佐々木剛さん

Work Tips 01. 外資系生命保険会社 営業 佐々木 剛さん

不動産販売会社勤務を経て、外資系生命保険会社の営業職としてご活躍中の佐々木さん。伝えたいことがシンプルにまとまった言葉に、自身の雰囲気にしっくりと馴染む持ち物。どうしたらそうなれるのだろう……と、実力主義のビジネスの世界で日々大切にしていることや、「モノの選びかた」についてお伺いしました。

佐々木剛さん


それを選んだ理由を説明できるか。 信頼に値する人は、 モノの選び方にも根拠があると思います。


自分が気をつけている、という面でも言えることですが、仕事ができる人というのはベースにコミュニケーション能力があって、相手にストレスを与えない。メールひとつとっても、これは早く返してほしいなというものにはすぐレスポンスをくれて、スケジュールの設定も最小限のやり取りで終わる。そういった何気ないやりとりも含めてコミュニケーション能力と言えると思います。

そして、私のようにお客さまと対面する仕事は外見についてもとても気をつけています。最初の印象で失点したくないですし、細かなところでマイナス要素がない状態で商談に望みたい。これまでいろいろと安物買いをして後悔してきた結果、本当に必要でいいと思えるものを選べるようになってきたと思います。今の自分の身の丈に合って、品格を感じるもの。そしてお客さまに信頼に値する、と思ってもらえるもの。自己満足の部分もありますが、見ている方は見ていますからね。それは高いブランド品でなくても、私の雰囲気と仕事の内容に合っていればいいんです。

佐々木剛さん


やっぱりモノの選び方や買い物の仕方って、その人の本質が少し表れるような気がするんですよ。合っていないものを身に着けていると、自分のことがわかっていない、ということにつながると思うのです。だから私はなぜこれを買ったのか、という説明がきちんとできるものを持つようにしています。そうすると自然と、そのモノが持っているストーリーや買うときのストーリーに心を動かされて選ぶことが多くなってくるんです。時計や鞄もできることならその道を極めてきたブランドを選びたいと思いますし、仕事の先輩や友人がきっかけでご縁ができたモノに惹かれます。
ここ10年かけて揃えているスーツも、仕事がうまくいき始めた頃に先輩に教えてもらったテーラーで仕立てて頂いているものです。独特の雰囲気をもったお店と店主なんですが、とても良いんです。着心地はもちろんのこと、着れば着るほど自分に馴染みますし、きちんと修繕すれば一生使えるものだと思います。こういう存在に出会えると、とても嬉しいですし、心強いです。

佐々木剛さん


仕事の鞄に関しては、機能性と同じくらいルックスも重要です。品があって、スーツの雰囲気にしっくり合うかどうか、というのが選ぶときの条件と言えます。どんなに機能性があっても、その条件を満たせていないと持ちたいと思いません。

その面でもこのトートはいいな、と思いました。グレーのスーツに茶色の靴とベルトでまとめて、これを持っています。基本は黒が多いのですが、気分を変えたいときや、持ち物が少ないときの商談に持っています。私は仕事鞄を使い分けるタイプなので、バリエーションとしてこういった少し明るめの茶色があると重宝するんです。作りでいえば、この分厚いハンドルが一番気に入っていますね。ギュッと握ったときの感覚がとてもよくて、これまで使ってきた鞄とは比べものにならないくらいです。このハンドルが、選んだ決め手とも言えるかもしれないですね。革もへたりにくく頑丈なので、これからも長く使っていけそうです。

ウルバーノシティートート

(2014年12月)