コハゼって何? (掛糸との関係) | ||||
「こはぜ」は足首後ろ部分の合せを留める爪型の金具の事です。 着物を着る上で、シワの無いピッタリした足袋を履く事が、大事な事なのですが、 足袋は大半が綿で出来ていますので靴下のように伸ばして履く事はできません。 (中にはストレッチ繊維を使った足袋があり、ソックスのように履ける物もあります。) この伸びない綿の足袋を履く為に、足首うしろの部分が二つに分かれていて合わせ になっています。履いた後にここの合せをしっかり留める事でシワの無いきれいな 足元を表現することになります。 そこで大事な役割を果たしているのがコハゼと 掛糸です。 コハゼを掛糸に引っ掛ける事で足をしっかり包み込む事が出来ます。 コハゼは漢字を持っているのですが、素材や見た目を表したような当て字に近く、 甲馳・鞐・小鉤・牙籖・甲鉤・骨板と言ったいろんな漢字を持っています。 |
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コハゼの枚数はいろいろ! 4・5・7・12枚、それ以上? 通常は4枚がほとんどですが、地域の文化や用途によって様々です。 地域で見ると、関西では着物を着たときの奥ゆかしさとして、素足を見せないと 言う考えから足首を深くした、5枚コハゼを履く方が多く、関東では素足を見せる のは粋な事との考えで、一般的な4枚コハゼを履く方が多いようです。 また、踊りの時には、5枚コハゼでさらに細型の足袋を履く方が多く、 その他に地下足袋では、7・12枚と極端に深くして安全を考慮したものも有ります。 |
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検針機対応のコハゼについて 検針機には、鉄のみと非鉄検針の2種類が有ります。 鉄のみの検針機の仕様は、磁性体の有無で検査しています、コハゼに鉄は使って いませんが、ニッケルに磁性体が含まれている為、コハゼは検針機に反応します。 検針機対応のコハゼは有りますが、ニッケル仕上げがアルミのように曇ってしまうのが 欠点です。現在では従来のニッケルの光沢に近いコハゼの開発が進められています。 ガクヤでは、この検針機対応コハゼが出来た時には、切り替える予定をしています。 |
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