目次1 スーツのサイズについて1-1体型・号数1-2 三元表示1-3 スリムスーツとレギュラースーツ1-4 上着の寸法1-5 スラックスの寸法1-6 ベストの寸法1-7 寸法表の見方1-8 スーツのサイズ1-9 サイズ確認の最終手段2 スーツの予備知識2-1 型紙のパーツ2-2 スーツの仕様の説明2-3 スーツのパーツ2-4 秋冬スーツと春夏スーツ2-5 生地の種類2-6 すそ上げシングルとダブル2-7 良い生地が丈夫でない2-8 着て美しい服3 購入時の注意事項3-1 モニター色と実物の色3-2 上下別々のサイズの購入3-3 返品可能商品の購入3-4 すそ上げについて3-5 ウエスト補正について3-6 すそ上げテープの止め方4 購入後のアフターケア4-1 スーツのお手入れ4-2 ウォッシャブル製品の家庭洗濯について4-3 洗濯表示記号5 よくある質問5-1 返品ができない商品 |
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1 スーツのサイズについて |
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1-1体型・号数スーツを購入する際には、サイズが非常に重要です。スーツのサイズを選ぶ際には、身長と体型によって決定される重要な要素であることが分かります。しかし、スーツは、普段スーツを着ない人にとっては、少しわかりにくい表示になっていることが多いです。そこで、スーツのサイズを選ぶためには、身長と体型について正確に計測することが大切です。
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1-2 三元表示スーツを選ぶ際には、スーツのケアラベルに記載されている三元表示を確認することが非常に重要です。スーツを購入する前に、自分の体型やサイズを正確に計測しておくことが大切です。しかし、この三元表示が商品の寸法を表していると勘違いしている方も多いようです。 以上のように、スーツを選ぶ際には、三元表示の確認が必要です。自分の体型やサイズを正確に計測してから、寸法表で実際の商品の寸法を確認することが大切です。このように、適切なサイズを選ぶことで、スーツを着こなすことができます。 |
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1-3 スリムスーツとレギュラースーツ同じA体5号でも、型紙によって商品の寸法が全く異なることがあります。例えば、スリムスーツとレギュラースーツ(ビジネススーツとも呼ばれる)は、全く異なる寸法を持っています。 スリムスーツは、シルエットをすっきり見せるために、ゆとりがないタイプのスーツです。一方、レギュラースーツは、着やすさを重視したゆとりのあるスーツです。上記の表を見ると、同じサイズでも、スリムスーツとレギュラースーツでは胸囲や胴囲の寸法が全く異なることがわかります。例えば、A体5号の上着であっても、スリムスーツとレギュラースーツでは、胸囲で5センチ、胴囲で7センチの違いがあります。また、レギュラースーツのA体5号の上着は、スリムスーツのAB体5号の上着と胸囲・胴囲がほぼ同じ寸法となっています。 もしスーツの購入を検討している場合は、スリムタイプのスーツかレギュラータイプのスーツかを確認する必要があります。また、注意点として、時間が経過したスーツは、現在販売しているスーツとシルエットが異なってしまい、寸法にも違いが生じる場合があるため、注意が必要です。 |
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1-4 上着の寸法スーツを購入する前に試着することができない場合でも、自分に合ったサイズのスーツを選ぶことは可能です。まずは、今着ているスーツを計測することから始めましょう。自分のサイズを正確に知ることで、購入を検討しているスーツのサイズを比較することができます。この方法は、今後もスーツを注文する際にも役立ちます。 上着の寸法計測には、バスト(胸囲)、ウエスト(胴囲)、袖丈、着丈、肩巾の五カ所があります。これらの寸法を正確に計測することで、自分に合ったスーツを選ぶことができます。しかし、スーツのブランドやデザインによっては、寸法が異なる場合があるため、複数のブランドやデザインを比較することが重要です。また、自分の体型に合ったスーツを選ぶことは、スーツを着る際の快適さとスタイルの面で大きな影響を与えます。そのため、自分の体型や好みに合ったスタイルやデザインを探すことも重要です。 ① 胸囲両脇の長さを計測します。この部分は、一般の人が計測するには、非常に計測の値が異なる部分になります。あくまでも参考程度に計測して下さい。胸囲の計測方法は、平らな場所に広げ、ボタンをとめた状態で、下記矢印の方向に引っ張って、スーツのしわを伸ばします。両袖の付け根を直線で結んだ2倍の長さを計測します。 例えば、胸が大きい人は、胸囲が大きくなります。そのため、胸囲だけでなく、肩幅や腕周り、腰回りなども計測し、全体のバランスを考慮して衣服を選ぶことが大切です。 ② 胴囲ウエストの計測は、上記5カ所の中で一番正確に計測しやすい場所であり、ウエスト寸法が合えば、胸囲・肩幅もほとんど合うことになります。 計測方法は以下の通りです。まず、平らな場所に広げて、ボタンを留めた状態で、下記の矢印の方向に引っ張ってしわを伸ばします。このとき、ボタンがボタンホールのはと目の位置に来るようにしてください。 胴囲は、ウエストの一番細い部分を直線で結んだ2倍の長さで求めます。例えば、計測の値が40cmの場合、胴囲は80cmになります。 ③ 袖丈肩の付け根から袖口までの長さを正確に測るには、以下の手順に従ってください。 ④ 着丈衿の付け根からすそまでの長さを計測します。レギュラースーツとスリムスーツでは、着丈が異なります。また、スーツのデザインによっても異なる場合があります。計測する前に、スーツを平らな場所に広げて、ボタンを留めた状態にしてください。矢印の方向に引っ張って、しわを伸ばします。そうすることで、より正確な着丈を計測できます。衿の中央にあるカラークロスの下からすそまでを直線で結んだ長さを計測してください。 ⑤ 肩巾肩の中央から衿の付け根中央を通って反対側の方の中央まで、ハンガーの厚さによって計測する数値に差が出る場合があります。例えば、ハンガーの厚みが大きい場合には、肩の中央から衿の付け根中央までの距離が短くなり、反対側の中央までの距離が長くなる可能性があります。 また、ハンガーに上着をかけた際には、上着のサイズに合ったハンガーを使用することが重要です。適切なハンガーを使用することで、上着の形状が崩れることなく、美しいシルエットを保つことができます。 さらに、肩の中央から衿の中央のカラークロスの下までと反対方向の肩の中央までの長さが重要です。この長さは、上着のフィット感や着用感に大きな影響を与えます。正確な長さを確認することで、より快適な着用感や美しいシルエットを実現することができます。 ⑥ ボタンの止める位置寸法を計測する際には、ボタンの止め方にも注意が必要です。ボタンホールの中央ではなく、左端少し膨らんだ「ハト目」の中央にボタンを合わせて寸法を計測することが望ましいです。この方法で計測することで、胴囲などが型紙に近い数値で計測されるため、より正確な寸法を計測することができます。 |
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1-5 スラックスの寸法今着ているサイズの合ったスーツを計測することで、購入を検討しているスーツのサイズを比較することができます。この方法は、自分の体に合うスーツを見つけるために非常に役立ちます。 スラックスの寸法計測には、ウエスト、総丈、股下、渡り巾、膝巾、すそ巾の六箇所を計測する必要があります。このように、細かな箇所を計測することで、より正確なサイズを求めることができます。 ① ウエスト平らな場所にスラックスを、ボタンを止めた状態で、下記の矢印の方向にしわを伸ばします。端から端まで直線で結んだ2倍の長さになります。ウエストのサイズが合っていない場合、不快な感覚を引き起こす可能性があり、スラックスを着用することができなくなる場合もあります。したがって、ウエストのサイズを調べ、ぴったりとフィットするサイズを選ぶことが重要です。しかし、ウエストのサイズが合っている場合でも、スラックスの股上の位置で、ウエストサイズが異なる場合がございます。股上の長さも合わせて確認してください。 ② 総丈スラックスの長さ(総丈)を図る際には、スラックスを平らな場所に広げ、下記の矢印の方向に引っ張りしわを伸ばします。そして、脇の縫い目に沿って、上端から裾までを直線で結ぶ長さを計測します。この長さは、スラックスの着用時に快適さとスタイルを確保するために非常に重要です。また、股上を計算するに総丈が必要になります。股上や股下の長さを計測することで、より正確な計測が可能となります。以上のように、スラックスの長さを図る際には、慎重で正確な計測が必要となります。 ③ 股下すそ上げをオーダーする際に必要な長さは、以下のステップを踏む必要があります。 パンツの股上は、総丈から股下の長さを引いた値で算出されます。つまり、股上=総丈-股下となります。 ④ 渡り巾平らな場所に広げ、矢印の方向に引っ張ってしわを伸ばしてください。その後、内側の縫い目の一番上の端から端までを直線で結び、その長さを計測します。 この部分は、丸く縫製されているため、平面にした場合に寸法表の数値と計測した数値が異なる場合があります。 スリムタイプのスラックスは、腿が太い人にはきつく感じることがあります。そのため、スポーツなどをして腿の筋肉を鍛えている人は、少しゆとりのあるタックの有るスラックスを選ぶことをおすすめします。 ⑤ 膝巾平らな場所にスラックスを置いてください。縦方向に伸ばし、しわを伸ばすためにスラックスを下に引っ張ってください。そして、渡り巾を計ったラインから約30センチ下の端から端までを計測します。 ⑥ すそ巾平らのところへ広げ、下記矢印の方向に引っ張りしわを伸ばします。 すそ上げをされていな商品の場合は、すそから15センチ上で端から端までを直線で結ぶ長さ |
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1-6 ベストの寸法現在身に着けているベストのサイズを計測することで、購入を検討しているベストとのサイズ比較を行うことができます。また、ベストを正確に計測することは、フィッティングの際に役立ちます。 ベストのサイズを正確に計測するためには、着丈・胸囲・胴囲の3つの寸法を計測することが重要です。
1. 着丈:ベストの着丈を計測することで、ベストの全体的な長さを把握することができます。 以上の方法によって、正確な寸法計測を行うことができ、ベストのフィッティングに役立ちます。 ① 着丈平らな場所に布を広げ、ボタンを留めた状態で、下記の矢印の方向にしわを伸ばします。そして、衿の中央にある表生地の下から裾を直線で結んだ長さを確認します。この時、生地が均等に伸ばされていることを確認してください。 ② 胸囲平らな場所に布を広げて、ボタンをとめた状態で、下記の矢印の方向にしわを伸ばしましょう。アームホールの付け根を直線で結んだところから、背中の側の生地の部分を含めた長さを2倍にします。 もしスリーピースを着用する場合は、上着が着用できても、ベストのボタンが閉まらないことがあります。つまり、寸法をきちんと確認することが大切です。 また、背中のポリエステル生地のはみ出した部分も胸囲の計測の値に含めてください。これにより、より正確なサイズの計測が可能になります。 ③ 胴囲平らな場所に生地を広げ、ボタンを留めた状態で、下の矢印の方向にしわを伸ばします。ウエストの一番細い部分を直線で結んだ長さの2倍を計測してください。この長さは、背中側の生地の部分も含みます。 スリーピースの場合は、上着が着用できても、ベストのボタンが閉まらない場合があります。そのため、寸法をよく確認してください。 また、胸囲の計測の値には、背中のポリエステルの生地がはみ出した部分も含めてください。 ④ ベストの採寸の注意事項胴囲・胸囲は、前身生地だけでなく、背中側ポリエステル生地を含めた長さになります。 ⑤ ボタンのとめ方寸法を計測する時のボタンの止め方について、まず、ボタンホールの中央でなく、左端少し膨らんだ「ハト目」の中央にボタンを合わせて寸法を計測することが重要です。この方法は、胴囲やウエストなど、体のサイズを正確に計測するために必要です。 また、寸法計測時にボタンの中央で計測すると、胴囲などが2センチほど小さく見積もられる可能性があります。このため、ボタンを正確な位置に合わせて計測することは、正確なサイズの把握に繋がります。 |
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1-7 寸法表の見方購入前に寸法表を見ても、どのサイズが自分に合うのかわからない場合があります。その場合は、自分に合いそうなサイズをピックアップして、寸法表から上着の胸囲と胴囲、スラックスの胴囲と渡り巾の大きさをメジャーで測り、実際のスーツのイメージを確認することをおすすめします。この手順は少し手間がかかるかもしれませんが、自分にぴったりのスーツを選ぶためには重要です。 上着のチェックポイントは、2カ所胸囲と胴囲身長を基準に号数を選ぶことができます。例えば、A体5号の場合、乳首の位置で、103センチのメジャーの輪を作ってスーツの大きさをイメージします。同様に、胴囲も89センチのメジャーの輪をへその位置で作ってスーツの大きさをイメージします。 スラックスのチェックポイントは、2カ所ウエストと股上スラックスを選ぶ際には、ウエストと股上の2つの要素を考慮する必要があります。例えば、A体5号の場合、股上のウエストの位置で、82センチのメジャーの輪を作ってスラックスの大きさをイメージすることができます。同様に、渡り巾も46センチ(23の2倍)のメジャーの輪を股の付根の位置で作ってスラックスの大きさをイメージすることができます。 |
