@ワインとハムの色を合わせる

◎ハムが赤系だったら「赤」、白系だったら「白」

ハムのように主に塩で味付け、軽くスパイスやハーブなどで香りを効かせたような比較的シンプルな料理は、ハムの色とワインの色を合わせてみましょう。例えば、「ボンレスモモハム」は、色に例えると赤やこげ茶をイメージしますね。

そんな時には赤ワインを選びます。「とんとろハム」は、白をイメージするので、白ワインを選びます。「ホワイトロースハム」は、白やピンクなどがイメージできますから、ロゼワインや白ワインを合わせます。とても単純なセオリーですが、目安に覚えておいてください。



Aハムの製法や調理方法にワインを合わせる

◎同じハムでも、製法や調理方法によって選ぶワインに幅がある。

調理方法と、ワインを合わせるのも1つの方法です。「ロースハム」を例にすると、同じ素材でも、調理のバリエーションで、私は合わせるワインを変えていきます。
・スモークタイプ「スモークロースハム」・・・どっしりとした濃厚な赤ワイン
・ノンスモークタイプ「ホワイトロースハム」・・・すっきりとしたフレッシュな白ワイン

「ロースハム」だけに限らず、にんにくの香りを付けただけの「ボンレスモモハム」ハムステーキや、ペッパーの効いた「ヒレハム」や「グリーンペッパーハム」は、あっさりとさえ感じることがあります。そんな時、ちょっとコクのあるしっかりとした白ワインを合わせたりします。そんな風に考えると、ワインの楽しみ方の幅が広がるのではないでしょうか。



B脂の強いハムにはタンニン、甘み

◎タンニンが脂を流し、甘みは脂を中和する。

「ホワイトロースハム」や「ベーコン」等、脂身が美味しいと言われるハムは、少量なら美味しく感じても、途中で飽きてしまうこともあるはずです。そんなとき、助けてくれるのがワインのタンニンと甘みなのです。

タンニンの強いワイン、例えばシラーや、カベルネ・ソーヴィニヨンなどで造られたワインは、舌にまとわりつくような脂を流してくれると言われています。また、甘味の強いワインは、脂を口の中で中和してくれる役割を果たします。ぜひ、脂の強いハムと甘口ワインを試してみてください。