■ティーズで採用しているPVCレザーについて





ティーズで採用されているPVCレザーは「SINCOL」社という国内一流レザーメーカーで全てが作られています。
そして、SINCOL社の既製品のレザーではなく、約9割の製品についてはティーズだけの為にオリジナルで作成して頂いています。
もちろん既製品でも良いのですが、よりクオリティを上げることやその商材に合うものを求め続けていたらオリジナルの方がいいな、となったワケです。

説明しますと、この素材の特徴は


・有害物質不使用
鉛・水銀・カドミウム・六価クロム、ポリ臭化ビフェニール、ポリ臭化ジフェニルエーテルといった有害物質を使用しておりません。
実際、他のPVCレザーでは結構使われていること多いのですコレ。


・耐アルコール
強い耐アルコール性能を持たせています。酒類、消毒類、整髪料などが付着した際にはサッと拭いてあげれば問題ありません。
これも海外産の安いPVCレザーにはない機能。


・耐次亜塩素酸
濃度が1000ppm以下の次亜塩素酸で拭いて除菌ができます。こちらに関しましては日常生活においてほとんど関係ないかもしれませんが、万が一落ちない汚れ等付着してしまった場合、薄めた漂白剤が使用できるということです(原液はNG)
どれくらい薄めるかというと、ペットボトルのキャップ1杯分の漂白剤を1Lのペットボトルで薄める感じです。
これだけで充分汚れも落ちると思います(その後は乾拭きで漂白剤を取り除いてください)


・防汚
汚れが付きにくく、落としやすい加工を施してあります。これは難しいところなのですが、どんな汚れにも強く、落とせるということではありません。他の生地や海外製の安いPVCレザーに比べれば格段に汚れも落としやすいですが、例えば油性マジックも落とせるのか?と言われれば落とせません(他素材でもそれは無理なので)
でも、ないよりは確実にあった方がいい機能なのは間違いないかなと。


・耐移行
衣料やバッグ等の粗悪な染料の移行を受けにくくなっています。たまにある「色移り」ですね。それに対して他の生地より移行しにくくなっています、これもありがたい機能。


・難燃
日本自動車車体工業会の難燃試験に合格しています。要は燃えにくいということです(燃やすことはないと思いますが)
ちなみに「何℃まで耐えられますか?」という質問がたまにあるのですが、温度的には80℃です。熱いコーヒーが入ったマグカップとかは全く問題ありませんが、ヤカンやグラタン皿等、どう考えても触れないくらい熱いものはNGです。





コーヒーをこぼしてみました。ご覧の通りティッシュ一枚一拭きでOKです。これが布製や本革だったらと思うと・・・大変ですよね。





■本革ではないの?

そうです、本革ではありません、本革と合皮の良いところだけを抜いて作られた素材です(なので合皮と言われれば合皮ですが「SINCOL」社の呼び方で「PVCレザー」となっておりますので、そこはそのままの名称を使わせて頂いております)

ちなみにここからは少し長文です。
なぜ僕たちは本革を使わないのか?という部分をお伝えしたいと思います。
また、最初に言っておきますと、本革が悪いということではございません。あくまでも「僕たち」の考えであって、それに賛同して頂ける方にその僕たちの考え方を伝えなきゃと思って記載させて頂きます。





■フランスでの出来事

結局そこでの出来事、体験が以前から考えていた「ティーズで本革は扱わない」という意思を決定付けることになるのです・・・

以前、偶然に偶然が重なって、フランスのとあるタンナー(皮革製造工場)を見学させて頂くことがありました。
東京からフランスのParisまで13時間、Parisのシャルル・ド・ゴール空港から国内線で約1.5時間、そこからバスを乗ること約2.5時間(メチャメチャ遠かった・・・)そのタンナーはフランスの自然豊かな田舎街の中の山の上にポツンとありました。
ちなみにポツンといっても、周りに何もないだけで、タンナー自体の規模はかなり大きなものでした。
それもそのはず、そのタンナーは多くのメゾンブランドで採用されていて、誰もが一度は聞いたことのある某有名ハイブランドでも採用されているタンナーでした。
でもそのタンナー自体、山の上にひっそりとあるくらいなのでほとんどの日本人には知られていなく、現地でアテンドしてくれたフランス人には「こんなところまで来てくれたのは日本人で君たちが2組目だ」と言われたくらい。

まず到着して一番最初に感じたこと、それは「とにかく息が苦しい」ということでした。
そこら中に置いてある薬品類、それらと動物の皮が混ざった時のなんとも言えない匂い、到着して5分後にはもう気持ち悪くなってしまい立っているのがやっとな感じ。
本革ってそもそもは動物(ここでは牛)の皮。
動物臭が悪いということではないのは明白ですが、それをそのまま市場には出せないので色々な薬品でまずその動物臭を消すんですよね。
よく言うじゃないですか、「革の良い匂い」って。
それって革の匂いじゃなかったんだなと。色々な薬品と動物の皮が混ざってできた匂いだったんだなと。





そこからはもう正直あまり覚えていません。
書きたくても書けないこともあります。
載せたくても載せられない写真もあります。
(ただし、そこのタンナーさんたちは非常に良い人だし自らの仕事にプライドも持ってやっています)

ただ、ただただ頭の中を色々な事が巡り、自分で自分の考えをまとめることすらできない、そんな感覚。実際、この文章を書くまで数年要したくらい。
なぜ書こうと思ったかというと、その数年でやっと僕たちの考えが「これが僕たちのベスト」になったから。
誰に何を言われようが僕たちは「これがいい」を通していこうと、そんな風に考え方が確定したから。

GUCCI(グッチ)が2018年からリアルファー(動物の毛皮)の使用を廃止しました。
Stella McCartney(ステラマッカートニー)はリアルレザー、リアルファーを使わないというブランドコンセプトで有名です。(なので僕はステラ好きです、ただ高いので滅多に買えませんが苦笑)
で、今後はどんどんそんな世界になっていくことだろうと思ったし、それらを知った時に「僕たちもそうだ」と思いました。

最初に書きましたが、本革批判とかではありません。僕たちは「これが僕たちのベスト」と思ったこと、ただそこに向かって地道にコツコツやっていこうと。





■サステナブル

結局色々考えた結果、ティーズの商品でサステナブル(持続可能)な世界を創りたいなと。
現状の日常生活の暮らしを気持ちよく維持して継続させる。
そしてさらに発展させていく。
そのためにティーズでできること、というか、やりたいことは「合成皮革や人工皮革でも充分良いよね、動物の皮じゃなくても良いよね」という世界にしたいということ。
皮革製品のために殺される動物の数は、全世界で年間10億頭になると言われています。
もちろん最終的に選ぶのは各個人なのですが、僕個人的にはそのために動物が亡くなってしまう必要はないんじゃないかなと思ったから。

正直、本革より良い素材だと思っています。
実際、自分で10年以上毎日使ってきたから分かります。
より良い素材、より優れたクオリティを求めて、2008年からPVCレザーを生産している工場を4回変更しました。
本革じゃなくても良いモノは努力で創れる、そう思いながら日々商品開発、運営をしています。

最後に・・・現在も自分たちのキャパを超えるくらいの多くのご注文を毎日頂いております。
その為、発送までお時間がかかりお叱りを受けることもあります。
近い将来、必ずSTAFF全員一丸となって成長し、ご迷惑をお掛けしないショップになりますので今後とも引き続き宜しくお願いいたします。

TEES FACTORY STAFF一同