カーテンの生地は原反(げんたん)という巻物になっています。
原反の横の長さは限りがあるため、生地をつなぎ合わせて大きいサイズに対応する必要があります。
このつなぎ合わせた部分のことを巾継ぎ(はばつぎ)と呼びます。
なお、原反は50m~100mで巻いてあるので、
高さ(縦の長さ)については1枚である程度の長さまで作製ができます。
カーテンは、生地のヒダ山の部分をつまんで
しぼることでプリーツをとり、
希望のサイズの巾に仕上げていきます。
仕上がり巾が大きい場合、
生地を横に継ぎ足して長くすることで
大きいサイズも縫えるようにします。
生地を継ぎ足していくわけですから、
継ぎ目もできることになります。
小さいサイズだと継ぎ目が入らない場合もありますが、
大きいサイズの場合、オーダーカーテンでも規格サイズでも継ぎ目は入ってしまいます。
ご注文の巾サイズによって、ヒダの数やヒダとヒダの間の長さを
機械で計算して縫っておりますので、巾継ぎの位置は決まっております。
巾100cm以下の場合は巾継ぎが入りません。
巾101cm以上のサイズは巾継ぎが入ります。
ごく短いサイズを除き、ほぼ巾継ぎが入ります。
オーダーカーテンの方が、規格サイズの商品より生地を たっぷり使うので、巾継ぎが入りやすくなります。
高いカーテンだから巾継ぎが入らない、ということはありませんのでご了承ください。
「柄あわせ」とは、右と左の2枚のカーテンを並べた場合や、
1枚のカーテンに対し2枚以上の生地を継ぎ合わせた場合に、生地の柄の位置を合わせることを指します。
規格サイズ(既製品)・イージーオーダー仕様は、原則として柄あわせを行いません。
柄あわせをしなくても、小さな柄であれば目立たないかもしれませんが、
大きな柄の場合は見た目がおかしく感じることがあります。
オーダーカーテン仕様の場合は、柄あわせを行っています。
なお、生地を織る段階や、柄プリントを行う段階などで、どうしても柄に歪みが生じることがあり、
そのため、カーテンの上部で位置を合わせて縫製しても、下部に行くにつれてずれることがあります。
規格サイズ(既製品)・イージーオーダー | オーダーカーテン(フルオーダー) |
---|---|
|
|
継ぎ目で柄の位置がずれることがあります。 |
継ぎ目でも柄の位置が揃うように縫製します。 |