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1-8 スーツのサイズケアラベルでサイズを確認いま着ているスーツのサイズを確認する方法は、スーツに縫い付けてあるケアラベル(洗濯証紙)を探すことです。通常、既製服のスーツなら、上前見返し内ポケットの中にケアラベルに縫い付けてあります。ケアラベルには、スーツのサイズだけでなく、生地の品質やお手入れ方法などの情報も記載されています。 スーツのサイズを確認するためのケアラベルには、下記のような情報が記載されているます。 - スーツのサイズ(三元表示 身長・胸囲・胴囲) そのスーツは、スリムタイプのスーツかレギュラータイプのスーツかによって、同じサイズでも寸法の大きさが異なることがありますので、購入する際には注意が必要です。また、時間が経つと現在販売しているスーツとシルエットが異なってしまう場合があり、寸法も異なることがありますので、ご注意ください。 さらに、スーツの選び方には、使用するシーンや個人の好みによっても異なります。例えば、オフィスで着る場合は、どちらかというとシックな色味やデザインが適しています。一方、パーティーや式典などのフォーマルな場に着用する場合は、華やかで華麗なデザインが好まれます。 また、スーツには素材によっても違いがあります。ウール素材のスーツは保温性が高く、冬場に着用するのに適しています。ポリエステル素材のスーツは耐久性が高く、洗濯にも強いため、普段使いに適しています。そのため、スーツを購入する前に、自分が求めるスタイルや用途に合わせて素材やデザインを選ぶことが大切です。 |
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1-9 サイズ確認の最終手段スーツを購入予定のショップに送ってサイズを確認スーツのサイズが分からない場合は、他にも方法があります。例えば、今着ているスーツを購入予定のショップに送ってサイズを確認することができます。送ったスーツで、サイズとシルエットのアドバイスをしてもらうことができます。また、送ったスーツは、購入するスーツと一緒に送り返してもらうことができ、返送送料も節約できます。 ただし、最初にスーツを送る送料は自己負担となります。また、クリーニングを出してからキレイなスーツを送ることがエチケットです。さらに、ショップによってはこのサービスを提供していない場合もありますので、事前に問い合わせて確認してください。この方法で、自分にぴったりのスーツを手に入れることができます。 |
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2 スーツの予備知識 |
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2-1 型紙のパーツ型紙のパーツスーツを作る際には、生地の上に型紙のパーツを配置して裁断します。下の図はスーツの表生地一式のパーツを生地幅に入れたマーカーになります。 上着 スラックス また、スーツ作りには、型紙の作成から始まります。型紙には、パーツの形状だけでなく、サイズや縫い代、補正値などの情報も含まれます。型紙作りは非常に重要であり、正確な寸法をとることが必要です。さらに、型紙を作成する際には、生地の伸び方や縮み具合なども考慮する必要があります。型紙作成が完了したら、パーツを裁断することができます。裁断したパーツを縫い合わせ、最後に仕上げを施すことで、完成したスーツができあがります。 |
