title

ABOUT PKS

PKS(ピタゴラス ケプラー システム)

ビクトル・シャウベルガーは森林管理人、自然科学者であり且つ発明家。
林業、農業、水力工学、水質浄化及び自由エネルギーを含む様々な領域に及ぶ発見を行い、広範囲に亘る領域で業績を残した。

Salzkammergut(ザルツカンマーグート)地域のBad Ischl(バートイシュル)近郊のEngleithenにあるVilla Rothsteinを舞台に、数十年に亘ってこれら全てに及ぶ調査研究を続けている。 (情報はPKS - general planで見ることができます。)


ザルツブルク市の東、オーストリアを代表する景勝地。標高500〜800メートルの高地で、大小数多くの湖水が点在し、映画「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台として世界に知られています。
(写真はヴォルフガング湖)

ザルツカンマーグート地方では最大の町で、温泉保養地として有名です。フランツ・ヨーゼフ皇帝の別荘(カイザーヴィラ)や夏のオペレッタ・フェスティバルが名高いスポットです。(写真はBad Ischlの市街地)

ビクトル・シャウベルガーの著作物はもともと彼の息子であるウォルター・シャウベルガー(数学と物理学の学士である)によって管理されていたが、現在は近親者によって管理されている。

ウォルター・シャウベルガーは鋭い自然観察に基づく彼の父親の発見の更なる教育と研究に深く携わっていた。 彼はこれらの概念をピタゴラスとヨハネス・ケプラーの調和理論により導き出した。

これらの偉大な科学者に敬意を表して、ウォルター・シャウベルガーはEngleithenにある研究所をピタゴラス ケプラー スクールと名付けた。 そして彼らが行う組織的な研究活動を、ピタゴラス ケプラー システムと包括的に称している。


EngleithenにあるVilla RothsteinがPKS財団の本部です。ここではヴィクトル・シャウベルガーの研究の成果の展示とセミナーを開催している。

渦巻きのエネルギー構造を示した立体を天井まで使ってディスプレーされています。

Villa Rothsteinの1階に銅製ガーデンツールを製造販売するPKS BRONZEの事務所と倉庫があります。

PKS BRONZEのオーナーであるヨハネス夫妻と事務所にて

PKS財団を管理するヴィクトル・シャウベルガーの孫であるヨルク氏

新たなるブロンズの時代

PKSガーデンツールがもたらす

人類は金属を使用し始めて以来、銅合金を造園・ガーデンツールとして利用されてきました。精錬された鉄や鋼の出現によって取って代わられるまで、銅はツールに加工できる唯一の金属だったのです。
何世紀にも亘って古代中国社会では、土地を耕す道具として鉄器を使うことなく青銅器を好んで用いていました。
この概念は1950年オーストリアの生物工学者ビクトル・シャウベルガーによって再び取り上げられました。
彼の指導により数年に亘る大規模な栽培実験が実施され、銅合金で土壌を耕すことにより、作物の質と収穫量が大きく向上することが正式に文書として記録されました。

ビクトル・シャウベルガーは、鉄製品は庭園の土壌に対して良くない影響を与える、との結論を導き出しました。彼の理解は次のようなものでした。「鉄製のツールは摩耗する事により微細な鉄片を土の中に残し、それが酸化されて土壌を乾燥させる土錆びを生じさせる。」 このような理由により、PKSガーデンツールの製作にあたっては鉄に代わって銅合金(青銅)が使用されました。特定のツールではその摩滅によって土壌が肥沃になるよう、金や銀それにマグネシウムのような微量元素の付加されました。
古来からの伝統的な方法で使用されるPKSガーデンツールの製造にあたっては高品質の原材料のみが使用されています。青銅製の部材については全て手作業によって鍛造されています。

