ペットのお手入れって必要なの?バリカン、ブラシの重要性

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ペットを愛する皆さん、毎日楽しい日々を過ごしておられると思います。
遊んだりご飯をあげたり、ペットと一緒に過ごす時間を重ねるごとに、どんどん愛情が深まっていくのを感じますよね。
でも、ふとこんなことが気になります。
「そういえば、最近毛が伸びてきたなぁ。少し臭いもあるみたい。やっぱりお手入れってした方がいいのかな?」
こんなふうに感じたことはありませんか?

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正直色々気になってはいるものの、そもそもペットのお手入れってプロじゃなくても自分でできるものなんでしょうか?
もし自分でお手入れをするとすれば、どんなことをすればいいのでしょうか?

この記事では、ペットのお手入れは本当に必要なのか、お手入れをするメリットとお手入れをしないことのデメリット、そしてお手入れ便利グッズをいくつかご紹介したいと思います。
ぜひ最後までご覧ください。

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野生ではなくなったペットにはお手入れは必須

そもそも、ペットのお手入れって本当にする必要があるんでしょうか?
確かに、野生で暮らしている動物は人間のお手入れを必要としていません。なので、ペットとして一緒に暮らしている犬猫にも、お手入れは必要ないと思ってしまうかもしれません。実は、それは大きな勘違いなんです。

というのも、今私たちの身近にいる愛玩動物(犬や猫)のほとんどは、人間の手が加わって品種改良されている品種です。
そのため、野生の犬猫では見られないような様々な身体的特徴が存在するようになりました。体の毛が伸び続けたり、極端に体が小さかったり、胴が長かったり、頭が大きかったり‥‥本当に色々です。ですから、本来の野生の犬猫なら必要ではないお手入れがどうしても必要になってきます。

例えば、毛をカットしないと伸び続けて毛玉だらけになってしまいます。
体が小さく筋力が弱いので、足の裏の毛を切らないとすぐに滑って骨折してしまいます。
爪切りをしないと、爪が伸びすぎて肉球に刺さってしまいます。
シャンプーをしないと、不衛生になり病気にかかってしまいます。

こんなふうに現在のペットは、私たちがお手入れをしてあげないと、ペットの健康や生命が脅かされるといっても過言ではありません。それで、ペットのお手入れは「してもしなくてもいいこと」ではなくて、「必ずしなければいけないこと」と言えるでしょう。

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お手入れすることのメリット

お手入れの中には、爪切りや耳掃除、肛門腺絞り、毛のカット、シャンプーなどが含まれます。
つまり、お手入れするということは、ペットと直に触れ合うということを意味します。

普段は触らない足の裏など体の隅々まで点検できるので、ちょっとした異変に早く気づくことができます。
毛に覆われ隠れて見えなかったケガや腫瘍に早めに気づくことができるので、早期治療をすることができます。
これはとても大きなメリットですよね。

また、普段から色々なところに触ることで、どこを触られても大丈夫なようにしつけておくこともメリットのひとつです。
というのも、トリミングをしてもらう時や獣医さんに診てもらう時、ペットが色々なところを触られるのを嫌がりすぎることがあります。そうすると、作業ができないためにお断りされたり、全身麻酔をして処置しないといけなかったりすることがあるんです。

体のどこを触られても平気にしてあげると、ペットにとっての負担を最小限にして、必要な治療や処置を施すことができますね。
このように、ペットを普段からお手入れすることにはメリットがたくさんあるということがわかりますね。

お手入れしないことのデメリット

では、お手入れをしないことのデメリットを考えてみましょう。
それはズバリ、ペットと触れ合う機会が少ないので、病気や怪我に気付きにくいということです。

気が付いた時には怪我や病気がかなり進行していたなんてこともあります。
重症になった治療は長引きますし、その治療はペットにとって負担がそれだけ大きくなるということです。

また、不衛生な状態のペットと一緒に住んでいる人間が、ペットから病気をもらってしまうというデメリットもあります。
これには、寄生虫感染や水虫感染などが含まれます。こうしたものは一度感染したらなかなか治らないので、ペットや環境を常に清潔にしておくことは私たち人間にとっても非常に大切なんです。

このように、ペットをお手入れしないことで生まれるデメリットを考えると、「ぜひ防ぎたい!」と思うんじゃないでしょうか。

まずはブラシを用意しよう!

ここまでで、ペットのお手入れにはメリットがたくさんあるとわかりました。
では、飼い主として一体どうやってお手入れしていけばいいんでしょうか?ここからは、飼い主として手軽に取り組めるお手入れグッズをご紹介したいと思います。
グッズを使う時の注意点もお伝えするので、参考にしてみてくださいね。

ブラシ(スリッカー)

ブラシはスリッカーともいって、毛をとかすための道具です。
コームという櫛タイプもありますが、まずはブラシ(スリッカー)でとくことをお勧めします。なぜなら、もつれた毛を最初から無理にコームでとこうとすると、ペットの皮膚が引っ張られてかなり痛いからです。
ぜひ最初はブラシから始めてみましょう。

ブラシにも大きさや硬さなど色々ありますが、ケガをさせにくい柔らかいタイプのピンブラシ(ソフトスリッカー)がお勧めです。

ブラシを使う時の注意点は、ペットの体の内側から外側に向かってといていくことです。
そして、毛を無理に引っ張ったりせずに少しずつといていくなら、ペットも嫌がることなくお手入れをさせてくれるでしょう。
ペット用のグルーミングスプレーを併用すると、毛玉が取れやすくなるのでとてもいいですよ。

プロトリマー監修 プロトリマー監修

バリカン

バリカンは毛を刈るための道具です。
毛玉を取るには実はバリカンが1番最適なんです。「人間用のバリカンでもいいよね」そう思うかもしれませんが、ちょっと待ってください。
実は、人間とペットは、毛の硬さや太さや皮膚の厚さが全然違うんです。

ペットの毛は人間の毛より細いので、人間用のバリカンだと刃が強すぎます。また、犬猫の皮膚の厚みは人間の2分の1以下しかありません。かなり薄いですよね。人間用のバリカンは、人間の強い皮膚や毛に対応するように作られているので、よりデリケートなペットに対して使うと、ケガをさせてしまう危険性大大大です。
ぜひやめましょう。

そして、バリカンを使う時は、逆剃りではなく毛の流れに沿って並剃りしましょう。
なるべくペットの体の内側から外側に向けて少しずつ刈っていくと、ケガをさせにくいとされています。特に、足先や陰部周り、顔周り、お腹はバリカンでケガをさせやすい部分なので、よく注意しましょう。
もし不安なら、無理せずに細かいところはプロにお任せするのもいいですね。

バリカンとブラシでお手入れすると、ペットとの絆が強まる

いかがでしたか?このように、ペットのお手入れをすることにはたくさんのメリットがあります。
お手入れは、ペットの健康を保つだけでなく、ペットと飼い主の絆を強める助けになります。
愛するペットにはずっと健康で長生きして欲しいと誰もが思いますよね。そのためには、お手入れがどうしても欠かせません。

ペットに関する正しい知識と情報を持ってペットと暮らすなら、ペットにとっても飼い主にとっても、より幸せな日々が送れるようになるでしょう。