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2-2 スーツの仕様の説明背抜き仕様裏地の背中の部分が半分ほどない仕様 総裏仕様上着の裏側に裏地がすべてに付いている仕様 センターベント上着の後ろの側の真ん中に切れ込みがある仕様 サイドベンツ上着の後ろ側の両サイドに切れ込みがある仕様 ノータックスラックスのフロントにタックがない仕様 ワンタックスラックスのフロントに左右に一つタックがあり、お尻周りや渡り周りに余裕を持たせた仕様 ツータックスラックスのフロントに左右に二つタックがあり、お尻周りや渡り周りに余裕を持たせた仕様 スラントポケット前身頃のポケットが斜めになっている仕様 チェンジポケットポケットの上にもう一つ少しちいさなポケットがついている仕様 AMFステッチ衿やフロントの縁やポケットやベントなどに手縫い風な補強をほどこした縫いの仕様 ピンポンステッチ裏地と表地の縁に手縫い風な補強をほどこした縫いの仕様 切り台場見返しポケットの補強に表地を使用した仕様 見返しと台場部分を縫い合わせた仕様 本台場見返しポケットの補強に表地を使用した仕様 見返しと台場部分を一体化した仕様 重ねボタン仕様袖ボタンを手縫い風にボタンを重ねたボタンの止め方の仕様 D管止め玉縁などの縁を補強するためにほどこす縫いの仕様 |
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2-3 スーツの構成要素スーツの構成要素よいスーツを作るためには下記構成要素が全てそろっていないとよいスーツは作ることができません。 表生地-適度な伸縮性が必要、伸縮性がないといせ込みなどがうまくできず、立体的な縫製ができない 裏地-表地とだぶつかず、足らず適度の寸法で合致する 胸増し芯(附属)-毛芯の種類や胸増し芯の形や形成などいろいろ種類があり、胸の丸みの立体感を出すのに一番重要な要件 マスターパターン-企画会社やアパレルが作成する一番大元のパターン 通常A5サイズで作成 工業用パターン-マスターパターン(A5サイズ)より縫製工場が、各工場に適したパターンにアレンジして各サイズ・各体形にグレーディングする 各工場が、生産に適した工業用パターンにアレンジする時に、生産性を重視した型紙にアレンジされると着心地が良くないスーツになる場合がある。 縫製レベル-縫製工場より、首回り、袖付け、胸増し芯付けの工程が異なり、中間工程を省いたり、縫い線を曲線から直線に変更したり、オペレーターの熟度により商品の出来上がりに大きな影響を及ぼす。 縫製レベルの低いスーツもしくはスーツのサイズが合っていない場合 |
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2-4 秋冬スーツと春夏スーツ春夏のスーツは、主に平織りの生地(トロピカルなど)を使用して裏地仕様を背抜き仕様となります。平織は単純な織り方ですので通気性が高く、軽い生地になります。 表生地の重量は、生地巾あたり春物で230g~260g・夏物で200g~230g が一般的です。 背抜き仕様 秋冬のスーツは、主に綾織りの生地(カルゼなど)を使用して裏地の仕様を総裏仕様となります。綾織は密度がありますので平織りの生地に比べて通気性低く、重量は重くなります。 表生地の重量は、生地巾あたり秋物で260g~300g・冬物で300g~が一般的です。 総裏仕様
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2-5 生地の種類生地の種類・平織り-経糸と緯糸が交互に交差する最も基本的な織り方であります。通気性に優れております。スーツ地だと、トロピカル、ポーラーなど。春夏の素材に適しております。 ・綾織り-経糸を2本もしくは3本浮かせ、1本をくぐらせる組織を一巡りとする織り方である。厚地の生地を織ることができ、シワのよりにくさを持つ。スーツ地だと、ギャバジン、サージ、サキソニー、カルゼなど。経糸が緯糸に「2本上:2本下」と交差する場合を「2/2綾織り」「2本上:1本下」の場合は「2/1綾織り」と呼びます。秋冬の素材に適しております。 ・ストレッチ-スーツ地おけるストレッチは、横方向に7%の伸縮性があるものをストレッチと呼んでおります。一般的なスーツ地は、3%前後のストレッチ性であります。ストレッチジーンズと比べるとあまり伸びません。ストレッチ性を抑えている理由は、あまりストレッチ性を出すと、スラックスのひざの部分が伸びてしまいきれいなプリーツラインにならない為にストレッチ性を抑えております。ストレッチの生地を使用したスーツは、生地が縮んで商品の寸法表より小さくなりますが、生地が伸びて商品の寸法より大きくなります。 ・ウールの番手-スーツの一般的な番手は60番手の双糸、72番手の双糸、80番手の双糸、を使用しております。番手の数字が大きくなるほど糸の太さが細くなり、糸の強度が弱くなり、やわらかい風合いとなります。糸の番手が細くなるほど高級な糸となります。 ・ウールのマイクロン-マイクロンとは、原料の繊維の太さを示し、このマイクロン数が小さいほど繊維が細かくなり、肌ざわりの良い上質なウールとなります。SUPER100’sで18.5マイクロン SUPER110’sで18.0マイクロン SUPER120’sで 17.5マイクロンとなります。 ・ポリエステル素材-ポリエステルの糸は、糸生成の工程で多種多様な特徴を持たせた糸を作り出すことができ、ポリエステルの生地といっても安いものから高いものまで色々あります。安いポリエステルの生地は、ポリエステル特有のギラギラした光沢があり、張りのある風合いで、いかにもポリエステルという生地で、スーツを作った時にはウールのスーツとはかけ離れたスーツになります。インビスタ社のクールマックスは、吸水速乾性に優れた生地です。帝人フロンティア社のエアロカプセルは、中空糸構造で、軽量で保温率が高い生地です。名古屋瀧定社のトラベストは、スーツの素材に最適化したポリエステル素材で、ポリエステル特有のギラギラした光沢を抑え、ウールライクな風合いで、ストレッチ性、防シワ性を備えております。ウールのスーツと遜色のないスーツです。 |
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2-6 すそ上げシングルとダブルすそ上げシングルとダブルすそ上げシングルとダブルでは、ダブルがフォーマルで、シングルがカジュアルと思われている方も多くいらっしゃいますが、実際は、すそ上げシングルがフォーマルで、すそ上げダブルはカジュアルの装いとなります。 礼服などのフォーマルスーツでは、すそ上げシングルをおすすめいたします。 |
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2-7 高い生地はとても繊細高い生地はとても繊細値段の高いウール生地は、繊細で手入れが必要で、丈夫じゃないんです。高いウールの地は、糸や繊維が細くなり、肌触りが滑らかになり、生地が柔らかく、生地の強度が弱くなるのです。ノーマル ⇒ SUPER 100'S ⇒ SUPER 140'S となるにつれて生地の強度は弱くなります。繊維が細く柔らかい生地は、虫の大好物で、手入れを怠ったたり、定期的にクリーニングに出さないとすぐに虫に食われて穴が開いたりします。 ウールにとって湿摩擦は、大敵です。ウール素材は、湿った状態でも揉まれたり、擦れたりると、フェルト状になったり、ピリングが発生したりします。 ウール混素材のスーツで、自転車に乗ったり、ワンショルダーバッグ・リュックサックを背中に背負ったりすると、生地との摩擦で、ピリングが発生します。生地の摩擦が発生する行為は、避けるようにしてください。 自転車に乗ったり、ワンショルダーバッグ・リュックサックを背中に背負ったりする場合は、ウールの入っていないポリエステル100%の生地で作ったスーツをおすすめいたします。 |
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2-8 着て美しい服美しい着こなしには、いくつかのチェックポイントがあります。
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袖と足元の丈のバランスに注意しましょう。上着の袖丈が短かかったり、シャツが短いのはNG。程よい袖丈は、カフスが1.5cm程見えるくらいが丁度よい長さです。 また、着丈は手を下げたときに、親指の先と同じ程度の長さがベスト。 裾は1ブレイク、W巾は4cm程度がよいでしょう。カジュアルに着こなす場合は、スーツよりやや短めにするのがコツです。 ネクタイが長すぎるのも、バランスを悪くする要素のひとつなので注意しましょう。 バランスの悪い着こなし例 |
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3 購入時の注意事項 |