銅について

銅は主に銅鉱石から得られます。主な鉱石は黄銅鉱、輝銅鉱及び含銅頁岩です。
純粋な銅は光沢のある赤みがかった茶色をしています。 空気中では時間の経過とと伴に表面が酸化され光沢を失い、褐色の保護被膜が形成されます。 この現象は湿度が高い環境下での二酸化炭素と酸素の相互作用に起因しています。 この反応はこの金属の耐候性を大きく高めてくれます。 酸化被膜が集積すると明緑色の外観を呈します。 緑青と呼ばれるものです。

銅と植物の生育

銅はあらゆる動植物の正常で健康な生育と繁殖にとって絶対的に必要なものです。
銅が欠乏した結果起こることは、多くの有用植物にとっては潜在的な銅欠乏状態で何ら視認できる徴候のない場合でも、生産高は20%にまで落ち込むかも知れなし、最悪の場合には全く収穫がなくなってしまいます。
銅成分の欠乏は、有用植物が栽培されている地球上のあらゆる気候帯、あらゆる地域で観測されています。銅成分欠乏の発生は土壌の質や栽培されている植物によって左右されます。銅成分の欠乏は、砂地土壌や有機質を多く含む土壌、それに石灰質の土壌で栽培される植物に特に顕著に現れます。

銅の力を借りている生物学的仕組み

電子の吸収、電子の移動とそれに伴って発生する酸化/還元反応
有機混合物を取り込んだ様々な複合物の形成。このような新陳代謝の過程が銅成分の欠乏或いは過剰の結果として阻害された場合、植物の生育、収穫及び品質が悪化することがあります。

土壌中の銅成分

土壌中の銅成分の総量は次の5つの要素から成っています。

  1. 土壌溶液中に溶けやすい状態 - すぐに植物が利用できる。
  2. 腐植土中に安定的に存在する有機複合体の結合体 - 植物は利用できない。
  3. マンガン及び鉄の水酸化物を通じて吸収された銅成分
  4. 粘土・腐植土の中に吸収されている銅成分
  5. 土壌鉱物の結晶格子中に拘束された銅成分 - 風化によってのみ解放される。

土壌中の銅成分集積総量は十分である(鉱質土壌では10mg/kg以上、有機質土壌では30mg/kg以上)と言われることがあるとしても、それでも水溶性及び置換性の銅成分の総量は大抵の場合非常に少ないものです。
土壌を構成する材料(岩石)の銅含有量はかなりたっぷりとしたものです。通常、黒色粘板岩では高い集積度を示し、砂岩では低い集積度を示します。
植物が吸収できる銅成分の量は、土壌のPH値、土壌中の有機物の割合及びその土壌の(銅成分)吸収力によって決まります。
銅成分が不足している土壌の典型は、砂質土壌、泥炭、有機物含有率が7%以上10%以下の土壌であり石灰質の土壌も同様です。
土壌に含まれる銅成分総量と利用可能な銅成分量は場所による変化が大きくかなり分散して存在しています。
泥炭を大量に含む、或いは純粋な泥炭の園芸用培養基質に十分な量の銅成分を供給することは重要なことであり、過小評価しない方が良いでしょう。
銅成分の欠乏は51ヶ国に亘る50種類以上の植物で報告されています。

植物の栄養源としての銅成分

何度も繰り返された野外試験の結果、銅成分によって収穫量が大幅に増加した事例を以下に紹介します。これらを見て頂くことで、明確な徴候がないまま収穫量が低下している潜在的な(銅成分)不足の程度を具体的に認識して頂けるでしょう。

