比べてみよう いろんなワンコ

同じ品種の「犬」同士にもかかわらず、「犬」は体格や身体的特徴に大きな違いがあります。個性はチャームポイント(個性)である反面、健康面でケアしてあげたいポイントにもなります。
最適な食事を与えるということは愛犬のよりよい一生の何よりのサポートです。この機会に様々な犬の個性を見比べてみませんか。

比べてみよう 体のサイズの違い

チワワの体重は1.5～3kg、グレートデーンの大きな個体は100kg近くになります。例えば2kgのチワワと100kgのグレートデーンを比較すると、体重の差は約50倍。

人間同士では体格のこんなに大きな差は見られませんよね。仮に、大人の体重50kg×50倍＝2500kgになりますから、この差によるインパクトをお判りいただけると思います。

＼ 素朴な疑問 ／
体重にあわせてフードの量を調整すれば大型犬と小型犬のフードは兼用できませんか？

＼ お答えします！ ／
いいえ、むしろ体重あたりの必要エネルギーは小型犬の方が高カロリーである必要があります。

4.5kgの犬が10頭分の体重は45kgです。1日に必要なカロリー(400kcal)を10頭分合計すると、4,000kcalになります。これは1頭で45kgの犬が１日に必要とするエネルギーよりもずいぶん多くなってしまいます💦

ライフステージの長さも体の大きさごとに異なります。大型犬は成長期が長く、短命の傾向があり、小型犬は成長期が短く、高齢期が長い傾向があります。

成長期については「きょうの食事がこの子の一生をつくる」にて詳しくご案内しています。

比べてみよう おくちの大きさ・歯の生え方

大型犬の方が歯もあごも大きく厚みがあり、小型犬は生え方が密で乳歯が残ることもあります。乳歯が生え残るということは、密な歯並びが更に複雑になってしまうということです。

愛犬にも食後毎の歯みがきができたらいいかもしれませんが、実際は難しいことが多いですよね。日々の食事で歯垢を防ぐことが大切です。

小型犬は歯と歯のすきまが狭いので歯石がたまりやすい傾向があり、小さくてうすい歯とあごの骨は歯のトラブルがあった場合、より深刻なダメージになる可能性があります。どんな犬もデンタルケアは大切ですが、小型犬は特にデンタルケアが大切になります。

食事でのデンタルケアは大きくわけて２つの要素があります。１つは噛むことによるブラッシング効果です。ロイヤルカナンのフードは、様々な犬が食事をする動きを研究し、そのフードを食べる犬に最適な粒を研究して作られています。

２つめは歯石の形成を抑えることです。歯石は唾液中のカルシウムと歯垢が石灰化することによってつくられます。ロイヤルカナンではポリリン酸ナトリウムという成分を配合しています。これは唾液中のカルシウムを(歯垢と結びつくより先に)捕捉し、歯石の沈着を大幅に防ぎます。

歯石は歯周病の原因になり、これを放置すると歯が抜けてしまうリスクもあります。愛犬にとって食事は日々の楽しみでもあります。１日でも長く健康な歯で食事ができるように予防できるといいですね。

比べてみよう 嗅覚(おはなの良さ)

大きな犬ほど嗅覚の受容体（においを感じるセンサー）が多くあります。また、マズル（鼻先）が長い犬と短い犬だと長い犬の方がにおいを感じやすい傾向があります。

鼻ぺちゃの子や小型犬はマズル（鼻先）の長い犬と比べてにおいを感じにくく、食欲や好みにムラが出ることがあります。このため嗜好性に配慮したフードが好ましいです。

＼ 素朴な疑問 ／
嗜好性を高めたフードって良くないのでは？

＼ お答えします！ ／
噛好性とは美味しく食べるための特徴です。
そもそも食べてくれなかったら栄養学的価値は無いのと同じ。栄養バランスが整っていて、自発的に好んで食べてくれるフードが最適だと言えるでしょう。

確かに…食べなかったら心配になりますもんね。

比べてみよう うんちとおなか

小型犬の消化器官は体重全体の約7%であることに対し、大型犬の消化器官はたったの約3%！小型犬の半分以下しかありません。そのため消化器官の負担が大きくなりがちで、水分が多く、においの強い便になる場合があります。

