焼津の鰹節工房 トマル水産

意外と簡単!
かつおぶし削りに挑戦!!
 
まずは雄節と雌節の違いを見分けよう!

  一尾のカツオから4本の鰹節が作られたものを本節と呼びます。背中側を雄節(男節)、お腹側を雌節(女節)と呼びます。
 一般的に雄節の方が脂分が少なくすっきり味、雌節の方が濃厚なこってり味です。




次に、節のどちらが頭側か見分けよう!

 削り器で削るときには節の向きがあっていないといつまでたってもうまく削れないので向きはとても重要です。節の表面をよく見ると黒っぽい皮がついている部分とついていない部分があります。ついていない方が頭側です。
 それでは削ってみましょう!!
1.まず、鰹節表面についているカビを固く絞った濡れ布巾できれいにふき取ります。
2.カンナの刃先が手前側を向くようにおきます。
3.鰹節の皮がついている部分を頭側が下になるように握ります。


4.雄節でいえばハナの部分、雌節は頭側の先端をカンナ台に付け尾側を向こう側に倒します。
5.ハナとは別のもう一点がカンナ台面についたところで止めます。


6.その角度を保ったまま、鰹節を前に押し出しカンナにあてて削っていきます。最初は粉しか出ませんが、しっかりと削り面が出来てくると次第に大きく削れるようになります。
7.カンナの刃先を向こう側に向け鰹節も尾側を手前側に倒した状態で手前に引いて削ることも出来ます。この場合は押して削るときよりも小さく、尚かつ薄く削れる傾向があります
8.くれぐれも手がカンナ面にあたらないように気をつけてください。

うまく削れない時は…

鰹節の削る方向は正しいですか?
 正しい方向で削らないと粉になりやすくなります。鰹節が小さくなってきてもどちらが尾側だったか
識別できるようにしておくと便利です。

カンナ刃の出方は適切ですかか?
 刃はカンナ面から0.1mm〜0.2mm出ている状態が最適です。新聞紙1〜2枚程度です。
 鰹節がカンナ刃の上を通過しても何も抵抗がないときには刃が内側に入りすぎている状態です。
 削り面を小さくしても鰹節が刃に引っかかってしまうときは刃が出すぎている状態です。
 
 また、カンナ刃の出方に偏りがあるとうまく削ることが出来ません。左右均一になっているか確認してください。

 出荷時には最適な状態になっていますので特に調整は必要ありません。

削り面が大きくなりすぎていませんか?
 削り面が大きくなりすぎると抵抗が大きくなりすぎて刃に引っかかりやすくなります。
 そんなときには少し角度を変えて面を作り直してください。

鰹節が硬くなりすぎていませんか?
 鰹節の削り面が硬くなると粉になりやすくなります。開封後保存期間が長くなると鰹節自体が乾燥し更に硬くなります。また、鰹節自体が冷えても硬くなります。そんなときはやかんや鍋でお湯を沸かしその上で削り面を蒸気にあて、暖めるとうまく削れるようになります。時間がないときにはコンロで直火にあてないように気をつけながら削り面を暖めるだけでも効果があります。(この場合あまり日に近づけすぎると風味が劣化しますのでご注意ください。)