生産量の減少に加えて、銅成分の欠乏は多くの栽培植物の品質に(良くない)影響を与えます。

銅成分の欠乏に起因する品質劣化の事例は次の通りです。

植物の新陳代謝における銅成分の役割

銅は様々な酵素や蛋白質を構成する要素であり、その主な役割は必須の新陳代謝経路において電子移動を喚起することです。他の微量元素による影響と同じく、銅の欠乏や過剰は新陳代謝の過程を阻害してしまいます。
光合成、呼吸作用、繁殖、蛋白質形成、木質化、オーキシン調節、疾病からの回復、その他様々な植物の機能は銅成分の欠乏により(良くない)影響を受けることがあります。
根からの銅成分吸収量は、通常よりも高い濃度のカルシウム、カリウム、アンモニウムイオンの集積により減少する可能性があります。
窒素肥料の過度の施肥は葉の自然な老化を遅らせ、新しい組織の形成に分配されるべき銅成分の量を減少させる可能性があります。
世界中で栽培されている様々な種類の野菜は、銅成分の欠乏に非常に影響され易いのです。
長年に亘る(人為的な)排出の結果、銅そのものが土壌中に過剰に蓄積されると、植物にとって有害な土壌となってしまう可能性がありますが、このような場合には通常石灰を用いて無毒化することができます。

銅成分の欠乏によって生ずる諸症状

銅成分の欠乏は木質化を阻害し、組織崩壊を引き起こします。特に若葉の場合、まずしおれたような外観を呈し、その後壊死してしまいます。 葉はしばしば巻き込んだり、捻じれたりした状態になります。 銅成分の置き替えは通常古い組織で行われ、新しい組織では限定的にしか行われません。欠乏症状はまず若い組織において顕在化してきます。

症例: DKI technical book Copper in the agricultureより抜粋
出版者: German Copper-Institute
Copper in Plant, Animal and Human Nutritionの表題で出版された
原文(著者はV.M. Shorrocks博士とB. J. Alloway博士)から転用している。

頻繁に繰り返される質問への追加説明

緑青

銅及び銅合金の表面を覆う灰緑色の被膜であり、基本的な組成は炭酸塩と硫酸塩です。この被膜は空気中に含まれる二酸化炭素と二酸化硫黄と銅成分との反応によって形成されます。
緑青は銅製品を腐食から保護しています。銅製品の平らな表面が日常的に雨に曝された場合、雨量や含有物にもよりますが、約8年から15年経過すると特徴的な緑色を持った緑青が形成されます。

酢酸銅

基本的な組成は緑色或いは青色の酢酸銅の混合物であり、銅や真鍮の表面に沈着します。有機混合物から発生する弱酸の影響下に長期間置かれた結果生ずるものです。食物残滓(フルーツ酸や酢酸)や動物の排泄物(尿酸)などが上記の範疇に含まれます。

不幸なことにこの二つの言葉はよく混同されて使用されます。そのため有毒な酢酸銅が銅製のガーデンツールから生成されるかも知れないとしばしば言われます。実際には緑青の保護被膜がこれらのツールに生成されます。この被膜はこれらのツールを保護し長期間の使用に耐えることを保証しています。培養土中に含まれるであろう上述のような食物残滓が有機酸の発生源となり、実際の園芸活動の中に酢酸銅を発生させるかも知れないと云う心配は、全く問題ありません。酢酸銅は銅が酸に長期間触れ続けることによって生ずるものです。食物残滓から発生する有機酸の量も、金属とこれらの酸が接触している時間も、有毒な酢酸銅を発生させるに足るものではありません。

上記の説明は、銅製のガーデンツールを使って自家栽培された農作物が幼児の健康にとって有害かも知れない、と云う懸念に対する反論でもあります。

原材料

金属製部材:

銅合金 (92% - 94% 銅 + 錫 = 青銅) 殆どのツールに使用している
純銅:Maia
真鍮: Pegasus用取っ手の部材
アルミニウム青銅: Merak, Antares

取っ手:

未処理のライム材
Sirius, Pegasus, Perseus, Phoenix long, Pollux long, Hydra, Sabik, Deneb, Taurus, Merak

未処理のトネリコ材
Tuza, Orion, Auva, Libra, Herkules, Maia, Tucana

オイル塗布したブナ材
Castor, Corvus, Lyra,Mira, Musca, Nunki, Phoenix, Pollux

使用される木材はすべてオーストリアのPEFC(*)認証取得企業より購入しています。
(*PEFC:Pan European Forest Certification 汎ヨーロッパ森林認証)