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3-1 モニター色と商品の色モニターの色と商品の色お届けする商品の色と商品ページの色は、多様な要因で異なって見え場合があります。 商品を撮影する時は、撮影用の照明で商品を照らしております。撮影用の照明や編集用のモニターは、 RAWファイルからJEGファイルに変換する時に変換ソフトの仕様等で色目が変化する場合があります。 お使いのモニターの色温度によっても、商品の色が異なって見えることがあります。家電量販店のテレビ売り場で、多くのテレビで同じ映像が映っていても、肌の色は、異なった色で表示されております。メーカーごとに、青味の強いモニターや赤味の強いモニターがあり、コントラストの強いモニターなど同じ色に表示されません。 商品の微妙な色の違いは、モニターでは再現できておりません。商品画像の式温度は5500Kで作成されますが、モニターの色温度は、一般的に6500Kや9300Kとなっております。少し青味の強い色で再現される傾向になります。表示される色温度は、モニターごとに異なっております。 色の認識は、個人差や照明の色で、色の認識が異なってきます。 照明の色が、電球色の黄色の色が強い色だと、紺系の色が黒と認識してしまう事もあります。 普段から、微妙な色の違いを認識していない人ですと、微妙な紺と黒の違い、黒とフォーマルブラックの違いなど違いが認識できない場合があります。 紺色の認識については、関西の人が、明るい紺を紺と認識する傾向にあり、関東の人が濃い目の紺を認識する傾向にあります。 スーツの紺の色について、見慣れていない人は、学生の紺ブレザーの紺の色を紺と認識しており、紺とブルーの中間の明るめの紺を紺と認識している人もいます。 淡色の色や青系や茶系の色は、商品の色と異なる事を理解したうえで商品をお選び頂く事をおすすめいたします。 |
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3-2 上下別々のサイズの購入スーツの上下別々のサイズの購入
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3-3 返品不可商品の購入の注意事項返品不可商品の購入の注意事項スーツをネットショッピングで購入した商品の返品理由は、サイズが合わないと言う理由が一番多いです。 サイズが合わない時に交換や返品ができるように、キャンセルや返品や交換ができる商品を購入することおすすめいたします。 交換や返品やキャンセルができない商品は、一般的に下記のような場合になります。 ・セール品や福袋など、返品交換キャンセル不可と表記してある商品 ・すそ上げなど補正をおこなった商品 ・使用・着用をした商品(サイズ確認の試着は除く) ・下げ札、付属品等を取り外した商品 ・ 破損、汚損された商品、タバコの臭いなどの臭いがする商品 セール品や福袋などでなく、通常商品をすそ上げなどの補正をおこなわず、試着のみでしたら、一般的に交換・返品・キャンセルは可能であります。一般的に出荷時の送料・お客様から購入したお店への送料が、お客様負担になります。
サイズが合わない理由は、主に下記のような理由になります。 ・スリムスーツとビジネススーツの違いを理解してない ・同じサイズならどのメーカーも同じ寸法と誤解している ・スーツのサイズをスラックスのウエストのみ寸法を確認で、その他の上着の寸法を確認してない ・体形が変化しているのに、以前購入のサイズをそのまま購入している ・スーツの購入年数が経過して、スーツの流行を理解してなく着丈やゆとりなどの変化を理解してない ・寸法表の見方がわからないや思い込みによる寸法の計測による間違ったサイズを選んでいる
簡易的なサイス選びの方法 ・身長より適切な号数を選ぶ ・上着は胴囲を計測して、計測した胴囲の1.1~1.15倍の上着の胴囲の寸法を選ぶ ・スラックは、上記2つの条件に当てはまるサイズ中より、スラックスのウエスト寸法に近いものを選ぶ
購入する商品にサイズが合うかどうか、不安がある場合は、返品交換できる商品を補正無しで購入することをおすすめいたします。 |
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3-4 すそ上げについてすそ上げについてすそ上げなどの補正オプションを購入時に、ご注文されますと商品が気に入らない・サイズが合わないなどでの返品・交換・キャンセルは、一般的にできななくなります。購入前に注文内容をよく確認してから、返品・交換・キャンセルができないことを納得の上、すそ上げなどの補正オプションをご注文してください。 商品内容に不安がある場合は、すそ上げなどの補正オプションを注文せずに、返品・交換できる商品をご注文おすすめいたします。SALE品や福袋などは、返品・交換・キャンセルできない場合がございます。ご注文前に返品交換条件を確認することをおすすめいたします。 |
