明日の自分を想像しながら、
鞄を選び、そこに入れる荷物を並べていく時間は、
とてもパーソナルで、希望の詰まったひととき。
そうして日々、自分自身と向き合ってきた方々に、
"明日のつくり方"を伺いました。
どんな“明日”がきても、相棒がいれば乗り切れる
佐伯宗俊さん/デザイン・コンサルティング会社代表「ご縁があって、伝説的なアナログオーディオエンジニア界の巨匠、ティム・デ・パラヴィチーニさんが手がけるオーディオ機器を販売させてもらえることになったんです。かなり小規模にはなりますが、この予約制のショールームをスタートしました」
このショールームでは、スピーカー前の特等席に置かれた、一人がけのアンティークチェアに深々と腰を下ろして、極上の音色を思う存分に楽しむことができます。ゆっくりと目を閉じれば、目の前にある大きなステージの上にアーティストがいて、自分だけのためにライブを披露してくれているような錯覚に陥ります。
「一番音楽がよく聴こえる環境を考えると、それはやはり目の前で演奏してもらった時に、空気の振動だけで伝わってくる生の音。アナログの世界では、レコーディングの機材から、レコード盤をつくる機械、それを再生するオーディオ機器、スピーカーと、演奏された音が耳に届くまでに関わるすべての機械が、いかに生の音の質感を損なわずに、その空間の立体感までを忠実に再現するかが重要になります。入り口から出口まで、素材の持っている魅力を純化して届けようとする姿勢は、土屋鞄のものづくりからも感じられます。まず革の良さがあって、用途に合わせたデザインを考えて、余計なことをせずに、純粋に物のよさを形にしていく仕事。やはりそこには熟練した職人の技術やノウハウが不可欠です」
最先端のデジタルデバイスを駆使したサービスデザインと、純粋な音の魅力を伝えるアナログオーディオ機器という、好対照なビジネスを自由に行き来する佐伯さん。話を聞いているだけでもその高低差に目が回りそうですが、ご自身が混乱してしまうことはないのでしょうか?
「デジタルとアナログ。まったく正反対なようですけど、結局はどちらもフィジカルな“体験”に結びついていて、本質的なところを突き詰めると、最終的に『人間ってどういうところに感動したり、価値を見出したりするんだろう』っていう部分にたどり着きます。だから方法論的なアウトプットがデジタルであれアナログであれ、僕はたまたま両極に関わっているだけで、何をやっても一番コアな部分となるのは、人が『ワォ!』って思える“体験”をつくり出すことです。だから自分の中では、意外とどちらも同じ気持ちでやっていますよ。ただデジタルの世界では特に、日々主要なデバイスやニーズがスピーディに更新されていくので、未来に自分が何をやっているのかを想像することが難しいんです。自分がこうしたいと思っても、常にまったく新しい“明日”が来てしまうからです」
自分に自信を与えてくれる、信頼できるツールたち
「“明日”何が待ち構えているかわからないっていう状況自体、結構楽しめてしまうタイプではありますが、自分で唯一できる準備といえば、信頼できるツールを身の周りに置くことだと思っています。例えばフルスペックでメモリ満タンのノートパソコンだったり、使い込んだ鞄だったり、出先で何が起こっても、これさえあれば何にでも対応できるという安心感があるだけで、自分に自信が湧いてきます。
この鞄の気に入っているところは、いい意味でざっくりしているところ。余計な仕切りがないからノートパソコンはもちろん、大きい荷物も入れやすいし、重いものを入れても強度があって、「多少のことではへこたれないぞ」っていう安心感があります。しかもシボの綺麗な一枚革を贅沢に使っているので、ビジネスでもカジュアルでも、どんなシーンにも使えます。こんなに革の魅力がダイレクトに感じられる鞄なので、ここからの成長も楽しみです。今の僕にとって、15インチのノートブックとこの鞄は、欠かすことのできない最強の相棒ですね」
佐伯宗俊さん
デザインコンサルティング会社にてブランディング、サービス設計、UX/UIコンサルティングを中心に、食品メーカー、WEBコミュニティーサービス、ソーシャルマッチングサービス等をディレクション。2017年からはSTYLUS&GROOVE LLCのプロデューサーとして、ハイエンドオーディオショップ"STYLUS&GROOVE"を運営。
