ContentsTOP土屋鞄をつくる、たくさんの「ひと」商品開発部・浦野会理

  • 6. 商品開発部・浦野会理
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「自信を持って出せるものをつくりたい」
そう言うのは、製品の企画担当の浦野だ。
使いやすさ、スタイル、デザイン、多くの要素を考え、ようやく製品は完成する。
多くの人との共同作業の中で、仕事と向き合う彼女からは、
仕事への楽しさと責任感が見える。
6. 商品開発部・浦野会理6. 商品開発部・浦野会理お客さまがどのような製品を求めているのかを、いつも考えています。お客さまの声をしっかりと聴き、その声にいかに企画担当としてお応えできるか。うまくいかない時もありますが、とてもやりがいを感じています。

企画の仕事は、正解のない段階なので、自由に考えられるおもしろさがあります。けれどその分、難しいなと思うこともありますね。私の考えが少しでもブレていると、関わる方を混乱させることにもなりかねません。伝える言葉をちょっと間違えるだけでも、私の考えていたものから離れてしまい、イメージの共有がうまくいかないんです。例えば「シンプルな鞄」と言っても、「シンプル」が持つイメージって、人により違うんですよね。誰が聴いても同じものを思い浮かべてもらえるよう、細かな所まで明確にすることを心掛けています。
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6. 商品開発部・浦野会理お客さまの姿や欲しいものがクリアになるように、実店舗でのお客さまの声を集めたり、レビューを見たりし、情報を集めています。通勤時などはついつい周りにいる方の鞄や小物、ファッションを見てしまいますね。例えば同じお財布の扱い方でも、胸ポケットに入れる人、お尻のポケットに入れる人、鞄の外ポケットに入れる人など、本当にさまざま。こうした日々の蓄積が、お客さまが求める製品を考えるには、重要だと思っています。

企画を作り出すにあたり、急に何かがひらめくようなことはないですね。とにかく、積み重ねです。そうしてアイディアを少しずつ詰め、こういう製品があったらお客さまがもっと幸せになるかもしれないなど、想像を膨らませ、企画を作り出しています。
6. 商品開発部・浦野会理6. 商品開発部・浦野会理企画の仕事は、真剣にものづくりをしている職人や、技術を磨いているデザイナーなど、その道に人生を懸けている人たちとの共同作業です。ファスナーや糸ひとつとっても、そうした多くの人のこだわりが集結して、やっと製品が生まれます。けれど、それがお客さまの元へ届いたからといって「おわり」ではないと、毎日思っています。その後、お客さまが製品とともに過ごす時間こそが、一番大事なんですよね。自分の仕事は、永く使えるものの始まりを作る仕事であると、そう思っています。その大切な流れを作っている根本が自分であるというプレッシャーは、かなりありますね。だからこそ、関わるみなさんの真剣な想いを感じながら、しっかりと今の仕事と向き合いたいです。
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