突撃インタビュー
2016/06/30
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カステッロ コッレ マッサーリ社 マルテン リールヴェルド氏
「サッシカイア」「オルネッライア」と並ぶ3大ボルゲリの一角「グラッタマッコ」を所有!オーガニック栽培に特化する『ガンベロロッソ』最優秀ワイナリー
モンテクッコ最大のワイナリー
カステッロ コッレ マッサーリは1200ヘクタール以上の広大な面積を有するモンテクッコで一番大きなワイナリーです。その内ブドウ畑が110ヘクタール、オリーブ畑が60ヘクタール。そして耕作地が400ヘクタールあり、残りの土地は森林です。そしてこの1200ヘクタールほどの敷地は全て国有林に囲まれています。1998年はワイナリーの創業年であると同時に、モンテクッコがDOCに昇格した年でもあります。その当時は20社程だったワイナリーも、現在は2倍近くにも増えました。ワイナリーの発展に注力するオーナーのティパ氏はワイナリーに常駐し、ブドウ栽培に没頭しています。またモンテクッコでワイン協会の会長職も務めています。
余談ですが、ティパ ベルタレッリ家は2003年と2007年に開催したヨットの世界最高峰レース「アメリカズ カップ」で2大会連続優勝を成し遂げた一家でもあります。2003年ニュージランド大会で初優勝した際、次回開催地を決める権利を得たそうですが、地元スイスには海が無く、やむなくスペインのヴァレンシアを開催地に選びました。しかしそこでも優勝し、歴史的偉業を成し遂げたティパ ベルタレッリ家の歓迎式にジュネーヴ市長と地元市民がレマン湖畔に4万人も集まり、辺りは歓喜の渦に包まれました。
オーガニックに特化し『ガンベロロッソ』最優秀ワイナリーに選出
セラーは地下4階建てになっています。なるべくワインと酸素との接触を防ぐため、重力を利用したグラヴィティシステムが採用されています。収穫したブドウを醗酵、熟成、ボトリングと上から重力によって順番に降りていく仕組みです。そうした積み重ねてきた研究の成果、2014年には『ガンベロロッソ』で最優秀ワイナリーに与えられる、「ワイナリー オブ ザ イヤー」を獲得しました。
サッシカイアに次ぐ歴史を持つ3大ボルゲリの一角「グラッタマッコ」
グラッタ マッコの畑は平地が多いボルゲリの中で、小高い丘の上に位置する非常に恵まれた場所にあり、ボルゲリ低地では栽培が難しいとされる高品質なサンジョヴェーゼを栽培し、グラッタマッコにもブレンドしています。ボルゲリ地区でサンジョヴェーゼをブレンドしたワインは数が少ないです。一般的な濃密な味わいのボルゲリとは違い、「グラッタマッコ」にはサンジョヴェーゼの美しさと芯の通ったクラシカルな旨みに満ちた味わいが感じられます。
幻のブルネッロ「ポッジョ ディ ソット」から直々にオファー受け醸造する敏腕エノロゴ、ルカマローネ氏
2011年には故ジュリオ ガンベッリが手掛けた、あの幻のブルネッロ「ポッジョディソット」を購入します。「ポッジョ ディ ソット」の前オーナー、ピエロ パルムッチ氏の引退に伴うものでしたが、パルムッチ氏がルカ マローネ氏に直々にポッジョディソットの新しい醸造責任者にオファーした事は実はあまり知られていません。通常であれば他のブルネッロの生産者へオファーを考えるものですが、「カステッロコッレ マッサーリ」「グラッタマッコ」でのテロワールがもつ気候や土壌の独自性を見極め、その魅力を十分に引き出す、ルカ マローネ氏の献身的な仕事ぶりが認められた事が大きな要因だと言われています。
グラッタマッコが新たに造るスーパートスカン「ラルベレッロ」
グラッタマッコが典型的なボルゲリワインを造ったらどうなるのか?という視点から 新たに購入した2ヘクタールの低地の畑で2004年から植樹を始めたのが「ラルベレッロ」です。畑はアンジェロ ガヤが所有するスーパトスカン「カマルカンダ」のすぐ近くにあり、粘土質の土壌です。あえてサンジョヴェーゼを使わず、カベルネソーヴィニョン、カベルネフラン、プティヴェルドの3種から成る典型的なボルゲリスタイルの構成となっています。
ボルゲリ地区では初めてアルベレッロ仕立てで栽培
「ラルベレッロ」はボルゲリでは初めてアルベレッロ仕立で栽培しました。南部イタリアやシチリア等で行われている株仕立てによる伝統的な栽培法ですが、収量は大幅に制限されますが、今では他のボルゲリの生産者もアルベレッロに切り替える生産者も出てきました。
ブドウを六角形に植えていく古代ギリシャの植樹法
そしてセットンチェ(7本の意味)と呼ばれる古代ギリシャに起源をもつ植樹法を採用しています。ブドウの株を六角形とその中心に植える事で、水分を均等に吸い上げ、どの株も影を造らず、最高の日当たりが得られる方法です。これは将来的により暑くなるであろう気候の変化を考えての事です。
3種のブドウを混醸
3種類のブドウは殆ど同じ時期に熟すので全て手摘みで3~4回に分けて収穫し、全てを混ぜて醸造を行います。これは、なるべく早い段階で異なるブドウ品種の調和を目指しているからです。ティネッロと呼ばれる開放型の醗酵槽で温度管理をせずに、パンチングダウン(ピジャージュ)を繰り返しながら自然発酵、長期間マセラシオンを行います。50%の新樽で16ヶ月間熟成、12ヶ月間の瓶内熟成を経てリリースされます。
