突撃インタビュー
2014/4/14
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カンティーネ デル ノタイオ社 ジェラルド ジュラトラボッケッティ氏
アリアニコ デル ヴルトゥレの世界を変えた造り手カンティーネデルノタイオ突撃インタビュー
リオネーロの市街地の地下にある1600年代の洞窟で熟成
洞窟の中にはクリスマスに飾られるプレセピオのようなものがありました。プレセピオはキリストの誕生を表現したものが一般的ですが、ここにあるのは普通の人たち。ジェラルド氏はかつてのヴルトゥレの人々の仕事の様子や暮らしぶりを表現して、ヴルトゥレの歴史を伝えたくてこれを造ったそう。その一つ一つが精巧に作られていて、必見です。
洞窟(セラー)からワイナリーの事務所に移動して、お話を伺いました。
バジリカータの農業の発展に重要な役割を果たしてきたジェラルド氏が立ち上げたワイナリー
ヴルトゥレに育つアリアニコは晩熟。ゆっくりと熟し、収穫は10月中旬から11月中旬
ヴルトゥレのアリアニコはそのため、晩熟となり、だいたい10月中旬から11月中旬にかけて収穫することになります。火山性土壌の肥沃でミネラル豊富な土壌、そして地中はトゥーフォ(凝灰岩)という貯水性の高い地層が1m以上もあるため雨の少ない時期でもブドウ樹は地中から水分を吸収することができます。
成熟具合によって収穫時期をずらして造られる個性の異なる4つのアリアニコ
乾燥ブドウで造るアリアニコ
十分に熟したアリアニコで造るビロードのようななめらかさのあるワイン
南イタリアながら標高400mから500mとの高く冷涼な畑に育つアリアニコ。このフィルマのアリアニコはなんと11月上旬に収穫。
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十分に熟して凝縮されたブドウから造られたことに納得する力強さと、驚くほどに洗練されたビロードのような滑らかな味わいを持つ、存在感あふれるワインです。アリアニコの力強いタンニンに圧倒されるとともに、バランスのとれた上品な美味しさに包み込まれる心地よさ。「唯一無二」「ワイン愛好家たちにとって、はずせない存在」と評される、「ラ フィルマ」は、アマローネやバローロにも引けをとらないスケール感と力強さを秘めています。ジビエ、煮込み肉料理、熟成したチーズと素晴らしいマリアージュをお楽しみいただけます。
アリアニコらしい果実味が楽しめる
また国際的評価も高く、『ワインアドヴォケイト』誌においても90点以上を連発する実力を持ち、「甘美な香りで魅力的な仕上がり」「素晴らしい価値のある完成されたワイン」と絶賛されています!
収穫が始まるのは10月頃で、イルレペルトリオは、成熟の完璧なタイミングを見計らった10月中旬~下旬にかけて収穫したアリアニコから造られます。
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力強いルビーの色調に熟したチェリーやプラムのエレガントな香りに甘草やスパイスのニュアンスが溶け合っています。アリアニコらしい豊かな果実味が口いっぱいに広がる味わい。香りの印象そのまま感じる果実感と心地よいタンニンが素晴らしいバランスを成しています。ヴルトゥレで育つアリアニコの個性を存分に楽しむことができる素晴らしいワインです。お肉料理全般と相性が良いですが、牛や羊などのローストした肉料理とは抜群です。サービス温度は18度程度、ボルドーグラスでお楽しみ下さい。
フレッシュ感と同時にアリアニコのしっかりとしたボディを表現
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10月上旬頃、熟し始めのタイミングで収穫したアリアニコから造られます。マセラシオンも約6日間と短く、フレッシュな果実味と同時にしっかりとしたボディを楽しむことができます。
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森の果実のジャムやチョコレート、黒コショウのニュアンスのある濃密で深みのある香りが華やかに広がります。甘みのあるたっぷりとした、そしてエレガントな味わいで、タンニンがとてもきれいに溶け込んでいるまろやかでなめらかな口当たり。フィニッシュはとても長く、スパイスやリコリス、ブラックチョコレートを感じます。圧倒的に優美な美味しさ、そして乾燥ブドウならではの複雑味と濃密感。
「アリアニコのアマローネ」、じっくりと味わってください。