TUSCANY イタリアワインとグルメ食材の店
Interview

突撃インタビュー

2016/11/14

アルジオラス社 アントニオ アルジオラス氏

『ガンベロロッソ』トレビッキエリの常連!サルデーニャのトップワイナリー アルジオラス

アルジオラス社 アントニオアルジオラス氏と
1906年生まれのアントニオ アルジオラス氏がサルデーニャで高品質ワイン造りを求め、サッシカイアを産み出した伝説のエノロゴジャコモタキスと共にイタリアを代表する最高峰の赤「トゥリガー」を1992年に初リリース以降、『ガンベロロッソ』で最高賞トレビッキエリの常連となり、イタリア国内のみならず世界中にその名を轟かせるサルデーニャのトップワイナリー「アルジオラス」。サルデーニャの肥沃な大地と、アルジオラス家の強い団結力が産み出すワインは土着品種を使いテロワールの素晴らしい個性を表現しています。アントニオ氏の孫であり、現在3代目のアントニオ アルジオラス氏にお話を聞きました。

セルディアーナ地区で今から40年程前に本格的なワイン造りを始める

サルデーニャ地図今から40年程前に本格的にワイン造りを始める
アルジオラスは地中海に浮かぶサルデーニャ島の南東部、州都カリアリから北に20キロ程入ったセルディアーナ地区にあります。フランチェスコ アルジオラスがこの地でブドウの樹を植えたのは1918年のことです。もともとはオリーブやブドウを栽培する農家だったのですが、1906年生まれのアントニオ アルジオラス氏(祖父)が品質追求の為に今から約40年前に、本格的にブドウ栽培に乗り出したことでワイナリーとしての道を歩み始めました。まさにアルジオラスの歴史は家族の歴史そのものと言って過言ではありません。

最良のテロワールを有する
ブドウ栽培に最良のテロワールを有するアルジオラスの畑は日照条件、昼夜の気温差、土壌、標高190~700メートルに及び多様性があり、品質に拘りながら丁寧に栽培を行っています。数年前にはワイナリーの改装も終了し、醸造面においても更なる進歩を続けています。

家族の団結力と肥沃な大地が産み出す至高のワイン

家族写真その後アントニオの息子、フランコとジュゼッペが彼の情熱を引き継ぎ、ワイナリーを更に発展させ、今では孫にあたる同名のアントニオ氏(伊では祖父母から孫に名前を継承する習慣があります)がワイナリーの3代目として運営に当たっています。セルディアーナを中心に自社畑を280ヘクタール所有しています。家族の強い団結力とサルデーニャの肥沃な大地から産まれるワインはイタリア国内のみならず世界中から注目を集めています。

サッシカイアを産み出した「ジャコモ タキス」を迎え誕生した最上キュヴェ「トゥリガー」

ジャコモタキス伝説のエノロゴ「ジャコモ タキス」をコンサルタントに迎える
「サッシカイア」をはじめ「オルネッライア」、「ティニャネッロ」等」長年に渡り、イタリアワイン界をけん引し、2016年2月6日に82歳でこの世を去った伝説のエノロゴ、ジャコモ タキス氏をコンサルタントとして迎えました。

サルデーニャの高いポテンシャルを持つ土着品種に情熱を傾けたタキス氏
1970年代にボルドー品種をブレンドしたり、フレンチバリックで寝かせるという当時のイタリアでは斬新だった醸造方法でイタリアワインの地位を高めたジャコモ氏ですが、ワイン造りにおいて最も重視していたのは醸造ではなく、「ブドウ栽培においていかに自然で高品質な原材料を生産するか」ということでした。晩年はサルデーニャの素晴らしい環境と高いポテンシャルを持つ古代から栽培されてきた土着品種のブドウに情熱を傾けていました。現在メインのエノロゴにはマリアーノ ムッル氏を起用しています。

畑ブレンドにより発揮される土着品種の高いポテンシャル
アルジオラスでは「いいワインとは技術からのみ造られるものではなく、人間性、情熱、愛そしてブドウ畑とワインへのこだわりからも造られるものです。この哲学を自然からの贈り物として受け取り、そして自分の息子や、私のこの素晴らしい冒険へ参加してくれた人々へと引き継いでいく事です」と祖父アントニオが切り開いたアルジオラスの精神は着実に次世代へと引き継がれていきます。祖父は当初、土着の白ブドウ「ヌラグス」のみを栽培していました。しかし「ここサルデーニャの土着品種で素晴らしい赤ワインを造りたい」という夢を持ち続けていました。ジャコモタキス氏が道筋を立ててくれました。彼はサルデーニャのブドウのポテンシャルは「ブレンドすることで更に発揮される」と考えていました。