鍛冶職人

伝統に裏付けされた手工業

一人のオーストリア人の銅鍛冶職人が銅製道具を手作業で造り始めました。
彼は銅含有率が92%以上の銅-錫合金を使用しています。

銅合金は材料として必要な硬さを得るために冷加工硬化されています。製作工程は製品が完成するまで7段階に分かれています。つまり「切断」、「打ち出し」、「はんだ付け」、「溶接」、「粗削り」、「研磨」そして「取っ手の取り付け」です。取っ手は熟練した木工職人によりトネリコ材、ブナ材或いはライム材から造られます。
銅製のツールはガーデンの土を毎日耕す仕事に適しています。銅は柔軟な素材なのでかなりの応力が加わったとしても破損することはありません。 変形したとしても簡単に叩き延ばすことができます。
ツール作りのスタッフは全員が土壌の生態学的な改善に貢献することを自覚して、これら価値あるツール類を製造し販売しています。

ユーザーの皆様もまた、これらのツールをご自身のガーデンで何年間にも亘って使い続けることができるのです。

微量元素

植物が健全に生育するためには非常に多くの種類の微量元素が必要とされています。顕微鏡でしかみる事ができない極く僅かの量の微量元素でさえ、生体内においては決定的な役割を果たしているのです。PKSガーデンツールは土壌中の微量元素を潤沢にすることで、植物に必須の栄養素を提供しています。
微量の銅成分は健全な土壌中においても生成されるものです。これらは植物が元気に育つために必須である土壌中の水分バランスに好影響を与えます。
PKSガーデンツールは繊細で自然な土壌改良に導いてくれるのです。

用途

PKSガーデンツールは野菜や草花を育てている庭園で使用するのに理想的なツールです。 盛土した花壇、ブドウ畑や果樹園、そして公園や広場で使用するにも理想的です。 これらのツールは園芸作業に最適な素材特性を生かして、機能性と優美さを兼ね備えています。ガーデンツールの製作にもっとも一般的に用いられている素材である鉄や鋼とは対象的に、銅は土壌の保水力を維持する効果があり、それによって土壌やそこから収穫される作物の品質の向上に寄与しています。

これらのツールは全くの更地を耕すのに使用したり、樹木や灌木やそれらの根を除去するために使用するには適していません。また大量に石が混じった土壌の耕作にも適していません。

ビクトル・シャウベルガー

ビクトル・シャウベルガー
(1885生-1958没)先見性に溢れ、古い思考に囚われない生態学者であり発明家でもあった。

ビクトル・シャウベルガーは、水資源や森林・農地の過度の開発に警鐘を鳴らした初期の欧州の自然学者の一人です。1949年、彼の息子ウォルターと伴にオーストリアで最初の自然保護団体「Gruner Front(緑の戦線)」を設立しました。とりわけ原子力や森林伐採、河川の堰止や流路操作に激しく反対しました。
数十年に亘ってシャウベルガーは様々に関連する課題に献身的に取り組んできました。それらは自然界における水循環の仕組みであり、森林管理と酸性雨被害であり、農業とその収穫高であり、自然界に存在するエネルギーの自律的調和の問題でした。
その実用面での驚くべき成果にも拘わらず、シャウベルガーの理論は非常に多くの批判を受け反対されました。そのような時でも彼は独力で河川を本来の自然な状態に戻す運動を推進しましたが、今やそれは世界中から支持される潮流となっています。

「我々は自然に関心を寄せて答えを求め、自然と調和して生きることを学ぶべきである」と云う彼の信念は、彼の時代にそうであったように今日でも有効です。彼の理念が持つ影響力はかつてないほど強まっています。