明日の自分を想像しながら、
鞄を選び、そこに入れる荷物を並べていく時間は、
とてもパーソナルで、希望の詰まったひととき。
そうして日々、自分自身と向き合ってきた方々に、
"明日のつくり方"を伺いました。
どんな“明日”がきても、相棒がいれば乗り切れる
佐伯宗俊さん/デザイン・コンサルティング会社代表「ご縁があって、伝説的なアナログオーディオエンジニア界の巨匠、ティム・デ・パラヴィチーニさんが手がけるオーディオ機器を販売させてもらえることになったんです。かなり小規模にはなりますが、この予約制のショールームをスタートしました」
このショールームでは、スピーカー前の特等席に置かれた、一人がけのアンティークチェアに深々と腰を下ろして、極上の音色を思う存分に楽しむことができます。ゆっくりと目を閉じれば、目の前にある大きなステージの上にアーティストがいて、自分だけのためにライブを披露してくれているような錯覚に陥ります。
「一番音楽がよく聴こえる環境を考えると、それはやはり目の前で演奏してもらった時に、空気の振動だけで伝わってくる生の音。アナログの世界では、レコーディングの機材から、レコード盤をつくる機械、それを再生するオーディオ機器、スピーカーと、演奏された音が耳に届くまでに関わるすべての機械が、いかに生の音の質感を損なわずに、その空間の立体感までを忠実に再現するかが重要になります。入り口から出口まで、素材の持っている魅力を純化して届けようとする姿勢は、土屋鞄のものづくりからも感じられます。まず革の良さがあって、用途に合わせたデザインを考えて、余計なことをせずに、純粋に物のよさを形にしていく仕事。やはりそこには熟練した職人の技術やノウハウが不可欠です」
最先端のデジタルデバイスを駆使したサービスデザインと、純粋な音の魅力を伝えるアナログオーディオ機器という、好対照なビジネスを自由に行き来する佐伯さん。話を聞いているだけでもその高低差に目が回りそうですが、ご自身が混乱してしまうことはないのでしょうか?
「デジタルとアナログ。まったく正反対なようですけど、結局はどちらもフィジカルな“体験”に結びついていて、本質的なところを突き詰めると、最終的に『人間ってどういうところに感動したり、価値を見出したりするんだろう』っていう部分にたどり着きます。だから方法論的なアウトプットがデジタルであれアナログであれ、僕はたまたま両極に関わっているだけで、何をやっても一番コアな部分となるのは、人が『ワォ!』って思える“体験”をつくり出すことです。だから自分の中では、意外とどちらも同じ気持ちでやっていますよ。ただデジタルの世界では特に、日々主要なデバイスやニーズがスピーディに更新されていくので、未来に自分が何をやっているのかを想像することが難しいんです。自分がこうしたいと思っても、常にまったく新しい“明日”が来てしまうからです」
自分に自信を与えてくれる、信頼できるツールたち
「“明日”何が待ち構えているかわからないっていう状況自体、結構楽しめてしまうタイプではありますが、自分で唯一できる準備といえば、信頼できるツールを身の周りに置くことだと思っています。例えばフルスペックでメモリ満タンのノートパソコンだったり、使い込んだ鞄だったり、出先で何が起こっても、これさえあれば何にでも対応できるという安心感があるだけで、自分に自信が湧いてきます。
この鞄の気に入っているところは、いい意味でざっくりしているところ。余計な仕切りがないからノートパソコンはもちろん、大きい荷物も入れやすいし、重いものを入れても強度があって、「多少のことではへこたれないぞ」っていう安心感があります。しかもシボの綺麗な一枚革を贅沢に使っているので、ビジネスでもカジュアルでも、どんなシーンにも使えます。こんなに革の魅力がダイレクトに感じられる鞄なので、ここからの成長も楽しみです。今の僕にとって、15インチのノートブックとこの鞄は、欠かすことのできない最強の相棒ですね」
佐伯宗俊さん
デザインコンサルティング会社にてブランディング、サービス設計、UX/UIコンサルティングを中心に、食品メーカー、WEBコミュニティーサービス、ソーシャルマッチングサービス等をディレクション。2017年からはSTYLUS&GROOVE LLCのプロデューサーとして、ハイエンドオーディオショップ"STYLUS&GROOVE"を運営。