実印とは何ですか?

実印とは何ですか?

実印とは、印鑑登録をしたハンコの事を指します。
登録した内容で、印鑑証明書を取得することが出来ます。


法人の場合は最寄の法務局、個人の場合は最寄の市町村区役所に登録を申請します。
登録印のため、実印には幾つか規定があります。



・印面の直径が8mm以上25mm以下の印であること。

大きすぎるサイズ、小さすぎるサイズではNGとなります。

たまにご相談を受ける事がありますが、訪問販売等でいわゆる「開運印鑑」と言われる大きいサイズの印鑑を購入し、彫り直しをご相談を受けた事がありますが、この印鑑がなんと30mmの丸印でした。
ご依頼主様は実印として使いたいと仰っておられましたが、残念ながら規定サイズを超えるので登録不可となる旨お伝えしたことがあります。

当店で取扱っている印鑑は、もちろん全て実印登録可能です。



・既製印・縁の欠けている印鑑・ゴム印・浸透印は不可。

印面の磨耗など、経年劣化で印影が変わってしまうため、実印登録は出来ません。

いわゆる『シヤチハタ』等の浸透印もゴム印の一種ですので、実印登録は認められておりません。

けっこう見逃されがちですが、縁の欠けた印鑑もNGです。ご両親から印鑑を引き継いでお使いになる場合、縁の欠けをよくチェックして下さい。どうしても引き継いだ印鑑をお使いになりたい場合、いったん廃印(印鑑登録の廃止)をされてから、改めて印鑑登録をされた方が宜しいと思います。



・「姓」もしくは「名」で登録することが可能です。

これもあまり知られていないかも知れませんが、実印はフルネームではなく「姓」や「名」のみで登録する事が出来ます。

結婚を機に実印を作り変える方も多いのですが、当店でお作りする実印でも「名」で作られる方が大変に多くなっております。選択的夫婦別氏制度(いわゆる選択的夫婦別姓制度)は、たびたび話題になり、国会提出の一歩手前の状況まで来ておりますが、現在のところまだ実効には至っておりません。

もし、これから実印をご検討される場合、ちょっとお考え頂いても良いかも知れません。



・印影は戸籍上の文字であること。

戸籍上、苗字や名前に旧字・異体字などが使われている場合、その字を使った印鑑でないと印鑑登録できません。

例えば「高橋さん」の場合、「高」の字が戸籍上「はしごだか」である場合、通常の「高橋」では印鑑登録出来ません。

これは意外な盲点のようで、戸籍謄本を見て初めて知ったという方も結構いらっしゃいます。中には30年くらい当用漢字だと思っていたら、実は異体字であったという方も沢山おられます。ちょっとお手数かも知れませんが、ご自身のお名前に使われている文字を、戸籍謄本などで確認する事をお勧めします。



・ヨコ彫りの場合、印影は「右から左」であること。

例えば「田中さん」がヨコ彫りで実印登録される場合、捺したときの印影が「中→田」となっていなければなりません。「中田さん」の実印は、捺したときに「田→中」である必要があります。

福澤さんの印鑑を例にとってみます。
ヨコ彫りの場合、
実印は(捺印したときに)
右から左が正解です。
こちらの印影は
左から右となってますので、
実印登録出来ません。


自治体によって、多少の規定の差がある場合があります。ちょっと変わったハンコを印鑑登録したい場合は、事前に最寄の自治体にご確認下さい。


規定上、素材への言及はされていませんが、とても大事な印鑑ですので、変質しにくい印材をお勧めします。

銀行印とは何ですか?

銀行印とは何ですか?

便宜上『銀行印』としていますが、銀行を始めとし、信用金庫、郵便局、証券会社等の各種金融機関に口座を開く際、登録するハンコを指します。 実印ほど明確な規定はありませんが、登録先の金融機関等により、多少の規定の差がある場合があります。


ここで余談ですが…。


当店のスタッフの一人がラクト印(一般的な三文判)で銀行に口座を開きました。このハンコを適当に仕舞っていたところ、印面が変形してしまい、後に振替先変更の手続きをする際、本人確認の手続きで何度か『本店』に通う羽目になるなど、大変面倒な事になりました。こうならないためにも、相応の素材でお作りする事をお勧めします。


今は、口座を複数持つ方も多くなってきました。面倒だからと1つの印鑑で全て登録を済ませてしまう方もいらっしゃいますが、よくよく考えるとこれは、ネットで複数のSNSへのログインパスワードを同じにしているのに似ています。これはあまりお勧め出来る話ではありませんね。


また、昨今は口座開設時に銀行印を必要としない金融機関も増えております。現在は各種機器の生体認証等、様々な本人確認方法がありますのでそれでも大丈夫なのでしょうが、いざ、停電などで電源が喪失した場合、決め手になるのは身分証明証や印鑑という事も、ままあります。当店には、真っ当な印材でお安く買える商品も多数ございますので、転ばぬ先の杖として用意しておくと、いざという時に役に立つかも知れません。

認印とは何ですか?

認印とは何ですか?