ピタゴラス・ケプラー研究所(The Pythagoras-Kepler-School:PKS)はシャウベルガーの研究成果の管理者として活動を続けており、彼の着想を現実化する事業に携わっています。近年彼の業績は、セミナーの開催や研究成果の出版を通じて、より多くの人々に知られるようになってきました。更に最近では彼の銅理論を実用化したPKSガーデンツールによって広く知られています。
園芸作物の品質は土壌の配合組成に大きく依存していますが、PKSガーデンツールの狙いはその生育条件を改善することにあります。

ビクトル・シャウベルガー年代記 1885生 -1958没
1885 ビクトル・シャウベルガーは6月30日、上オーストリア州Muhlviertel地方のHolzschlagで生まれる。
1914 長男ウォルターが生まれて間もなく、兵役に招集される。
(第1次世界大戦 1914-1918)
1919 下級森林管理人、上級森林管理人、狩猟監督官。1920年から24年まで上オーストリア州Kirchdorf/Krems区のBrunnenthal/Steyrling森林・狩猟区で主席管理人を務める。
1922 自然観察から着想を得て木材の浮揚搬送設備(材木用水路log flumes)を設計・建設、木材搬送コストを10分の1に低減した。同年Wildmeisterに昇進。
1924 木材浮揚搬送設備の帝室アドバイザー
1926 Neuberg an der Murz/Styriaで木材浮揚設備を設置。材木用水路内における木材選別に関する最初の特許を申請。
1928 オーストリア、ユーゴスラビア、ブルガリアで更に多くの浮揚設備を建設。
1930 Neubergの材木用水路を取り扱った映画「運ぶ水(Tragendes Wasser)」を製作。
1931 水から直接電気エネルギーを取り出す実験を行う。
毛細管現象研究(Water Capillary Research)/ケルビン水滴発電機(Kelvin Generator)
1932 純水の製造;水を原料とした燃料の製造
1933 最初で唯一の著作「人類の無意味な労苦Unsere Sinnlose Arbeit(Our Senseless Toil) 」をウィーンで出版
1934 ヒトラーと会談、農業・林業・水工学の基本原理について話し合う。シャウベルガーはドイツ帝国のために働くことを拒否した。
1935 「空気タービン」と「液体及び気体搬送の仕組み」の二つの特許を申請。
1937 シーメンスの為に製作した「冷気暖房機(warmth-cold machine)」が不正規の試験中に融解。
1938 息子のウォルターに指示して、毛細管現象研究(Water Capillary Research)(ケルビン 卿の水滴落下実験)を再現する。最大20,000ボルトの電圧に達する。
1940 反重力円盤(Repulsine)をウィーンで製作。
1941 ウィーン技術者協会の策謀により、MauerOhlingの精神病院に強制的に収監されナチス親衛隊(SS)により継続的に監視される。
アウグスブルグにおいてメッサーシュミットと伴にエンジン冷却装置の開発に携わる。設計士ハインケルと航空機エンジンに関して書簡を交換する。
1943 脈動式機関(Repulsine)の開発を推し進める。目的は潜水艦用エンジンの開発である。
1944 ウィーンのRosenhugel技術工学院において「反重力円盤(Repulsator)」の開発を継続する。
1945 上オーストリア州のLeonsteinに移動。シャウベルガーは「Klimator」の研究に着手。
終戦後、占領米軍による査察の結果、彼の研究装置と資料はすべて押収された。
1947 ザルツブルグにおいて「水質浄化装置」の建設を進める。
1948 ザルツブルグのローゼンベルガー社と土壌耕作器具(黄金の鋤)の製造について協力する。
1950 「銅製の土壌耕作器具」に関する特許を取得。
1952 シュツットガルトの技術大学(Technical College)で渦状管の実験を行う。この実験においてシャウベルガーは、管の材質と管の形状の相違が様々な液体の摩擦力に影響を与える、と云う彼の理論を証明した。リンツの農業研究所においても銅製の鋤について更なる実験が行われた。
1954 渦状吸引装置の開発を進める。この装置は、制御系の欠陥により初回実験の際に崩壊した「Heimkraftwerk家庭用発電機」の中心的装置である。
1955 Leopold Brandstatterの著作Implosion statt Explosion (Implosion instead of Explosion)が出版される。
1957 チロルのスワロフスキー社と協力する。家庭用発電機の製作。回転数の制御に関する問題を克服出来ず。
1958 米国の企業共同体より「内部崩壊エネルギー」の実用実験に対する資金援助の申し出があった。息子のウォルターを伴いテキサスを訪問。共同体側と深刻な係争に陥る。シャウベルガーはそれ以降の内部崩壊に関する研究はすべて米国側に属することを認める覚書に署名せざるを得なかった。すべての研究資料、模型、機器類を米国に残して帰国した。
オーストリアに帰国して5日後、9月25日にビクトル・シャウベルガーは死去した。

