突撃インタビュー
2020/02/18
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ジョルジョ ヴィベルティ、アルベルト ヴィベルティ
バローロの中心、ラモッラ村で100年続く農家のワイナリー!ブリッコロッカ、ブッシア、パネローネの3つ自社畑で作る4つのバローロ。際立つ個性とこだわりで飲み手を魅了する「カッシーナバラリン」突撃インタビュー
ブリッコロッカの2haの畑から始まったカッシーナバラリン
元々2haだった自社畑は、今では9haになり、ラモッラ、モンフォルテダルバ、ノヴェッロの3つのエリアに畑があります。最も栽培面積が多いのはネッビオーロですが、他にも少量のドルチェット、バルベーラ、シャルドネ、土着品種ナシエッタも栽培しています。生産量は65000本、海外輸出は60%、国内輸出は40%ほどです。
ランゲネッビオーロとバローロの違い。標高と向き
私たちの造るランゲネッビオーロは、バローロエリアにあるブリッコロッカ、ブッシア、パネローネの3か所で収穫しています。その中から東と西向きの斜面のブドウをネッビオーロに使用しています。そして、南東、南西向きの斜面のブドウを、バローロに使用します。なぜ畑の向きによってブドウを分けているのかというと、日照量に違いがあるためです。南向きの斜面は、日照時間が長いため、厳格で長期熟成に向くブドウになります。逆に、東と西向きの斜面は、南向きの斜面と比べると日照量が短く、フレッシュで早く飲めるカジュアルな味わいのワインになります。そのために収穫の場所を分けて、それぞれの特徴を生かしたワインを造っています。
ブリッコロッカ、ブッシア、パネローレ。3つの畑の違い
「ブリッコロッカ」
カンティーナから程近い場所にあり、畑には60~65年の古いブドウ樹もあります。土壌は泥土、粘土質、石灰質が混じります。出来上がるワインにミネラルが表れる特徴があります。香り高く、優美でバランスが良いバローロが生まれます。
「ブッシア」
500年前は海だった地域です。水かさが下がり、堆積はぶつかり合って土壌が形成されたため、石灰岩を多く含んでいます。出来上がるワインに、包み込むようなスミレの香りが現れる特徴があります。パワフルで力強いバローロが生まれます。
「パネローレ」
土壌は、粘土質と石灰質が混じります。口当たりがやわらかく、複雑味があり、さくらんぼのような果実のニュアンスが現れる特徴があります。スタンダードバローロに使われています。
価格を超えた品質!バローロの3つのクリュのブドウだけで造る贅沢な果実味溢れる「ランゲ ネッビオーロ」
3つの銘醸畑のブドウをブレンド!畑の特徴を緻密に表現した、旨みに満ちたエレガントバローロ
試飲
コメント
少しオレンジがかったルビーレッド。ジャミーな黒系果実、木の下に生えているトリュフやキノコの複雑な香り。香りがそのまま味わいに表れており、豊かな果実味とスパイシーな味わいのバランスが絶妙です。豚肉、牛肉、熟成させたチーズと相性抜群。今飲んでも十分に楽しめますが、熟成させることで更に美味しくなるポテンシャルを持っています。
今がまさに飲み頃!凛とした美しさと力強さが共存する、芳醇な味わいの「ブッシア」
試飲
コメント
かすかにオレンジが混ざったルビー色。完熟したフルーツ、トーストや花、タバコなどの複雑で華やかな香り。しっかりとした骨格がありながら、非常にエレガントで芳醇な味わい。凝縮した果実味となめらかなタンニンが口いっぱいに広がります。ビーフやポークのロースト、リゾット、熟成チーズと相性抜群。
ラ モッラの銘醸畑で造るフラッグシップ!香り高く華やか、ミネラルの旨みが広がる豊かな味わいの「ブリッコ ロッカ」
試飲
コメント
オレンジがかった濃いルビー色。バラやスミレ、サクランボなどの華やかな香りに、少し獣っぽい野性的な香りがあります。しっかりとしたタンニンと酸味のバランスが取れ、エレガントで繊細な味わい。甘く長い余韻が続きます。肉料理全般や長期熟成のチーズ等、味付けの濃い料理と相性抜群。
優美な風味があふれ出す、極上のエレガンス!樹齢70年以上のブドウを厳選、良年のみリリースする極少リゼルヴァ
試飲
コメント
オレンジがかった美しいルビー色。プラムやチェリー、ミント、トリュフ、キャラメルなど複雑で芳醇、極めて優美な風味があふれ出します。凝縮した果実味とこなれたタンニンが織りなす、エレガントで極上の味わいです。牛肉、熟成したクセの強いチーズ、ダークチョコなどと相性がいいです。
インタビューを終えて
今回、ブリッコロッカ、ブッシア、パネローネ、3つの自社畑で造る4つのバローロを試飲しました。どのワインも、それぞれクリュの個性が際立っていて、テロワールを最大限に表現するという彼らの土地への愛情がしっかりと伝わってきました。
インタビューの中でジョルジョ氏は、「バローロを合わせる料理はシンプルで良い。ツナをのっけたパンでもいい。バローロをもっと気軽に、かしこまらずに飲んでほしい。」とおっしゃっていました。そんな彼の造るバローロは、どんな料理にも寄り添うような繊細さがありながら、深みのあるエレガントな味わいで惹きつけられる魅力があります。ぜひ、ジョルジョさんのおっしゃるように、気軽に普段の食事と合わせてカッシーナバラリンのエレガントバローロをお楽しみいただければと思います。
試飲
コメント
明るいルビーレッド。バラ、スミレ、ドライハーブなどを感じさせるフローラルな香り。エレガントで果実味溢れる味わいで、ネッビオーロらしいフレッシュさと、こなれた甘みのある柔らかいタンニンが後を引く美味しさです。サラミや生ハム、生肉のタルタル等軽めのお肉と相性が良いです。