「大地の息吹」の原料に使用している珪藻土は、圧力や熱などの地質的な影響をうけ、一般珪藻土が多孔質に変質した「稚内珪藻土」です。鉱物名称としては珪質頁(けつ)岩と呼ばれています。
天然に存在するものでは、吸放湿性能に最も優れている素材の一つです。
■ 吸放湿性能比較
※吸放湿性能値は、室温25℃湿度50%〜室温25℃湿度90%での24時間重量変化率(%)です。(弊社試験データ)
※吸放湿性能値は測定条件によって異なる結果がでます。室温20℃湿度45%〜95%の測定条件などでは本データの3倍以上にもなることがあります。
珪藻土は、藻類のプランクトンが堆積してできた、珪質の化石です。微細な孔がたくさんあいていて、そこに空気中の水蒸気や臭い成分などがとらえられ、調湿などの効果が得られます。
稚内珪藻土は、一般珪藻土が変質しているため、この吸放湿や吸着性能にかかわる微細な孔が、一般の珪藻土に比べて多量にあるのです。
一般珪藻土
吸放湿に関わる孔は、放射状に見られる一つ一つの孔の中にある、さらに微細な多数の孔です。
稚内珪藻土
稚内珪藻土は、一般珪藻土の写真にみられる放射状の大きな孔がなくなり、全体が吸放湿に関わる微細な孔になっているため、つぶれたようにみえます。
ナノメーター(nm)の微細なサイズの孔が、一般珪藻土の3倍以上、備長炭の8倍もの表面積を生み出しています。
珪藻土は、それだけでは固まらないため、壁材として使用するために通常、結合材をまぜる必要があります。この結合材が珪藻土の機能性を阻害する場合もあり、珪藻土の含有率が高ければ性能がよいとは限らないのです。
結合材の種類には、樹脂、植物のり・でんぷん、セメント、石灰(消石灰)、石膏などがあります。
樹脂は付着性がよくもっとも安定性があるといえますが、吸放湿に関わる小さな孔を塞ぐため、一般的には量が多くなるほど吸放湿性能を阻害します。
また樹脂を使用せず、植物のり・でんぷんなどの天然素材のみを結合材として使用した場合は、一般的に表面強度が弱く、水で拭くと表面が溶けて崩れることがあります。経年劣化の点でも樹脂に劣り、数年経つと糊の劣化により崩れやすくなります。
当社は、『大地の息吹』の結合材として、「稚内珪藻土」の高い吸放湿・吸着性能を最大限に活用するため、透湿性の水性アクリル結合材を開発しました。この結合材は、一般的な樹脂系結合材とは異なり、調湿に関わる微細な孔を塞ぐことがありません。もちろん、ホルムアルデヒド等の有害物質を放出することもありません。(特許出願中)
吸放湿機能の性能を比較するため、珪藻土壁に水をかけて吸水力を比較し、吸湿の高さを示す試験をしている商品もあります。一般的に、吸放湿性能が高い材料は“高吸水”、低吸水材料は“低吸湿”ですので、このような比較がされることがあるのです。
しかし、本来は「吸水」と「吸湿」は別の現象です。水の表面張力が影響する水滴の大きさに対して、水蒸気の分子は小さいため、吸水しなくても吸湿することは可能です。
『大地の息吹』は、一般的に矛盾すると考えられていた高吸放湿性と低吸水を両立させました。吸放湿性能に寄与する水蒸気の通過を阻害しないサイズの孔を保持しながら吸水を最大限まで抑えることに成功しています。
さらに、孔の状態を最適化することにより、超撥水性※を得ることができました。この効果により汚水の侵入を防ぎ、汚れにくい高調湿塗り壁を実現しました。(特許出願中)

※超撥水性:フラクタル構造効果とよばれ、蓮の葉などにみられる現象
『大地の息吹』
一般珪藻土
水滴を垂らして3時間後
※油汚れなどは付着しやすいため、台所・洗面所など、汚れの生じやすい用途には、汚染防止透湿クリアー仕上げをお勧めします。
稚内珪藻土と、「大地の息吹」に関する詳しい情報はこちらから。
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