ビクトルの子供たち
Walter(ウォルター),
Margarete(マルグレーテ),
Huberta(フベルタ)

書籍

本書は、オーストリアの伝説的な科学者
ビクトル・シャウベルガー(1958~1995)が解き明かした、
自然界における生命とエネルギー創造の秘密を紹介した初めての書籍になります。

ヴィクトル・シャウベルガーについての書籍
【タイトル】自然は脈動する
-ヴィクトル・シャウベルガーの驚くべき洞察(日本教文社刊)

水・樹木・土壌の神秘を探究し、数々の驚異的なエコ・テクノロジーを考案した「ナチュラリスト」シャウベルガー人物・思想・技術的アイデアを初めて紹介。自然との共生が求められる現代の私たちに、多くの分野で未来への斬新なヒントを与えてくれる本。
アリック・バーソロミュー著 野口正雄訳 定価2600円(税込)

ご購入はこちらから

ADVANTAGES

ADVANTAGES

新たなる青銅器の時代
銅製ガーデンツールの(他の素材にはない)特性

*酢酸銅を基本とする淡い緑青色あるいは明青色の微小な結晶体であり、銅或いは真鍮に酢酸が作用することで生じる。-緑青と混同しないように。 銅板葺きの屋根などに見られる緑青は、しばしば酢酸銅と呼ばれますがこれは誤りです。 酢酸銅は銅が酢酸と反応して生成されるもので水と反応して生じるものではありません。 酢酸が存在しなければガーデンツールに酢酸銅が生ずることはありません。

FAQ

FAQ

Q:銅は柔らかい金属だと思います。通常の庭仕事に耐えられるのでしょうか?
A:純粋な形では銅は庭仕事の道具とするには柔らかすぎます。しかしながら、当社のガーデンツールは銅合金で造られています。 すべての用具の刃にあたる部分は、銅含有率が90%以上ある硬質の青銅です。銅以外の成分では錫が使われています。 青銅は銅より摩耗しにくく、周縁部の鋭さを保つことができます。Sirius,Tuza,Hydra及びPegasusの口金部は真鍮や銅亜鉛合金の部材を使っています。 Phoenix,Polux及びLyraの口金部は純粋な銅を使っています。
Q:用具を鋭くするにはどうすれば良いのですか?
A:二通りの方法があります。目の細かいヤスリでやすりがけする方法か、木塊の上に置いてハンマーで打つ方法です。 ハンマー打ちは技術を要する仕事です。
Q:時間が経つと銅が緑色に変色しませんか?
A:いいえ。緑色のものは酢酸銅で、これは銅と酸が反応して生ずるものです。 銅版葺きの屋根に酢酸銅が生じますが、これは二酸化炭素を含む雨水が若干酸性だからです。 地表水は自然の状態では酸性ではありません。 酸性土壌の場合でも、その酸性度は酢酸銅を生成するほど高くありません。 時間の経過と伴に当社の用具にも緑青(patina)が生じますが、もし元通りの輝きを取り戻したいと思うなら、金属研磨剤を使って取り除くことができます。
Q:どれくらいの期間長く使えますか?
A:これらは用具の耐用年数は長く、殆どの人間より長生きするでしょう。 しかし、利用される方が何らかの理由でご使用の用具に不満を持っておられるなら、未使用の用具については返金或いは交換させて頂きます。 また用具に欠陥がある場合も修理或いは交換させていただきます。 もちろん、この取り扱いには通常の摩耗や損傷は含みません。 取っ手や柄については3年間保証いたします。この期間内であれば交換品を提供します。
  