ボトル1992年トゥリガーを初リリース
土着品種であるカンノナウというブドウはタンニンも強く、アルコール度数も高いワインになりがちですが、カリニャン、ボヴァレサルド、マルヴァジアネラをブレンドする事で須原良い余韻を残すワインが出来ました。そのワインが「トゥリガー」です。ファーストヴィンテージは1988年で4年後の1992年にリリースされました。以降ガンベロロッソにおいて10回も最高賞トレビッキエリを獲得し、名実ともにイタリア最高峰の赤ワインとして世界中に知られています。

地中海の女神を表わすラベル
ラベルに描かれた偶像はトゥリガーから出土した紀元前に造られた地中海の女神像です。農作業中に偶然発見した事もあり、当初はそれ程重要なものとは知らず、牧場の羊を飼育する門のゲートを留める道具に使っていた事はあまり知られいないエピソードです。その後すぐに希少な価値に気づき、現在では博物館で大切に保管されています。

偉大な先代アントニオ氏へのオマージュから産まれたワイン「セネス」

故アントニオアルジオラス氏102歳まで生きた祖父アントニオ氏と世界有数の長命の地「サルデーニャ」
「ブルーゾーン」と呼ばれる、健康で長命の人が多い世界3大地として、日本の沖縄、コスタリカのニコヤ島と並びサルデーニャが挙げられています。私の祖父も102歳まで生きました。余談ですが、祖父はピッツァとコーラは怖くて食べた事がないと言っていました。イタリア人なのに、ですよ(笑)。それだけ、人一倍健康に気を使っていたのでしょう。

セネス「サルデーニャ」の長寿の方々の溢れる活力を余すことなく表現した「セネス」
サルデーニャ島民で長生きで元気がある人に共通しているのは魚、肉、オリーブオイル、野菜の摂取と共に一日に適度な量のワインを飲み、生きがいをもった人達です。アルジオラスを世界的なワイナリーにのし上げ、2009年に102歳で去った偉大な先代アントニオ アルジオラス氏とサルデーニャの長寿の方々への敬意を払い産まれたワインが「セネス」で、サルデーニャの方言で「生きがいを持った人生を送る人」という意味です。名前の初めと終わりにSを使ったネーミングには「人生は終わる事無く繰り返される。サルデーニャに始まり、サルデーニャにまた戻ってくる」という思いも込められています。

初ヴィンテージで『ガンベロロッソ』最高賞獲得!ワイナリーでも完売
「セネス」はカンノナウ主体にカリニャーノとボヴァルの土着品種を使いサルデーニャの人々の活力を、より味わい深いリゼルヴァワインとして余すことなく表現しています。2012年の初ヴィンテージで『ガンベロロッソ』2017で最高賞トレビッキエリを獲得しました。ワイナリーでは既に完売となっています。

アルジオラスが造るコスパ充実の白!土着品種ヌラグス100%「セレガス」

ヌラグスはこの地に紀元前から歴史を持つ古代品種です。一時期サルデーニャではヌラグスを抜き、国際的に人気の高いヴェルメンティーノに植え替えてしまう生産者が増えました。果皮が厚く、手のかかるブドウだとされていたからです。しかし現在ではそれが間違いであったと認識されています。アルジオラスでは昔が植えられているヌラグスを大切に守り栽培、醸造しています
セレガス2015

試飲
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白桃やミント、ミネラルにトロピカルフルーツのニュアンスが混じるフルーティーで豊かな香りがあります。豊かな果実感の味わいとスッキリとした酸とミネラル、品種由来の心地よい苦みが重なり、ドライでありながら果実の風味が豊かでバランスの取れた飲みやすさが絶妙にマッチしています。カルパッチョや生ハム等の前菜、魚介のマリネと相性が良いです。