カステッロ コッレ マッサーリ
標高350メートルで栽培されるフレッシュな酸味とミネラルを持つヴェルメンティーノ
カステッロ コッレ マッサーリ
遅摘み完熟ブドウと樽醗酵の豊かな味わい
試飲
コメント
完熟したフルーツ香に、カモミールやミネラルの綺麗な香りが重なります。飲むと、遅摘みによる芳しいアロマとミネラル感、バランスを保つ美しい酸味があり、フレッシュで香り豊かな味わいです。余韻も長く、樽由来の円やかな風味と澱と心地よい酸味が続きます。エビやカニといった旨みが強い魚介類、バターを使った白身魚のムニエル等と好相性。
カステッロ コッレ マッサーリ
3種の赤ワイン用品種をブレンドされたフレッシュかつ複雑な味わい
試飲
コメント
明るく輝きのある美しいロゼカラーです。チェリーやラズベリーなどの赤い果実を思わせる溌剌とした香りが印象的です。飲むと、すっきりとしていながらも、余韻には絶妙なブレンドからくる素晴らしい複雑性が感じられ、長く続く味わいの豊かさがあります。サラミや生ハム、トマトソースを使った魚介料理から、酢豚や油淋鶏といった中華料理等、幅広く食事と楽しめる万能型の辛口ロゼワイン。
カステッロ コッレ マッサーリ
バランスの良いチャーミングでしなやかな果実感
試飲
コメント
レッドチェリーやベリーを思わせる果実感溢れるフレッシュな香りに、スパイスやミネラルのニュアンスが綺麗に重なります。飲むと、柔らかく、チャーミングでしなやかな果実感、タンニンは穏やかで軽快な酸味との調和が素晴らしく取れています。ワイン単体でも美味しいですが、パスタやお肉料理、イタリア料理は勿論和食とも幅広く合わせられる懐の深さも持ち合わせています
カステッロ コッレ マッサーリ
凝縮感とエレガンスに富んだ深みある味わい
試飲
コメント
プルーンやカシスの黒い果実を思わせる力強い香りに、甘草やスパイス、バルサミックなニュアンスが複雑に入り混じります。飲むと骨格の確りとしたフルボディ、凝縮感のある豊かな果実感、イキイキとしたタンニンが見事に溶け合い、エレガントで深みがあり既にバランスが取れています。赤身のお肉のローストや、鹿、イノシシと言ったジビエ料理との相性が良いです。
カステッロ コッレ マッサーリ
ブルネッロを思わせる優れた酒質と熟成能力を持つワイン
試飲
コメント
深みのあるルビー色です。ダークチェリーやプラム、オレンジピールと杉の木、なめし皮の複雑な香りが入り混じる堂々たる存在感で、ブルネッロを思わせる香りがあります。飲むと凝縮感のある豊かな果実感は厚みがあり円やかな口当たりです。タンニンはスムーズでスパイシーで長く深い余韻が続きます。年産僅か5000本のみで非常に優れた酒質と熟成能力を持つワインです。
グラッタマッコ
ボルゲリ最古のヴェルメンティーノ!素晴らしい調和を成す果実感とエレガントな酸味
試飲
コメント
トスカーナの高級リストランテでも使用されている上質な白。熟したリンゴの深み、柑橘の爽やかさ、白い花、ハーブの上品で慎ましやかな印象です。飲むと、充実した果実の厚み、塩味を感じる心地よいミネラルとエレガントな酸味の調和があります。手長海老のグリルや白身魚のムニエル、蟹等、旨みの強い魚介料理、子牛のカツレツ等とは抜群の相性を魅せてくれます。
グラッタマッコ
3大ボルゲリ「グラッタマッコ」のセカンド
試飲
コメント
深みのある、濃いルビーの色調です。味わいの芯の部分には黒スグリを思わせる果実味のしっかりとした軸がありながら、表面に一枚の美しいベールをかけたかのような、しなやかな口当たりが感じられ、細部に至るまで実にエレガントなスタイルで造られています。フィレンツェ風のステーキといった典型的なトスカーナ料理、赤身肉のグリルと素晴らしい相性を魅せてくれます。
グラッタマッコ
「サッシカイア」「オルネッライア」と並ぶ3大ボルゲリ!
試飲
コメント
凝縮した果実感とシルキーなタンニンと溶け合い滑らかで深い味わいです。フィニッシュまでの隙の無いきめ細やかな余韻が非常に長く続きます。濃密なスーパートスカンとは一線を画すエレガンスが感じられます。今飲んでも十分に楽しめますが、数年たってからまた飲んでみたいと思わせるポテンシャルを持っています。ジビエや猪、赤身肉のローストと合わせると至福のマリアージュとなります。
グラッタマッコ
グラッタマッコが造る典型的なボルゲリスタイルのワイン
試飲
コメント
濃密な果実感がありながらも豊かなタンニンとイキイキとした酸味、美しいミネラルがボディを確りと支える上品なスタイルが印象的です。典型的なボルドースタイルですが、醗酵から混醸を行っているので、既にバランスに長けています。凝縮された味わいが余韻まで非常に長く続きます。ゆうに15年以上の熟成のポテンシャルを持ち合わせています。
試飲
コメント
クリーンでフルーティーな豊かな果実香に清々しいミネラルのアロマが綺麗に重なります。飲むと、ピュアでみずみずしい果実感とフレッシュな酸味と心地よいミネラルの旨みがあり、非常に洗練された口当たりの白ワインです。アペリティフとして楽しめますし、サラダや前菜、魚料理全般、特に魚介類のスパゲティと好相性。