ローラーについて


ローラーの毛丈の選び方
毛丈とは、ローラーに巻き付けてある生地の、繊維の長さを示します。
滑らかな被塗物(平滑面)には、均一な塗面が得られる毛丈の短い(短毛・中短毛)ローラーが適しています。
しかし、あまり多くの塗料を含まないので、塗装作業性は望めません。
外装などの広い面積を塗装する等の塗装作業性(塗装時間の短縮)が求められる場合には、毛丈の長い中長毛以上が適しています。
また、毛丈が長いローラーは、凹凸がある粗い被塗物でも、長い繊維により被塗物の凹部分にも楽に塗装することが可能です。
しかし、毛丈が長いと平滑面が悪くローラーパターン(塗面に残る繊維の跡)が目立つため、内装の仕上げには不向きです。


塗装の目的に合わせてローラーの毛丈を選びましょう
仕上がり性を重視されるなら【毛丈の短いローラー】を、作業性(塗装時間の短縮)を重視されるなら【毛丈の長いローラー】
をオススメします。
塗装の目的・用途・場所に応じた毛丈の長さを選択することにより、より快適な塗装を行うことが出来ます。

種類 毛丈 用途 特長
短毛 4〜6mm 内装仕上げ 内装・鉄扉などの平滑仕上げに最適。
中短毛 7〜8mm 内装仕上げ 内装などの平滑仕上げと作業性を両立。
短毛(毛丈4〜6mm)より、含み・吐き出しが多い。
中毛 10〜14mm 内外装仕上げ等 内・外装仕上げに適している。
各種用途に対応するために、幅広く製品をラインナップ。
中長毛 18〜20mm 外装 塗料の含み・吐き出しが良く、塗装作業性に優れる。
長毛 25mm 外装 塗料の含み・吐き出しが抜群で、塗装作業性に優れ、凹凸面にも対応。
超長毛 30〜32mm 外装(凹凸面) 凹凸が大きい外装等に対応。


ローラーのQ&A


何故、ローラーに色々な種類があるのですか?

塗料の種類、塗装部位に応じて、ローラーを選択する事で塗装の効率や仕上がりが変わるからです。

ウレタン・シリコン等の反応硬化型塗料を使う場合、どんなローラーがいいですか?

無泡タイプと表記のあるものをオススメします。

無泡タイプのローラーとは何ですか?

パイル織物を用いる事により、塗装時に気泡が出にくい構造になっています。
併せて毛抜け、形状安定の対策を施す事により、ウレタン・シリコン等の反応硬化型塗料使用時の不具合を
大きく低減しています。

塗料の飛び散りを抑えたいのですが?

塗料の低飛散タイプの【マイクロキューブ】【ウイング】【REVO】【ハイブリッド】等をオススメします。

外壁を塗装したいのですが、どんなローラーがいいですか?

基本的にローラーは毛丈が長いほど、塗料の含み量及び吐き出し量が多くなります。外壁は塗装面積が大きい部位なので、
毛丈13mm以上のローラーを使うのが一般的です。外装には【メロン】【外装用ES20】、またウレタン・シリコン等の反応硬化型
塗料使用時には【マイクロキューブ】【ウイング】【ハイブリッド】【REVO】【新無泡】をオススメします。

室内の壁(及びクロス面)を塗装したいのですが、どんなローラーを使えばいいですか?

基本的にローラーは毛丈が短いほど、仕上がりが良くなります。室内は仕上がりが目につく部位なので、
毛丈13mm以下のローラーを使うのが一般的です。
内装には【ボンパラゴン5mm】【マイクロキューブ4mm】をオススメします。

鉄部(上塗り)を塗装したいのですが、どんなローラーを使えばいいですか?

鉄部は、平滑面が多いため、8mm以下のローラーを使うのが一般的です。
鉄部塗装には、【ボンパラゴン5mm】【ウレタンくん】または中毛13mm以上では【REVO】をオススメします。

錆止め塗料を塗装したいのですが、どんなローラーを使えばいいですか?

一般的なローラーで錆止め塗料を塗装すると、塗装面に気泡が残ってしまう事や
ローラーの毛が付着したりする場合があります。
錆止め塗装には無泡タイプの【ハイブリッド】【新無泡】【T・無泡】等をオススメします。

コンクリートの床を塗装したいのですが、どんなローラーを使えばいいですか?

床塗装の場合は、レギュラーローラーハンドルに継柄を付けて塗装するのが一般的です。
その場合、長く柔らかい毛のローラーを使用しますと、ローラーがうまく回転しないため、塗装作業が困難になります。
床塗装にはレギュラータイプの【ウーローラー7・9インチ13mm】【REVO】、及び【ボンパラゴン13mm】【ハイブリッド13mm】をオススメします。

屋根を塗装したいのですが、どんなローラーを使えばいいですか?

コロニアルの屋根であれば作業性を重視して【メロン25mm】をオススメします。
又、ウレタン、シリコン等の反応硬化型塗料を使用する場合は、【REVO】【ハイブリッド】【新無泡】【T・無泡】をオススメします。
トタンの場合は【マイクロキューブ】等をオススメします。

木部を塗装したいのですが、どんなローラーを使えばいいですか?

木部塗装の場合には、ニスやステイン系の塗料等、粘度が低い塗料が一般的に用いられます。
又、堅い木材になりますと、塗装面に気泡が残る事があります。木の塗装には、【ボンパラゴン】【マイクロキューブ4mm】をオススメします。

微弾性フィラーを塗装したいのですが、どんなローラーを使えばいいですか?

微弾性フィラーは粘度が高いため、塗料の含み量が多いローラーを使うのが一般的です。
マイクロキューブ】、パターン仕上げには【マスチックローラー】シリーズをオススメします。

防水塗料を塗装したいのですが、どんなローラーを使えばいいですか?

防水塗料は粘度が高いため、毛の反発性に優れたローラーを使うのが一般的です。
防水塗料の塗装には、【ブルーライン】【REVO】【新無泡】をオススメします。

シーラーを塗装したいのですが、どんなローラーを使えばいいですか?

下塗りの際、仕上がりより、作業性重視となります。外装同様、毛丈13mm以上のローラーを使うのが一般的です。
シーラー塗装には、【メロン】【ハイブリッド】【スーパーエクセル】シリーズをオススメします。

水性ウレタン塗料を塗装中に、ローラーが固まってしまうのですが、どんなローラーを使えばいいですか?

一般的なローラーで水性ウレタン塗料を塗装すると、水性ウレタン塗料の硬化と共にローラーの毛も固まってしまいます。
水性ウレタン塗料やシリコン塗料を使用する場合には固まりにくい【マイクロキューブ】【ボンパラゴン】【ハイブリッド】【スーパーエクセル】シリーズをおすすめします。
(固まるとは…ローラーの毛が縮まること)

無泡タイプのローラーで塗装したのですが、塗装面に気泡が発生した場合は、どんなローラーを使えばいいですか?

無泡タイプのローラーは塗装時に気泡が出にくい構造になっています。
ただ使用後には必ず塗料の中で空気抜きを行わないと、無泡タイプのローラーでも気泡が発生します。
袋から開封後は塗料の中で空気を抜いてからご使用して下さい。