品種個性が良く表現されたベーシックなヴェルメンティーノ

アルジオラスのヴェルメンティーノといえば、コスタモリーノ』と呼ばれる程、ワイナリーで代表する白ワインとなっています。9月初めに収穫されたヴェルメンティーノ種をステンレスタンクで澱引きせずにシュール リー製法で熟成させます。
コスタモリーノ2015

試飲
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フレッシュフルーティーな果実のアロマに涼しげなミネラルが綺麗に寄り添います。イキイキとした酸、ミネラルに支えられた豊かな果実感が特徴で一貫してフレッシュかつドライな味わいが楽しめます。魚介を使った前菜、甲殻類のソースで和えたサルデーニャの粒状の小さなパスタ「フレグラ」、魚のスープと相性が良いです。

魚介類と抜群の相性を誇る洗練された魅力的なヴェルメンティーノ!

畑は石灰質に粘土が混じる土壌です。様々な方向から風が吹き抜け、一日の寒暖差も大きい等、ブドウ栽培に適した環境が整っています。収穫されたヴェルメンティーノはフレッシュさを損なわないように低温で管理されます。16~17度に温度管理されたステンレスタンクで醗酵、ステンレスタンクで熟成も行います。
メリ2014

試飲
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シトラスの爽やかさに熟したリンゴ、清々しいミネラルやハーブ、白い花の華やかさ、ひとしずくのハニーシロップの甘美なニュアンスが綺麗に重なります。豊かな果実感、豊富なミネラルと酸が溶け合うとても洗練されたヴェルメンティーノです。魚介類や甲殻類には非常に相性が良く、スパゲッティ ボンゴレ ビアンコやアクアパッツァと好相性です。良く冷やしてから温度を上げて楽しんでいただくとより香りや味わいが豊かになります。

早朝に手摘み収穫、自然酵母のみで醗酵、豊かな果実香の秀逸なヴェルメンティーノ

規格外のクオリティを誇るヴェルメンティーノ100%のワインです標高200~350メートルの山腹に広がる日照条件に恵まれた粘土が混じる石灰質土壌の畑から産まれます。気候は地中海性で穏やかな冬、少ない降雨量で乾燥した暑い夏ですが、一帯を流れる風の影響でブドウ栽培にとってプラスとなっています。
イス アルジオラス2015

試飲
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南方系の豊かな果実を思わせる深みある香りに、清々しいミネラルとアーモンドの芳しさが綺麗に重なる、秀逸なアロマが感じられます。厚みのある充実した果実感に寄り添う、塩味を伴うミネラル感、余韻に感じるビターなテイストがこのワインを調和の取れた洗練されたスタイルに仕上げています。同じサルディーニャ産のボッタルガ(カラスミ)と合わせて楽しむのが現地の定番となっており、シーフードとの相性は抜群です。

バリック由来の豊かな風味!厳選したヴェルメンティーノ主体の深い味わい「セルデーニャ

セルディアーナはスペイン語でサルデーニャを意味します。約400年間この地がスペイン領であった事に由来します。ラベルはサルデーニャの地図を表わし、四方から吹き抜ける風が描かれています。アフリカから地中海を超えて吹く風「シロッコ」や、北部から吹く「ミストラル」がモチーフとなっています。
セルデーニャ2011

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厳選されたヴェルメンティーノとその他土着品種を使用しています。フランス産のオークのバリック熟成と6~8か月間の瓶内熟成を経てリリースされます。完熟フルーツの印象的な広がりを魅せる香りです。バリック由来の香ばしい風味、果実の豊かさが心地よく余韻まで続きます。パスタ、リゾット、焼いた鯛、トロ、白身のお肉等に非常に良く合います。

丸みのある芳醇な味わいと豊かなミネラル感!サルデーニャ土着品種ナスコ主体の「イセリス ビアンコ」

サルデーニャの希少な土着品種ナスコを主体にヴェルメンティーノのブレンドから成ります。通常ナスコはデザートワイン用に造られる事が多いブドウ品種ですが、アルジオラスでは風味豊かな辛口に仕上げます。
イセリス ビアンコ2014

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南方系の豊かなフルーツ香りにフラワリーなアロマが混じり合う香りがあります。丸みのある豊かな果実感と豊かなミネラル感が口中を支配します。フルボディですが、酸とミネラルに支えられたバランスのとれた味わいです。魚介類の前菜、ミントで味付けしたポテトを詰めたサルデーニャの伝統的なラビオリ「クルルジョネス」、アーティチョークのリゾット、煮魚、グリルした魚、鶏肉や豚肉にも非常に良く合います。