＼ 素朴な疑問 ／
くさいうんちの原因はなんですか？

＼ お答えします！ ／
くさいのは悪玉菌が作る有害物質のせいです。悪玉菌の好物は未消化のたんぱく質。未消化のたんぱく質を減らし、悪玉菌を減らし善玉菌を増やせばOKです。

お留守番派のわんちゃんは運動不足になりがちです。運動不足になると、腸の動きがにぶくなり、水分が多くてくさいうんちになってしまうことも！！

現代はおうちの中ですごす時間の長いわんちゃんが多くなっています。健康的な消化をサポートすることは全てのわんちゃんに必要だと言えるでしょう。

愛犬の健康的な消化・健康的なうんちを維持するためには、腸内環境を整えることです。
たとえば悪玉菌が増えないようにするために、未消化のたんぱく質を減らすこと＝消化のよいたんぱく質を与えること、善玉菌のエサであるフラクトオリゴ糖や適したバランスで食物繊維を与えることなどが必要です。

ビートパルプはビート＝サトウダイコン(甜菜)の根っこのことです。可溶性繊維と不溶性繊維のどちらもバランスよく含んでいます。消化管内の輸送速度を調節し、腸内細菌叢ではたらき、腸内環境の健康的な維持に役立つ、優秀な食物繊維源です。ロイヤルカナンではこの効果を認め、フードに配合しています。

比べてみよう 活動量の違い

中型犬は牧羊犬・狩猟犬などをこなしていた犬種が多く、活動的で運動量を豊富に必要とする個体が多いです。またJKCの「原始的な犬」には中型犬が最も多く分類されています。

犬は元々、森林から草原へ生活の場所を移し、持久力を活かして走って狩りをしていました。更に、「原始的な犬」には日本犬が多く所属していますが、日本犬の多くは獲物を追う狩猟犬として山地を駆け回っていた歴史もあります。

＼ 素朴な疑問 ／
運動量が多いと何か問題がありますか？

＼ お答えします！ ／
活発で運動量が多いと、体内で活性酸素（フリーラジカル）が発生しやすくなります。これは、抵抗力の低下や老化を促進させてしまいます。

健やかで若々しい毎日のために

活性酸素（フリーラジカル）は元々体内に侵入したウイルスや細菌を退治する大切な役割があります。しかし、過剰な活性酸素（フリーラジカル）は健康な細胞にもダメージを与え抵抗力の低下や老化を促進させてしまいます。愛犬の自然な抵抗力を維持するために、抗酸化成分を摂取し、日々、活性酸素（フリーラジカル）に配慮していくことが好ましいです。

抗酸化成分とは？

抗酸化成分で有名な栄養素といえば「ポリフェノール」ですが、これは主に核に作用します。ルテイン・βカロテンは細胞質に作用する、ビタミンC・Eは細胞膜に作用します。このように抗酸化成分も様々な種類があり、それぞれ異なる箇所に作用します。

ポリフェノール、ルテインなどカタカナばかりで難しく思われるかもしれませんが、例えばポリフェノールは緑茶から、ルテインはマリーゴールドから、リコピンはトマトからなど、私たちになじみのある食品や植物からも抽出されます。ロイヤルカナンのフードにもそれぞれに見合った抗酸化成分が配合されており、日々の食事で抗酸化成分を接種することができます。

ここまでお読みいただきありがとうございます

同じ犬という動物でも体格の違いはもちろん、その他様々な特徴があることがおわかりいただけたと思います。ご自身の愛犬は何型犬で何歳ですか？ライフスタイルはどうでしょうか？愛犬の健康的でよりよい一生のために体型とライフステージにあった食事を考えるー助となりましたら幸いです。

また、ロイヤルカナンでは犬種ごとの魅力を引き出す「犬種別フード」「ブリードヘルスニュートリション」シリーズもとりそろえています。もし皆さんのおうちのワンちゃんが下記の犬種でしたら、あわせてご検討いただけますとよりよいと思います。

• 柴犬
• チワワ
• ダックスフンド
• プードル
• ヨークシャーテリア
• マルチーズ
• キャバリアキングチャールズ
• シーズー
• ミニチュアシュナウザー
• パグ
• フレンチブルドッグ
• ラブラドールレトリバー
• ラブラドールレトリバーステアライズド
• ゴールデンレトリバー
• ジャーマンシェパード
• ポメラニアン

【体のサイズ × 年齢】でフードを選ぼう