突撃インタビュー

2013年10月4日 ゴレッティ社 来社

ゴレッティとの記念撮影
上品なサグランティーノの造り手、というイメージのゴレッティ。今回、4代目に当たるサラさんとジュリアさんの美人姉妹がトスカニーに来てくださいました。ペルージャとモンテファルコの2つのエリアでのワイン造りや、中田選手のエピソード、料理上手のおばあちゃんのことなど興味深いお話を聞くことが出来ました。

ペルージャで4世代続く家族経営ワイナリー。グレケットは選手時代の中田氏お気に入り

ゴレッティは家族経営を続けているワイナリーで私たち姉妹が4代目になります。祖父母、両親、叔父、いとこ達と一緒にワイナリーを運営しています。ワイナリーがあるのは14世紀に建立されたペルージャの塔の中です。この塔は私たちのシンボルで、ラベルにも使っています。

このエリアはグレケットが主要品種で、私たちも白ワインからスタートしています。中田選手がペルージャに在籍していたころはよくワイナリーにも来られていて私たちのグレケットを気に入って飲んでもらっていました。彼がゴールするたびにプレゼントもしていたんですよ(笑)。

白を中心に造っていたのですが、そのうちに赤も造ろうということでモンテファルコに畑を買いました。そこでサグランティーノを造っています。また、ペルージャの畑にもサンジョヴェーゼやメルローを栽培し、「ラリンガトーレ」という赤を造るようになりました。中田選手がいた当時はなかったので、次に彼が来られた時にはこの赤を飲んでもらいたいと思っています。
 

長期熟成タイプのサグランティーノはラベルにもこだわりが

モンテファルコでは2つの赤を造っています。ペルージャのワインは塔をモチーフにしたラベルデザインでしたが、モンテファルコのワインは塀がモチーフになっています。この塀は「レムーラディサラセーネ」と呼ばれていて、このようにさまざまな大きさの石を積み上げて造られた中世の遺跡です。

サグランティーノは長期熟成タイプなので、10年後、20年後にも飲んでいただけます。だからラベルも長期間の保存にも耐えられるように耐性のしっかりとした材質にしています。

ここから試飲をしました。

ウンブリアの土着品種グレケットで造る2つの白。フレッシュでミネラリーなベーシックラインとバリック熟成の厚みある味わいのイルモッジョ

コッリ ペルジーニ グレケット   イル モッジョ
コッリ ペルジーニ グレケット 2012 ゴレッティ イル モッジョ 2010 ゴレッティ
ベーシックラインのグレケットはステンレスだけで醸造しています。フルーティーな香りとフレッシュな飲み心地が特徴です。毎日気軽に飲んでいただける白ワインです。一方、イルモッジョはバリックで発酵、熟成させています。ベーシックラインと畑は同じですが、遅摘みにして糖度を上げたブドウを使っています。しっかりとした味わいのワインなので鶏肉や熟成させたチーズなどとよく合います。

試飲コメント:ベーシックラインのグレケットは本当に飲み心地が良くて、フレッシュ。味わいは決して単調ではなく、ミネラル感もあり、余韻も長い。かなりのコストパフォーマンス。 バリックを使ったイルモッジョは厚みのあるタイプでボディがある。ちゃんとした食事と合わせたい。  
 

他よりも1〜3年遅れてリリースするサグランティーノ ディ モンテファルコ

レ ムーラ サラチェーネ モンテファルコ ロッソ 2009 ゴレッティ   レ ムーラ サラチェーネ サグランティーノ ディ モンテファルコ 2005 ゴレッティ
レ ムーラ サラチェーネ モンテファルコ ロッソ 2009 ゴレッティ レ ムーラ サラチェーネ サグランティーノ ディ モンテファルコ 2005 ゴレッティ
モンテファルコはペルージャから車で30分ほどのところにある丘の上にある町です。とても見晴らしの良い場所にあるため、「ウンブリアのバルコニー」と呼ばれています。
ロッソはサンジョヴェーゼ主体でメルローとサグランティーノをブレンドしています。2009年ヴィンテージは素晴らしい年でロッソでも5〜10年ぐらいは熟成できます。

サグランティーノ ディ モンテファルコはサグランティーノ100%です。今リリースしているのは2005年ですが、当社ではほかの生産者よりも1〜3年遅れてリリースします。サグランティーノはタンニンが強いので若いうちはとても固いため、ワイナリーでしばらく寝かせてまろやかにさせてから出すようにしています。熟成はエレガントさとブドウ本来の味を出せるよう、フレンチオークを使っています。

試飲コメント:ロッソの飲み心地の良さに感動。柔らかくなめらかな味わいでバランスがいい。上品なスパイシー感が味わいに変化を付けている。
サグランティーノ ディ モンテファルコはサグランティーノならではの力強いタンニンと濃密感がしっかりあるが、時間とともにまろやかさが出てきて深みを楽しめる。
 

ペルージャで新しく造り始めた赤ラリンガトーレはこれからのワイナリーの顔

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ラリンガトーレ 2007 ゴレッティ  
「ラリンガトーレ」は「演説家」を表現した紀元前2世紀頃に造られたブロンズ像で、16世紀にワイナリーがあるピーラで発見されました。本物はフィレンツェの国立博物館に展示されていますが、ワイナリーにレプリカがあります。サンジョヴェーゼとメルロー、チリエジョーロのブレンドで1年以上の樽熟成をして、さらに1年から1年半の瓶熟成をさせてからリリースします。

試飲コメント:がっちりとした骨格を感じさせるワイン。でも強いだけではなくサンジョヴェーゼの酸がしっかりとあり、なめらかな果実味と一緒になって複雑味に飛んだ美味しさを感じさせる。
ラリンガトーレ
 

インタビューを終えて

3世代の大家族が協力し合ってワイナリーを運営しているゴレッティ。ワイン造り以外にもワインセラピーに旅行会社と提携したツアー、料理上手のおばあちゃんのレシピ本の発行など、ワインに関連する企画をたてて実行している元気があって発展途上のワイナリーだと感じました。

ウンブリアのワインはあまりメジャーではありませんが、飲むとその美味しさと質の高さを改めて気づかさせてくれる、そんなワインを今日は飲むことが出来ました。グレケットもモンテファルコも非常にコストパフォーマンスが良くて本当にオススメです。派手さはありませんが日々の生活の中に自然になじむ、親しみやすいワインです。

ゴレッティとの記念撮影
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