4種の黒ブドウがブレンドされた豊かな風味!アルジオラスが唯一造る秀逸なロゼ

ブドウはカンノナウを主体にモニカ、カリニャーノ、ボヴァルの4種類の黒ブドウが絶妙にブレンドされています。収穫されたブドウは、3~4時間の短時間のマセラシオンを行い、ほんのりと色づく程度に仕上げます。温度16度でアルコール醗酵後、4週間のステンレスタンク熟成を経てリリースされます。
セッラ ローリ2015

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鮮やかなロゼカラーにほんのりと深みあるレッドが入る魅力的な色調です。黒ブドウ由来の果実の深みと力強さが程よく感じられ、スパイスやミネラルの複雑味とイキイキとした酸味があり、風味豊かな味わいが広がります。すっきりとした飲み心地と味わいの豊かさを併せ持つ秀逸なロゼです。殻付きエビのアヒージョ、アクアパッツァ、ウニをたっぷり使ったパスタ、鶏肉のトマト煮込みやローストビーフとの相性は抜群です。

アルジオラス社が造るサルデーニャの伝統品種モニカ主体のコスパ最高赤ワイン

サルデーニャの土着品種モニカを主体にカリニャーノ、ボヴァレ サルドがブレンドされたペルデーラはセメントタンクとオークのバリックで熟成させリリースします。ペルデーラは毎日飲めるようなソフトなタンニンがあり、肉料理にも魚料理にも合う高品質でコストパフォーマンスに優れた日常ワインです。
ペルデーラ2013

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モニカの特徴が良く表れた濃いルビー色です。プラムやブラックベリー、バラのニュアンスが広がる力強く豊かな香りが感じられます。ラム肉やトマトソースのパスタとの相性の良さがあります。また魚の煮込みやマグロのグリルとも相性が良いです。

芳しい香りとバランスの取れた風味と豊かな余韻!

イセリス ロッソは土着品種モニカを主体にカリニャーノ、ボヴァレサルドがブレンドされたワインです。モニカは樹齢の古いブドウを使い、バリックで12カ月、6カ月の瓶内熟成を経てリリースされます。「イセリス」とは畑の名前です。
イセリス ロッソ2013

試飲
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鮮やかなルビーの色調でマラスカチェリーやプルーン等の芳しい香りに、シナモンやバニラなどが混ざり合います。ベルベットのような舌触りで、甘いタンニンと赤いベリー系果実とスパイスのバランスがとれた風味を持ち長い余韻を楽しめます

土着品種カリニャーノ主体の果実味に溢れる調和のとれた味わい「イス ソリナス」

サルデーニャの土着品種のカリニャーノ95%とボヴァレサルド5%がブレンドされたワインです。サルデーニャ南西部スルチスで造られます。この畑から見える水平線が非常に綺麗です。イス ソリナスとは畑のある町名から名づけました
イス ソリナス2012

試飲
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熟した果実やジャムなどのリッチでピュアな香りが感じられます。果実味が溢れ、温かみのあるバランスのとれた味わいが口に広がります。しっかりとした味付けのパスタやグリルした大トロ、ローストした子豚や子ヤギ、熟成したチーズと相性が良いです。

活気に満ちたスパイシーな旨味!銘醸アルジオラスが誇る地場品種カンノナウ

標高220メートルのシウルグス ドニガーラ地区の日照条件に恵まれた粘土が混じる石灰質土壌の畑から産まれます。気候は地中海性で穏やかな冬、少ない降雨量で乾燥した暑い夏ですが、一帯を流れる風の影響でブドウ栽培にとってプラスとなっています。
コステーラ2013

試飲
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カンノナウ種主体の果実味溢れる華やかな香りに、甘草やミント、スパイスのニュアンスが綺麗に重なります。熟した果実感は柔らかいスタイルですが、密度があり円やかで心地良いタンニンとスパイスの風味が溶け合うしっかりとした骨格でブレのないバランスの良さが感じられます。サルデーニャ産のペコリーノチーズと良い相性です。スパイスを効かせたソーセージやラム肉のグリルやビーフシチュー、ハーブや香辛料等で味付けされた豚肉料理や焼き鳥とも非常に良い相性を魅せてくれます。

