CILラベルの認定基準
組成混合率(ダウン率)家庭用品品質表示法による
ダウンパワー-3%まで
フィルパワー-3%まで
かさ高-3%まで
WWR-mラベル表示範囲内であること
清浄度800mm基準(検査誤差30%まで)
酸素計数4.8mg以下
pH4.0〜7.5
臭いセンサー数値120以下・官能試験の合格
負荷臭い官能試験の合格
ホコリ粉塵指数1500以下
鳥種混合率グース表示する場合はグース率90%以上
黒点ホワイト表示する場合は黒点1.5%以下





Q:亀田理事長が考える良い掛け布団とはなんでしょうか?

A:『寒い冬の夜でも、一晩中暖かく快適に眠れるおふとん』です。
季節や、地域、生活環境によって、その適した条件は異なりますので、ただ保温力があればよいといったものではありません。
Q:では、数ある布団の中で、羽毛布団はどこがよいのでしょうか?

A:古い慣習で、産地やブランドなど関係のない情報で惑わされがちですが、よい掛け布団の条件は、 実はたったの4つなんです。
1つ目は暖かさ、2つ目は軽さ、3つ目は吸湿発散性、4つ目はフィ ット性です。
羽毛はこの4つの条件をうまく満たしています。 単位重量当たりの保温能力が、他素材に比べて非常に優れていますし、その意味から少ない量で 保温力を発揮します。
さらに寝床内湿度は60%程度が最適とされており、羽毛が持っている湿度 の同化性により、寝床内の余分な湿気を吸収し、部屋に放散する事で、べたつかない、サラッとし た寝心地が実現できます。
また一粒一粒が独立しているため、冷たいすき間風が入りにくいように、 寝返りに合わせて体にフィットしてくれるのです。
Q:では、その羽毛布団のなかでも、良い羽毛布団ってどういったものだと思われていますか?

A:一言でいえば、当研究所(快適寝室環境研究所(Comfort index laboratory))の検査をパス した羽毛を使った羽毛ふとんです(笑)
実際のところは、ダウン率が表示通りであること、清浄度 や酸素係数が基準通りであること、ホコリや臭いが基準内であること、ダウンプルーフ加工を施し ながらもきちんとした通気度を保持した しなやかな生地を使い、適切な運針数によって縫製された ふとんがよい羽毛布団であると考えています。
当研究所が発行するラベルの検査項目は10以上と大 変多く、基準値も他より厳しめのため、検査をパスする羽毛は間違いないものであるという自信があるので、このラベルの付いた商品に間違いはありません。
Q:羽毛の品質を表す物のなかで、検査できないものはあるのでしょうか?

A:実際には品質にあまり関係はないのですが、後から検査出来ない物は原産地ですね。
それ以外に ついては、後からも再検査が可能です。羽毛の産地については、アイソトープ分析等、様々な検査 方法が開発されていますが精度は低く、原毛の出国証明書などで確認していくしかできません。
Q:羽毛布団のこれからの展望をおきかせください

A:お客様が羽毛ふとんを購入されるのは、寒い夜を暖かく快適に眠るためです
。羽毛ふとんの選択基 準を、分かりやすく提示でき、住環境やライフスタイルにあった物を、機能で選べるようになれば 良いと思っています。
訪問販売で売れていた羽毛布団も、デパートや量販店に販路が移行し、今で はインターネット・TVショッピングなどの非店頭販売での流通が7割以上になるなど、時代は移り 変わっています。
そのため、それぞれの人に合ったふとんの選び方と、中身が見えない羽毛ふとん の信頼性をより確実なものにしていく事が必要と思っています。当研究所と、発行するラベルが、その一助になればと思います。

(2015/06/30 インタビューからの抜粋)