免疫力を保つためにはバランスよい食事が大事です。免疫細胞を活性化させるアミノ酸にはグルタミンとアルギニンがあります。また、20種類のアミノ酸には含まれませんがシスチンとテアニンを組み合わせて摂取すると免疫力を高めることがわかってきました。

免疫力を高めるためには一日の疲れを残さずに回復することも大切です。筋肉ケアに有効なアミノ酸（BCAA、グルタミン、アルギニン等）は筋肉の疲れにも役立ちます。これらのアミノ酸は、筋肉の代謝に必要なビタミン（B、D）や疲労回復に必要なビタミンCなどが必要なので合わせて摂るとさらに効率的です。また、BCAAは脳が感じる疲労を軽減する働きがあるとも言われています。

飲酒によってアルコールを摂取すると、胃と小腸で吸収され肝臓へと運ばれます。アルコールはここでアルコール脱水素酵素によってアセトアルデビドに分解されます。その後、アセトアルデビドはアセトアルデビド脱水素酵素によって酢酸に分解され、無毒化します。しかし、肝臓でのアルコール分解能力を超えた量のアルコールを摂取してしまうと、体内にアセトアルデビドがたまってしまい、身体につらい状態を引き起こします。これが二日酔いです。

グルタミン、アラニン、アルギニンといったアミノ酸は、肝臓内の解毒システムの代謝をよくし、アルコール代謝を促進する働きがあります。飲酒前、飲酒後にアミノ酸を摂ると肝臓に十分な栄養が補給され、肝臓の機能を高めて二日酔いの不快感を軽くすることができます。

アミノ酸はあくまで肝機能の向上やアルコール分解を助けるものですのでお酒が飲めない人が飲めるようになるわけではありません。お酒は飲み過ぎないのが一番ですが、楽しい時間を過ごしているうちについつい飲み過ぎてしまうことも……。アミノ酸をうまく利用して、お酒と上手に付き合いましょう。