1. 気持ち新たに初詣
気持ち新たに初詣

気持ち新たに初詣

「一年の計は元旦にあり」という言葉があるように、日本には節目を大切にする風習があります。
その一つが初詣。今回は、そのいわれや作法などを
東京にある湯島天満宮の禰宜(ねぎ)・押見昌純さんに教えていただきました。


東京都文京区にある湯島天満宮は、458年に創建された歴史ある場所です。御祭神(ごさいじん)は、天之手力雄命(あめのたぢからをのみこと)と菅原道真公(すがわらのみちざねこう)。古くから学者や文学者も参拝に訪れ、学問にゆかりのある神社としても広く親しまれています。

手水舎のわきには「撫で牛」、絵馬には牛に乗った天神さまが描かれるなど、湯島天満宮の境内には、あちこちに牛の姿が見られます。

その由縁は、道真公と牛の関わりにあります。道真公が丑の刻に生まれた、また亡くなった後に埋葬地まで亡骸を牛車にお乗せしたなど、牛との関わりがさまざまあったことから、牛は道真公のお遣いの動物となりました。

禰宜を務める押見さんによると、初詣はとても大切な年中行事のひとつなのだとか。

「今では生まれて1年未満の赤ちゃんを「0歳」と言いますが、かつては0(ゼロ)という概念がなかったんです。だから、生まれたら「1歳」。それを“数え年”といい、年があけると誰もが一つ年を重ねます。

つまり元旦は、みんなにとっての誕生日であり、始まりの節目なんです。初詣は始まりに感謝し、前へ進むためのきっかけとも言えますね」



できれば元旦に足を運べると良いですが、難しい場合は三が日のどこかでお詣りを。それも難しいなら、七草(1/7)までに初詣をすませます。

また、地域を見守る氏神(うじがみ)さまには、必ずお詣りをしましょう。そのうえで、ほかの神社へ伺います。


手を合わせる際、神様にお伝えするお願い事にもマナーがあります。

「いきなりお願い事をするのではなく、まずは、住所と名前を心の中で名乗ります。そして、『いつもありがとうございます』と日頃の感謝を伝えましょう」


「そのうえで、今どんな状況で、目的のためにどんなふうに頑張っている。自分一人の力では実現が難しいかもしれない。少し力を貸していただけませんか、といった具合に、初めて会う目上の方にお願い事をするイメージでお詣りすると良いですよ」


神社へのお詣りといえば、お賽銭も欠かせません。そこにはどのようないわれや作法があるのでしょうか。

「日頃、神さまにいろいろな食べ物をお備えていたのが、お金に変わり、私たちがお詣りする際に納めるお賽銭となっていきました。

神さまに気持ちを納めるものですので、決まりはありません。神さまに失礼がないということで、目安としてお財布をパッと開いていちばん大きな金額の小銭ですとか、1000円を納めると決めている方もいらっしゃいますよ」


さらに、服装や持ち物は神さまへ失礼のないものなら普段着でも大丈夫。

「清潔感のある、身につけ慣れたもので結構ですよ。ご自身が大切な目上の方に会うとき、どんな服装や持ち物で行かれるか。相手にどんな印象をもっていただきたいかを基準に選ぶと良いでしょう」

鳥居をくぐり、神さまへ一礼。神社を後にすると、なんとなく清々しい気持ちになるから不思議です。

「神社は心をリセットする場所です。初詣だけと言わず、折に触れて日頃からぜひ訪れてみてくださいね」と押見さん。

新しい年へ踏み出す心身を整えてくれるーー。昔から大切にされてきた古き良き習慣を改めて見直して、このお正月は気持ち新たに過ごしてみませんか。

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※こちらの商品は楽天市場店ではお取り扱いがございません。

気持ち新たに初詣

気持ち新たに初詣

「一年の計は元旦にあり」という言葉があるように、日本には節目を大切にする風習があります。
その一つが初詣。今回は、そのいわれや作法などを
東京にある湯島天満宮の禰宜(ねぎ)・押見昌純さんに教えていただきました。


東京都文京区にある湯島天満宮は、458年に創建された歴史ある場所です。御祭神(ごさいじん)は、天之手力雄命(あめのたぢからをのみこと)と菅原道真公(すがわらのみちざねこう)。古くから学者や文学者も参拝に訪れ、学問にゆかりのある神社としても広く親しまれています。

手水舎のわきには「撫で牛」、絵馬には牛に乗った天神さまが描かれるなど、湯島天満宮の境内には、あちこちに牛の姿が見られます。

その由縁は、道真公と牛の関わりにあります。道真公が丑の刻に生まれた、また亡くなった後に埋葬地まで亡骸を牛車にお乗せしたなど、牛との関わりがさまざまあったことから、牛は道真公のお遣いの動物となりました。

禰宜を務める押見さんによると、初詣はとても大切な年中行事のひとつなのだとか。

「今では生まれて1年未満の赤ちゃんを「0歳」と言いますが、かつては0(ゼロ)という概念がなかったんです。だから、生まれたら「1歳」。それを“数え年”といい、年があけると誰もが一つ年を重ねます。

つまり元旦は、みんなにとっての誕生日であり、始まりの節目なんです。初詣は始まりに感謝し、前へ進むためのきっかけとも言えますね」



できれば元旦に足を運べると良いですが、難しい場合は三が日のどこかでお詣りを。それも難しいなら、七草(1/7)までに初詣をすませます。

また、地域を見守る氏神(うじがみ)さまには、必ずお詣りをしましょう。そのうえで、ほかの神社へ伺います。


手を合わせる際、神様にお伝えするお願い事にもマナーがあります。

「いきなりお願い事をするのではなく、まずは、住所と名前を心の中で名乗ります。そして、『いつもありがとうございます』と日頃の感謝を伝えましょう」

「そのうえで、今どんな状況で、目的のためにどんなふうに頑張っている。自分一人の力では実現が難しいかもしれない。少し力を貸していただけませんか、といった具合に、初めて会う目上の方にお願い事をするイメージでお詣りすると良いですよ」

神社へのお詣りといえば、お賽銭も欠かせません。そこにはどのようないわれや作法があるのでしょうか。

「日頃、神さまにいろいろな食べ物をお備えていたのが、お金に変わり、私たちがお詣りする際に納めるお賽銭となっていきました。

神さまに気持ちを納めるものですので、決まりはありません。神さまに失礼がないということで、目安としてお財布をパッと開いていちばん大きな金額の小銭ですとか、1000円を納めると決めている方もいらっしゃいますよ」


さらに、服装や持ち物は神さまへ失礼のないものなら普段着でも大丈夫。

「清潔感のある、身につけ慣れたもので結構ですよ。ご自身が大切な目上の方に会うとき、どんな服装や持ち物で行かれるか。相手にどんな印象をもっていただきたいかを基準に選ぶと良いでしょう」

鳥居をくぐり、神さまへ一礼。神社を後にすると、なんとなく清々しい気持ちになるから不思議です。

「神社は心をリセットする場所です。初詣だけと言わず、折に触れて日頃からぜひ訪れてみてくださいね」と押見さん。

新しい年へ踏み出す心身を整えてくれるーー。昔から大切にされてきた古き良き習慣を改めて見直して、このお正月は気持ち新たに過ごしてみませんか。

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