トップキュヴェ「トゥリガー」の弟分「コーレム」凝縮感溢れる果実感と滑らかで温かみのある甘美な味わい

コーレムは1997年がファーストヴィンテージで土着品種であるボヴァレ サルド、ボヴァレッドゥ、カリニャーノ、カンノナウがブレンドされた味わい豊かなワインです。トップキュヴェ「トゥリガー」の次に位置づけされる上位キュヴェ、コーレムは古代ギリシャの言葉で「若い女性」を意味します。ラベルに描かれたコインはアルジオラスの畑で発見されたものです。
コーレム2012

試飲
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プルーンやスグリの黒い果実の力強さにスパイスとミネラル、ハーブの複雑なニュアンスが混じり合う豊かな香りです。凝縮感溢れる果実感とベルベットのように滑らかで温かみのある甘美な味わいが広がります。圧倒的なブドウのポテンシャルの高さとバランスの取れた飲み心地の良さがコーレムからもしっかりと感じられます。

トップキュヴェ「トゥリガー」を抑えいきなり『ガンベロロッソ』トレビッキエリ獲得!「洗練されたカンノナウの究極の表現」アルジオラス初リリース極少リゼルヴァ

先代アントニオ氏、長命なサルデーニャの人々に敬意を払った「セネス」はサルデーニャの方言で「生きがいを持った人生を送る人」という意味です。カンノナウ主体にカリニャーノとボヴァルの土着品種を使いサルデーニャの人々の活力を、より味わい深いリゼルヴァワインとして余すことなく表現しています。
セネス2013

試飲
コメント

ブラックベリーやカシス、ミルト、レッドチェリーの豊かな果実香に上品なスパイスとミネラルが綺麗に溶け合う非常に優美なアロマ。目の詰まった充実した果実感は傑出した滑らかな舌触りで、アルコールの嫌味や引っかかるようなタンニンの粗さは無く、パワフルかつこの上なく洗練された飲み心地があります。完成された一つの料理のように、緻密に計算された美しいハーモニーがあり、全く隙の無い目くるめく鮮やかな表現が「セネス」には感じられます。

『ガンベロロッソ』5年連続最高賞!イタリア最高のワインに数えられるスーパーサルデーニャ!

アルジオラスはサッシカイアをはじめカステッロ ディ ランポーラやアンティノリでエノロゴ務め、長年イタリアワイン界をけん引してきた故ジャコモタキス氏がコンサルタントを務め世界的名声を得たワイナリーです。タキスの指導の元、収量を極端に落とし、土着品種である、カンノナウ、カリニャーノ、ボヴァレ、マルヴァジアネーラをブレンドした究極のブレンドワインです。
トゥリガー2011

試飲
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『ガンベロロッソ』において最高賞トレビッキエリを2007~2011連続受賞、トスカーナやピエモンテの最高級ワインと同等、それ以上の絶大な評価を受けています。非常に洗練されていて、驚くべき果実の凝縮感と緻密なタンニン、複雑で力強いボディながらも圧倒的な滑らかな舌触りがあり、まさに「スーパーサルデーニャ」というべきワインです。サルデーニャのワインの概念が覆される程の凄みが「トゥリガー」にはあります。

インタビューを終えて

アルジオラスのワインはブドウの力強く豊かな表現がありながらも、全てにおいて「見事」と言わざるを得ない程の洗練されたバランスがあります。サルデーニャに古くから根付いてきた土着品種で国際的な評価を得ている事も納得できる素晴らしい完成度です。余談ですが、サルデーニャは「ブルーゾーン」と呼ばれる長寿の人が多く暮らす島で、特にセンテナリアン(100歳以上生きる人)が世界的に見ても突出して多いようです。ワイナリーの基礎を造った先々代のアントニオ氏も102歳まで生きた方です。世界的に類を見ないサルデーニャ島の人々の活力、自然と共に生きるライフスタイルが代々伝えられている環境で育つポテンシャルの高いブドウ。伝説のエノロゴ「ジャコモ タキス氏」が晩年にサルデーニャのブドウの可能性に情熱を傾けていた理由を今回の試飲で改めて感じました。
アルジオラス社 アントニオアルジオラス氏とトスカニースタッフ

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