荷物の受取や、回覧書類に捺すハンコです。規定は全くありませんので、自由にお作り頂くことが出来ます。


とあるお客様の場合、書類に捺す認印を、気分や場面によって使い分けているそうです。 怒っている時は『行書体』、楽しい時は『寄席文字』、宴会のお誘いには『まるもじ』などなど。 同じサイズの印鑑を何度もご注文されるお客様なので、不思議に思い興味本位でお聞きしたところ、訳を教えて頂きました。分かってみれば、なるほど!ですね。

小判型の印鑑というのは、銀行印としても問題なく使用できるのでしょうか?

小判型の印鑑というのは、銀行印としても問題なく使用できるのでしょうか?

はい、大丈夫です。

銀行印は、金融機関により多少の規定の差はありますが、サイズや形などの明確な規定はありません。 年数と共に印影が変わってしまう、シヤチハタ・ブラザー等の浸透印、ゴム印で無ければ登録は可能です。 もし、不安な場合は、口座を開設したい金融機関にお問い合わせ下さい。 e-はんこの小判印は、商品画像に捺し型(捺印したイメージ)を付けてあります。

商品ページの商品画像をプリントアウトするか、スマートフォン等でページをご提示頂ければ、先方に伝わりやすいと思います。

男性の認印は10.5cmサイズだと小さいですか?

男性の認印は10.5cmサイズだと小さいですか?

いえいえ、そんな事はありません。10.5mmで充分だと思います。
当店でも「目安サイズ」として商品をご紹介しておりますが、これは規定や法律があって決まっているわけではなく、あくまで慣習として、便宜上のお話です。

重ねて一般論ですが、会社でお使いのハンコの場合、出世を機にサイズを大きくされる方が多いです。 課長に昇進したので、平社員の認印と区別するために12.0mmに変更。 部長に昇進したので13.5mmに変更、という具合ですね。

余談ですが、大きい印鑑は高くなります。逆に考えれば、数量が出ないので値段が上がってしまうわけです。 それだけ使われる方が少ないという証でもあるんですね。

当店で実際によく売れている印鑑のサイズと、お客様にヒアリングした用途をこちらに書き記しております。もし良かったら、参考になさってください。

印鑑の書体は、どれが一般的なのでしょうか?

印鑑の書体は、どれが一般的なのでしょうか?

実印・銀行印の場合、篆書体・古印体・印相体・隷書体・楷書体・行書体が殆どです。 特に実印の場合は、あまり砕けた書体を使うと登録出来ない場合があります。上記の6書体が無難です。

認印は古印体・楷書が殆どで、ハンコ屋さんにある既製の三文判は、殆どが「古印体」です。当店での人気だけを見れば、クラフト墨・ロマン雪・麗雅宋・勘亭流の4書体が特に人気があります。

銀行印12.0mm+実印15.0mmより、もうワンサイズ大きな物もありますが、どちらが一般的なのですか?

銀行印12.0mm+実印15.0mmより、もうワンサイズ大きな物もありますが、どちらが一般的なのですか?

別のご質問の回答にも書きましたが、認印は10.5mmが最もポピュラーなサイズです。
特にご希望がない場合、認印のサイズをポピュラーな10.5mm、ワンサイズ上の12.0mmを銀行印、2サイズ大きい15.0mmを実印用にお勧めしています。殆どのお客様は、このセットをお求めになられます。

前の回答にも書きましたが、出世・昇進などの機会に認印のサイズを大きくされた場合、これに応じて銀行印、実印を大きいサイズに変更される方も多いです。いずれにしても、認印のサイズが基準になります。

少々お値段が高くなっても、一生使える良い物を探しているのですが、お勧めの印材はありますか?

少々お値段が高くなっても、一生使える良い物を探しているのですが、お勧めの印材はありますか?

「良い物を」と、いう基準をどこに置くかで意見が分かれるかも知れませんが、全ての点において優れているのが象牙印鑑です。ただし、楽天市場では象牙製品の販売が禁止されておりますので、現時点で入手可能な印材で、捺し心地、印影の鮮明さ、劣化に強いという点に比重を置くとすれば、河馬牙印鑑、マンモス印鑑をお勧めします。 天然素材ですので、年数を経れば素材の色は黄ばんで来ますが、強度の変化などは殆どありませんし、「牙」は、かなり強い材質ですので、通常の使用方法であれば、変形などはまずありません。

別の角度で「美しさ」に比重を置くとすれば、石材印鑑をお勧めしております。
様々な素材があり、それぞれに特徴はありますが、大変に美しい素材ですし、きちんと保管し、お使い頂ければ長持ちする印材です。

また、「強さ」に比重を置けば、チタン印鑑は外せません。耐腐食性はピカイチです。

とはいえ、他の印材がダメなわけではありません。
強いて言えば、アクリル素材は少々欠けやすいので、一生モノです!とは言い切れない部分がありますが、他の印材はどれを取って頂いても良いものばかりを取り揃えております。

外国人なのですが、アルファベットやカタカナで印鑑を作成可能でしょうか?

