Vol.5 ~時間の大切さ~

2020/05/5

 

 

「時は金なり」という言葉がある。

 

意味は「時間は目には見えないがお金と同じくらい大切なものだという戒め」である。

 

しかし、個人的にはお金よりも時間の方が大切だと思う。

 

なぜなら「時間」が金銭的な価値を生み出しているからである。

 

例えば、時給や月給、これらは働く人の時間を会社に売って、会社がその人の時間を給料というカタチで買っていると思うし、商品の値段もまたその商品ができ上がる為のコストから導き出されるが、コストの多くは人件費(その人の時間)が反映されている。

 

手作りの物は値段が上がるし、機械で大量生産される物は値段が下がっていく。

 

また、少し角度を変えてみると、人は色々な消費活動をする。

 

「物を買う」ということは「物にお金を出した」と思う人が多いが、実はその「物」を通して良い時間を過ごすことができるから買うのである。

 

例えば、私は雑誌が好きで、よく雑誌を買うが、その本質は雑誌にお金を出しているのではなく、雑誌を読んでいる時間が楽しいからお金を出しているのである。

 

 

つまり、人は物を買い、その物を通して「良い時間」を過ごしたいから買い物をするのだ。

 

 

オシャレなレストランで美味しい料理を食べるのも、旅行に出かけて美しい景色を見るのも、食事代、ガソリン代、宿泊費などそういうことにお金を払うが、本質は「良い時間を過ごせる」からお金を払うのだ。

 

極論を言ってしまえば、みんな「良い時間」を過ごす為に頑張って働いて、お金を稼ぎ、色んな物を購入している。

 

そんな大切な時間を自分は何を使って知るのか?

 

スマホでも知ることはできるだろう。

 

でも、デジタル表示の時刻は時間の間合いや感覚が分からない。

 

時間は「過ぎる」や「流れる」、「早い、遅い」というような表現をするが、時間の流れや早さなどはデジタル表示では感じることができない。

 

 

針で時刻を表示するアナログ時計だと、時間の流れや早さを感じることができるのだ。

 

 

誰しも経験があると思うが学校に通っていた頃、授業の残り5分が途方もなく感じたり、休憩時間の残り5分があっという間に感じたり。

 

同じ5分でも針で表示されているとシチュエーションによって長く感じたり、短く感じたり。

 

そんなふうに時間を「感じさせてくれる」のがアナログ時計なのだ。

 

 

 

大切な時間を大切に過ごすには、アナログの針で自分の時間を見られたらいいのではないかと思う。

 

そして、「人生」という「限られた時間」を生涯共にできる時計で刻むことができたら、それもまた素敵なことではないだろうか。