世界のタイヤには、
日本のJATMA(ジャトマ)
欧州のETRTO(エトルト)
米国のTRA
といった主に3つの規格があります。
それぞれタイヤサイズの表記や負荷能力を制定し、各タイヤメーカーが規格に合わせてタイヤを設計しています。
ETRTO規格の中でも、
スタンダード(STD)規格 と
エクストラロード(XL)/レインフォースド(RFD)規格(以下、XL規格)
があります。
XL規格とは、空気圧および負荷能力をスタンダード規格(JATMA・ETRTO等)よりも高く設定したタイヤです。
スタンダード規格(JATMA・ETRTO等)とXL規格では、同一タイヤサイズでもロードインデックス(LI)が異なります。
空気圧・負荷能力対応表を確認して、適正空気圧を充填してください。
___________________________________
サイズやタイヤの規格によって、適正な空気圧を充填する必要があります。
・サイズも規格も新車装着タイヤと同じ場合
車両の取扱い説明書または運転席ドア付近のラベルに記載されている、自動車メーカー指定の空気圧を設定してください。
国産車では平常時の指定空気圧が表示されていますが、まれに高速走行時の推奨空気圧が併記されている場合もあります。状況に合わせて設定を変更してください。
欧州車など輸入車では、指定空気圧コーションプレートに乗車人員の変化に応じて空気圧の調整をすすめているケースもあります。
・4×4・SUV車の場合
4×4・SUV車の新車装着タイヤが乗用車用規格のタイヤで、LT表記(ライトトラック用規格)のタイヤを装着する場合、
タイヤの構造上、空気圧を高めに設定する必要があります。
一般的には約50〜100kPa程度高めに設定します。車両やタイヤサイズによって異なります。
・インチアップの場合
タイヤのロードインデックス(LI)が新車装着タイヤより低下しないように注意しましょう。
例:195/65R15 を 215/45R17 にインチアップする場合
新車装着サイズ:195/65R15 91H
指定空気圧:210kPa
・規格の異なる同一サイズへの交換の場合
同一タイヤサイズでも、スタンダード規格(JATMA・ETRTO等)とXL規格ではLIが異なり、適正空気圧も異なります。規格の異なるタイヤを装着する場合、規格に合った適正空気圧を充填する必要があります。
例:JATMA規格からXL規格のタイヤへ交換する場合
新車装着サイズ:215/45R17 87W
指定空気圧:240kPa