルのニュアンスも南とは異なります。ヌラグスに比べ、ヴェルメンティーノの方が粒が大きいです。ヌラグスの方がより緑がかった色調でブドウ粒が小さく、一つの房に粒が密接しています。

「モニカ」
モニカは1400年には既にサルデーニャで栽培されていたブドウ品種です。フランスから来たブドウとして言われています。一説にはフランスから来たモナチ神父が持ち込んだブドウが由来とされています。モナチが変化してモニカとなったという説があります。シラーとガメイと近しい特徴があり、若い南仏のピノノワールのような柔らかさもあります。

「カンノナウ」
カンノナウは1400年頃にスペインからグルナッシュとして持ち込まれたブドウがカンノナウとして根付いたと言われていますが、10年前の調査で新たに分かった事は、古い教会でブドウの種が見つかり、その種をミラノ大学で調査した結果、約3000年前のカンノナウの種であった事が判明しました。つまり、スペインからグルナッシュが渡ってくる以前にカンノナウが既に存在していたという結果が出ています。グルナッシュと同じような味わいと思われがちですが、カンノナウには独自の個性があります。グルナッシュはアルコール感の強いものが多いですが、カンノナウの方がフルーツの味わいが確りと感じられます。

試飲希少品種「ボヴァーレ」の先駆け的存在
もう一つ特別なブドウが「ボヴァーレ」です。栽培面積が小さく希少な土着品種です。今は他の生産者も注目して造っていますが、パーラでは20年前からボヴァーレ100%のワイン「エッセンツィア」(日本未入荷)を先駆けて造っていました。

ビジネスで成功しようとしてボヴァーレを造った訳ではありません。収量もカンノナウの1/3以下にしかならず、出来上がるワインも非常に少ないからです。それ以上にサルデーニャの土着品種のポテンシャルを世界中の方に知って欲しいパッション(情熱)から来ています。

ボヴァーレの畑には平均70~80年のブドウ樹で、一番古いもので樹齢123年の樹があります。ボヴァーレは酸とタンニン、色素も強い特徴があり、ブレンド用にする事が多い品種です。希少性と共に国際的評価の高いワインです。『ガンベロロッソ』元編集長のダニエル チェルニッリ氏から2011、2012を飲んで高い評価を頂きました。別の機会に2005年物開けた時にはボルドーのポイヤックに通じるニュアンスも感じられました。

ガンベロロッソ』最高賞トレビッキエリ!ヴェルメンティーノ最高峰「ステッラート」

ステラ―ト

『ガンベロロッソ』最高賞トレビッキエリ!ヴェルメンティーノ最高峰「ステッラート」
パーラ社の最高峰ヴェルメンティーノ「ステッラート」2016ヴィンテージが『ガンベロロッソ』2018で最高賞トレビッキエリを獲得しました。過去にも『エスプレッソ』誌でヴェルメンティーノディサルデーニャ部門で初ヴィンテージ以来5度もNo.1に輝いています。

ステッラートはイズ クラビリスにある単一畑です。通常のヴェルメンティーノは9月中旬から収穫を行いますが、ステッラートに関しては10月中旬からあえて完熟を待ってから収穫を始めます。約24時間のスキンコンタクトを行い、ステンレスタンクで4ヶ月シュール リーを行います。

「ステッラート」は星を表している言葉で、他のワインよりも上級である事を表現しています。イタリア国内の星付きレストランにもオンリストしています。熟成したステッラートは「カッペリ」(塩漬けのケッパー)のニュアンスが出てきます。ボトルデザインは通常のヴェルメンティーノとさほど変わりません。熟成能力もあるので、ステッラートだけは熟成中も外部からの影響を受けにくいアルミフォイルで包んで販売しています。