外国人なのですが、アルファベットやカタカナで印鑑を作成可能でしょうか?

はい、大丈夫です。アルファベットでも、カタカナでもお作り致します。

書体については、次の回答に分けさせて頂きますね。

外国姓の場合、書体はどのようなものをお勧めされますでしょうか?

外国姓の場合、書体はどのようなものをお勧めされますでしょうか?

難しいご質問ですね~。今までに数百本は彫刻した経験からお話します。

強いて言えば、カタカナにして字数が多くなってしまう場合、太目の書体(勘亭流・麗雅宋・相撲文字・寄席文字)は、印影が潰れて読めなくなってしまう事が多いので、お勧め出来ません。

また、印相体・篆書体の場合、文字の画数が少ないので、見た目が丸ゴシックと変わらなくなってしまう事もあります。

消去法で、隷書体・古印体・楷書体・行書体というところでしょうか?

当店では、お買い求めいただければ、一部の商品を除き『事前イメージ確認サービス』が無料となっております。ぜひ、イメージをご確認ください。

とてもお安いのでビックリしましたが、印材は角の芯の部分が使われていないからお安い、とか理由があるのでしょうか?

とてもお安いのでビックリしましたが、印材は角の芯の部分が使われていないからお安い、とか理由があるのでしょうか?

これはもう、企業努力の一言です!(笑)

……これだけでは何なので、もう少しだけご説明。

実は、印材は細か~いクラス分けがされています。 主に色味などによるものなのですが、それこそ、多くの印材を並べて較べてみないと分からないような、細か~い差です。 素材としての特徴は変わらないのに、この「細か~い差」によって、値段がドーンと上がってしまいます。

当店は、必要以上に(過剰に)キレイ過ぎる「割高な印材」を高価に販売するよりも、同じ材質で、一定以上の基準を満たし、見た目は殆ど変わらず、もちろん素材の特徴も変わらない印材を、適正な価格でご提供する事が大事だと考えております。

これが、当店の安さの主な理由です。

オランダ水牛は乾燥に弱いと書いてありましたが、あまり使わないとすぐに壊れてしまいますか? 保存はどのようにしたら良いでしょうか?

オランダ水牛は乾燥に弱いと書いてありましたが、あまり使わないとすぐに壊れてしまいますか? 保存はどのようにしたら良いでしょうか?

オランダ水牛の角は、皮膚や毛が変質して出来たものです。私たちも冬場に乾燥すると、肌がカサついたりする事がありますね。これと同じような現象が、オランダ水牛や黒水牛印材にも起こるわけです。

まず「壊れる」件ですが、正確には、印材が乾燥し過ぎてしまうと細かいヒビが入ります。最悪の場合、亀裂が入る事があります。 そこまで行かなくても、素材の油分が抜け、芯に向かって印材が微妙に縮んでしまいます。 これらの現象は、季節ごと、1年単位で起こる可能性があります。

保存についてですが、あまり温度が変わらず、乾燥し過ぎない引き出しに、ケースに仕舞った上で保管して下さい。 さらに、年に1度は菜種油やオリーブオイルなどの天然油を印面に1滴落とし、軽く拭き取って頂くと伸縮を防ぐことが出来ます。

天然素材は、熱と乾燥が大敵です。たとえ短時間でも車のダッシュボードに置くような事はなさらないよう、お願い致します。

アタリ(指型・さぐり)の有り、無しではどのような違いがあるのですか?

アタリ(指型・さぐり)の有り、無しではどのような違いがあるのですか?

アタリがあれば印面の上下がすぐに分かるので、読みづらい文字(篆書体、印相体など)では重宝します。 一方、「印鑑に傷を入れる事は、体に傷を付ける事に繋がるのでよろしくない。」という考え方があり、アタリ無しの印材を選ばれるお客様もおります。

どちらが正しいという話には言及しませんが、印鑑は、どんな思いを込めようとも道具の一つです。いざという時に便利に使える方が良いのか、多少の不自由を覚悟しても運命論を重んじるのが良いのか、どちらを選ぶかはお客様次第です。

なので、客観的な事実をひとつ。

アタリの有無を選べる印鑑では、どちらかと言うとアタリの有る物を選ぶお客様の方が多いです。

弟の分と合わせて、フルネームの実印を2本作りたいのですが、申込に氏名の記入がありませんが可能ですか?

弟の分と合わせて、フルネームの実印を2本作りたいのですが、申込に氏名の記入がありませんが可能ですか?

はい、大丈夫です。

同じ印鑑をご注文の場合、1本を買い物かごの記入欄に、もう一本をご注文確定後の備考欄にご記入頂ければ大丈夫です。

または、ご注文確定後の備考欄に2名様分の彫刻内容をご記入頂いても構いません。

それぞれ違う印鑑の場合は、まず、ご本人名義分は『彫刻する文字』で「姓」「名」など該当するものをご選択頂き、もう1本の『彫刻する文字』は「その他」をご選択頂き、ご注文確定後の備考欄にご希望の彫刻内容(弟さんの姓や名など)をご記入下さい。

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