Q:取っ手部分は特に注意深く取り扱う必要がありますか?
A:短尺用具の取っ手部分には既にアマニ油がを塗布されています。 長尺用具の柄の部分は欧州産の硬材を未処理のまま使用しています。 取っ手部分に時々オイルを塗布し、雨や強い日差しを避けて保管するのは適切な方法です。 木材の水密性を保つには目の細かいサンドペーパーで研磨することも良い方法です。 最初は150グレードの物を使用し、その後はさらに細かなもので研磨して下さい。 毎日使用することも木材の水密性を保つには有効です。 毎日使い続けていると磨かれたような光沢が現れてきます。 取っ手は洗わないで下さい。
Q:ナメクジやカタツムリは銅に触れると電気ショックを受けると聞いたことがありますが。
A:当社は以下の理由により、そのような電気ショック理論には同意できません。 当社のツールは戸外の物置小屋に保管していますが、ある冬の日カタツムリの粘液痕が熊手の先端部分に向かって伸びているのに気付きました。 粘液痕は熊手の先端部を反対側に回り込み熊手から離れていました。 このカタツムリが鈍感な変わり種なのか、或いは電気的なショックを受けなかったかの何れかであろうと思います。 しかしながら、銅製のツールで耕作された植物をナメクジやカタツムリが好まないのは事実です。 当社が推測するには、ナメクジやカタツムリが銅製品を嫌うのではなく、鉄や鋼が用いられた場所をより好むからではないかと思います。
Q:銅製品はミミズを排斥しませんか?
A:ミミズは環形動物で、軟体動物であるナメクジやカタツムリとは別の種類の動物です。 環形動物は人類や他の哺乳類 と同じようにヘモグロビンを持っており、一方ナメクジやカタツムリのような軟体動物は銅を基本組成とするヘモシアニンを持っています。 鉄製或いは銅製のツールを使用してもミミズの個体数には影響を与えないはずです。 当社の庭園では数年に亘って銅製のツールのみを使用していますが、これまでと同様に多くのミミズが生息しています。
Q:銅は土壌を汚染しませんか?銅釘を木に打ち込むと木が死んでしまうと聞いたことがありますが。
A:銅は貴重な微量元素で、英国を含めこの世界にある大部分の土壌では不足している成分です。 銅は様々な殺菌剤や植物用の栄養剤に含まれています。 銅は植物の新陳代謝、特にエネルギー代謝にとって必須の元素なのです。 当社の用具が土中に留まる時間は、樹木に釘を打ち込むのに比べれば短い時間です。 樹木に釘を打ち込むことに関して言えば、今までそんなことをした人に出会ったことはありません。 しかしながら、過剰な栄養分の摂取は、樹木を含めどんな生き物にとっても良いことではないでしょう。
Q:人類はどのような理由で青銅器時代から鉄器時代に移行したのでしょうか?
A:我々は、それは農業に関わる理由からではなく、戦争に使われる武器に起因していると考えています。 鉄や鋼は青銅より硬いのです。但し、はるかに脆いのですが。 青銅より大きな摩擦係数を持ち、鋭利な刃先を持ち続けることができません。 そしてより重要なことは、鉄はどんな小さな破片であっても多かれ少なかれ磁性を帯びています。 この性質は武器や甲冑にとっては余り関係が有りませんが、土壌に対して使用する際には非常に重要なのです。