素晴らしい厚みがありながら精緻で隙の無い美しいミネラルと酸に支えられたボディ
菩提樹の花や柑橘の果実、地中海の草木、ハーブが複雑に溶けあう、凝縮感のある香りが印象的です。素晴らしい厚みがありながら、重々しさや粗さは無く非常に精緻で隙の無い美しいミネラルと酸に支えられたボディ構成は実に魅惑的です。中盤から広がる伸びやかな味わいと洗練された香りの絶妙な調和が心地良く、余韻まで確りと楽しませてくれるテロワールの反映した傑出したヴェルメンティーノ。イタリア料理は勿論、繊細な和食、海鮮とも合わせてみたい美しい味わいです。

『ガンベロロッソ』イタリアNo.1コスパの実績!サルデーニャ島の珍しい土着品種で造る、魚介類との相性抜群な辛口白

ヌラグスは2500年前、フェニキア人の時代から造っています。ブドウ自体が非常に晩熟である為、収穫は10月中旬から後半に行います。皮に厚さがあるブドウで、酸がしっかりとした味わいとパーラの白ワインに共通する海からの影響を受けたミネラルの風味の豊かさがあります。果実感に溢れていますが、伸びやかな酸がありバランスが取れています。

※ヌラグス ディ カリアリは、ミッレルーチ ヌラグスに名称変更しました。
ヌラグス ディ カリアリ2016

試飲
コメント

濃厚で持続性のある繊細な果実の香りに、ハーブやミネラルの清々しいニュアンスが綺麗に溶け合うフレッシュな印象。飲むと、溌剌とした酸とミネラルが効いた爽やかで果実味と果実味の心地よいバランスが抜群の辛口白ワイン。サラダや前菜と。特に魚介類を使った軽めのお料理とは素晴らしい相性の良さがあります。

サルデーニャを代表する造り手パーラのコストパフォーマンス抜群ヴェルメンティーノ

ヴェルメンティーノはセミアロマティコなブドウで果実味に溢れ、柔らかく、フルーティさがあります。スキンコンタクトは2時間行います。南部のヴェルメンティーノは石灰質に砂質が混じるどじょうで海が近くミネラル感がワインに感じられます。北部はより粗い組成の土壌となります。ミネラルのニュアンスも南とは異なります。

※こちらの商品は終売となりました。
ヴェルメンティーノ ディ サルデーニャ2016

試飲
コメント

菩提樹やバルサムを思わせる花や華やかさとハーブとミネラルの爽やかなニュアンスが重なる持続性のあるイキイキとした香り。果実味の豊かさと、綺麗な酸味の清涼感が見事に交錯するリッチで厚みのあるバランスのとれた味わい。この価格帯で群を抜く出来映え。芳醇な余韻が長く残ります。スープ、魚介類を使った軽めのお料理を始め、刺身やお寿司にもあわせてみたいサルデーニャのヴェルメンティーノトップレベルの完成度があります。

サルデーニャ産ヴェルメンティーノの最高峰パーラの最上級白「ステッラート」

2016ヴィンテージが『ガンベロロッソ』2018で最高賞トレビッキエリを獲得しました。『エスプレッソ』ヴェルメンティーノディサルデーニャ部門で初ヴィンテージ以来5度もNo.1に輝く最高峰のヴェルメンティーノです。ステッラートはイズ クラビリスにある単一畑です。通常のヴェルメンティーノは9月中旬から収穫を行いますが、ステッラートに関しては10月中旬から収穫を始めます。約24時間のスキンコンタクトを行います。ステンレスタンクで4ヶ月シュール リーを行います。「ステッラート」は星を表している言葉で、他のワインよりも上級である事を表現しています。イタリア国内の星付きレストランにもオンリストしています。熟成したステッラートは「カッペリ」(塩漬けのケッパー)のニュアンスが出てきます。
ステッラート ヴェルメンティーノ ディ サルデーニャ2016

試飲
コメント

菩提樹の花や柑橘の果実、地中海の草木、ハーブが複雑に溶けあう、凝縮感のある香りが印象的です。素晴らしい厚みがありながら、重々しさや粗さは無く非常に精緻で隙の無い美しいミネラルと酸に支えられたボディ構成は実に魅惑的です。中盤から広がる伸びやかな味わいと洗練された香りの絶妙な調和が心地良く、余韻まで確りと楽しませてくれるテロワールの反映した傑出したヴェルメンティーノ。イタリア料理は勿論、繊細な和食、海鮮とも合わせてみたい美しい味わい。

深く滑らかな果実感、エレガンスに満ちた酸とミネラル

エンテマーリはサルデーニャの方言で「Vent del Mare」(海の風)が由来です。ヴェルメンティーノ50%、シャルドネ30%、マルヴァジア20%のブレンドです。ブレンド比率は毎年変わります。エンテマーリだけサルデーニャの土着品種以外のブドウを使用しています。2006年までは一部バリック醗酵もしていましたが、現在はステンレスタンクのみで醗酵と12カ月間のシュール リー熟成を行っています。8月中旬にシャルドネを収穫、ヴェルメンティーノは9月中旬、マルヴァジアは10月中旬に収穫を行っています。熟成後、約6カ月間の瓶内熟成を経てリリースします。
エンテマーリ2014

試飲
コメント

ハーブや柑橘、グリーンアップルを思わせるアロマに分厚いミネラル、芯に感じる香りの厚みが魅力的です。骨格は確りとしていますが、尖っておらず、深く滑らかな果実感、エレガンスに満ちた酸とミネラルがこのワインのシェイプを更に美しく磨き上げています。柔らかな口当たりと、果実味と酸とのバランスが実に心地良い辛口白ワインですが、10年以上の熟成も可能です。以前に2009年物を飲みましたが、完熟した果実味、厚みがありながら酸とミネラルが要所を締める美しい味わいが記憶に残っています。その熟成能力は群を抜いています。魚介のフリットや天ぷらと。

柔らかな味わいと穏やかなタンニン!冷やして飲んでも美味しい赤

サルデーニャでもセルディアーナ、カリアリ中心に栽培されているブドウ「モニカ」です。パーラのモニカはこのエリアのモニカしか使っていないので、DOCモニカ デ カリアリとして販売出来ますが、あえて格下のIGTモニカデサルデーニャとして販売しています。モニカは1400年にはサルデーニャで栽培されていたブドウ品種です。フランスから来たブドウとして言われています。一説にはフランスから来たモナチ神父が持ち込んだブドウが由来とされています。モナチが変化してモナカとなったという説があります。シラーとガメイと近しい特徴があり、若い南仏のピノノワールのような柔らかさもあります。
モニカ ディ サルデーニャ2015

試飲
コメント

リッチな果実香の中に控えめな植物系の香り、次第にリコリスのニュアンスが現れてくる。フレッシュ感溢れ、つるりとした舌触りと調和の取れた味わいが楽しめる辛口赤ワイン。とてもドリンカブルなので、パスタやお魚料理と合わせやすいです。柔らかな味わいでタンニンも穏やかなので、少し冷やして飲んでも美味しいワインです。鮪やサーモン、ピッツァと合わせやすいワインです。

芳醇な香りとイキイキした味わい!絶妙なバランスを誇るカンノナウ

1400年頃にスペインからグルナッシュとして持ち込まれたブドウがカンノナウとして根付いたと言われていますが、10年前の調査で新たに分かった事は古い教会でカンノナウの種が見つかり、ミラノ大学で調査した結果、約3000年前の種であった事が判明しました。つまり、スペインからグルナッシュが渡ってくる以前にカンノナウが既に存在していたという結果が出ています。グルナッシュと同じような味わいと思われがちですが、カンノナウには独自の個性があります。グルナッシュはアルコール感の強いものが多いですが、カンノナウの方がフルーツの味わいが確りと感じられます。
カンノナウ ディ サルデーニャ2015

試飲
コメント

赤い果実の芳醇な香り。攻撃で無い円やかで落ち着いた印象があります。飲むとブドウ由来のほのかな甘み、ミネラルと酸が絶妙のバランスを保つ辛口赤ワイン。タンニンの粗さやブレも無く、非常に良く出来たカンノナウです。実にイキイキとしてフレッシュな飲み口で、ソーセージ・サラミ類、スパイシーなお料理にも。またお肉料理全般や熟成したチーズとも良く合う万能選手です。

厚みのある果実感としっかりとした骨格を持ちながら、非常にスムーズな舌触り

サライはサルデーニャの言葉で「馬具」の名前が由来となっています。タンカとは壁に囲まれた区画の事を指しています。サルデーニャにはタンカと付く名前のワインが良くあります。(セッラ&モスカのタンカファッラ等)ブドウは樹齢70年で2012年はカンノナウ40%、カリニャーノ30%、ボヴァーレ30%種のブレンドとなっています。基本的にはほぼ毎年造っていますが、2009年(ここ10年で一番悪い年)はボトリングしませんでした。日本で販売している2012年、2014年はワイナリーには既に在庫がありません。一番熟成に耐えうる品種はボヴァーレです。ボヴァーレはカンノナウに比べタンニンが強く、色調、酸味、タンニンも強くバランスを考慮して使います。
サライ2012

試飲
コメント

完熟した果実の香りの中にレザー、スパイス、樹皮、土、仄かにアーモンドの風味が感じられます。厚みのある果実感としっかりとした骨格を持ちながら、舌触りは非常にソフトでタンニンも極めてスムーズ。包み込むようなスケール感と深みを持つ辛口赤ワイン。ブドウは品種毎に別々に醸造し醗酵後フレンチバリックで12~14カ月間熟成させていて、厚みがありながらもスムーズでバランスの良さがあり、重くなくてタンニンも洗練された味わい。10~15年の熟成にも耐える強さがあります。

厚みのある果実感としっかりとした骨格を持ちながら、非常にスムーズな舌触り

サライはサルデーニャの言葉で「馬具」の名前が由来となっています。タンカとは壁に囲まれた区画の事を指しています。サルデーニャにはタンカと付く名前のワインが良くあります。(セッラ&モスカのタンカファッラ等)ブドウは樹齢70年で2014年はカンノナウ40%、カリニャーノ30%、ボヴァーレ30%種のブレンドとなっています。基本的にはほぼ毎年造っていますが、2009年(ここ10年で一番悪い年)はボトリングしませんでした。日本で販売している2012年、2014年はワイナリーには既に在庫がありません。一番熟成に耐えうる品種はボヴァーレです。ボヴァーレはカンノナウに比べタンニンが強く、色調、酸味、タンニンも強くバランスを考慮して使います。
サライ2014

試飲
コメント

完熟した果実の香りの中にレザー、スパイス、樹皮、土、仄かにアーモンドの風味が感じられます。厚みのある果実感としっかりとした骨格を持ちながら、舌触りは非常にソフトでタンニンも極めてスムーズ。包み込むようなスケール感と深みを持つ辛口赤ワイン。ブドウは品種毎に別々に醸造し醗酵後フレンチバリックで12~14カ月間熟成させていて、厚みがありながらもスムーズでバランスの良さがあり、重くなくてタンニンも洗練された味わい。10~15年の熟成にも耐える強さがあります。

インタビューを終えて

パーラ社のワインが持つ、豊かな風味と飲み心地の素晴らしさを改めて知るとっても良い機会となりました。
白ワインに共通する伸びやかな酸味と涼し気なミネラルは実に爽快ですっきりとした味わい。
それでいて要所を外さない果実の深みと滑らかさが確りと感じられるバランスの良さ。同級レベルのトスカーナやピエモンテの白を比較してもパーラの価格帯は実に良心的。家族経営の温かみや品質の高さが感じられる魅力的が詰まっています。イタリアでは既に完売している赤「サライ」2012、2014の緻密で滑らかな味わいに驚かされました。包み込むようなスケール感と深みがあり、攻撃的でない洗練された深みと旨みが口中に広がります。3000円台の赤としては傑出した深みとエレガンスを備えています。
白のヴェルメンティーノで名を馳せるパーラですが、やはり赤も期待以上の素晴らしさ。良心的な価格もさることながら、飲む度に新しい発見が見つかる楽しみに満ちたワイナリーです。是非お試し下さい。
パーラ社 ファビオ アンジュス氏とトスカニースタッフ

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