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3-5 ウエスト補正についてウエスト補正についてウエスト補正は、お尻周りの詰め出しに対応しておりません。ウエスト部分の詰め出しになります。 下記がスラックスの後ろ部分の裏側になります。中央の縫い代部分を詰めたり、出したります。 下記の半透明の部分がウエスト補正で詰め出しを行う部分になります。 |
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3-6 すそ上げテープの止め方すそ上げテープの止め方すそ上げテープの注意事項 スラックスの折り返しの表側と裏側を間違えない事 スラックスの裏側ですそ上げテープを止めるのに、間違ってスラックスの表側ですそ上げテープを止めてしまわないようによく確認しましょう。 |
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4 購入後のアフターケア |
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4-1 スーツのお手入れ長持ちする着方ジャケットよりもスラックスのほうが痛みやすいので、ツーパンツスーツを購入されますと長持ちいたします。スーツを何着かお持ちなら、交替してスーツを着ると、しわも回復します。毎日、着続けているといたみも早いので、同じスーツを続けて着ないのはスーツ長持ちの鉄則です。しわができたら、その日のうちに蒸気にあてて取ってしまいましょう。わざわざアイロンをかけなくても、霧吹きで水をかけたり、お風呂の蒸気にしばらくあてるだけでしわが回復いたします。 普段のお手入れ型崩れの原因になるので、なるべく重い財布や手帳は入れないようにしましょう。脱いだまま椅子にかけっぱなしにするのではなく、肩幅くらい厚みのあるハンガー(針金のハンガーはだめ)に掛け、スーツのお手入れをしましょう。 汚れ、しみがついた場合食べ物などのしみがついたら、ハンカチやティッシュですぐに吸い取ります。このとき、こするとかえって汚れが染み込んでしまうので注意してください。家に帰ったら、水か中性洗剤を薄めた液をタオルにつけ、下に乾いたタオルを当てて、上から軽くたたきます。汚れを下のタオルに落とすイメージです。最後に水を絞ったタオルで軽くたたき、しみの周りをぼかしておきます。 雨の日の場合雨に濡れたスーツを放置しますと型崩れの原因になります。必ずお手入れするように心がけましょう。帰ったらすぐに上着を脱ぎ、乾いたタオルで十分に水分を拭き取り、風通しのよい場所に陰干しします。スラックスはスラックス専用のハンガー(2箇所クリップが付いたもの)に、スラックスの裾を上にして吊るします。よく湿気を取る意味で2、3日はそのスーツを着用しないほうがよいでしょう。 定期的なクリーニング10回から15回程度着用したら、汚れの有無に関わらずクリーニングに出しましょう。人の目ではわからなくても、目に見えない汚れや人間の垢や脂がスーツに付いているものです。特に虫などは高級な生地が大好きですから、汚れた部分から食われていきます。そのためには、早めのクリーニングが欠かせません。 |
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4-2 ウォッシャブル製品の家庭洗濯についてケアラベル上着やスラックスのポケットにはケアラベル(洗濯証紙)がついております。上着とスラックのケアラベルは、同じケアラベルがついていない商品もあります。上着は、家庭洗濯ができなくても、スラックスが、家庭洗濯ができる場合があります。 下記のようなケアラベルは家庭洗濯ができません。クリーニング店でドライクリーニングに出してください。 スラックスのケアラベルが下記のようなケアラベルでしたら、家庭の洗濯機で洗うことができます。 上段左上から ※液温は30度を限度とし 洗濯機で非常に弱い洗濯処理ができる ※塩素系および酸素系漂白剤の使用禁止 ※タンブル乾燥禁止 ※日陰のつり干しがよい 下段左下から ※底面温度150℃を限度としてアイロン仕上げ処理ができる ※石油系溶剤による弱いドライクリーニングができる ※非常に弱い操作によるウエットクリーニングができる その他 アイロンをかける時は、あて布を使用してください。 洗剤は、中性洗剤を使用 洗濯ネットに入れて洗濯 短時間脱水 洗濯方法のおすすめ4> |
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4-3 洗濯表示記号一般的なスーツの洗濯表示家庭洗濯不可 スラックスのみ家庭洗濯が可能な洗濯表示の一例弱水流で、家庭洗濯可能 洗濯表示記号の意味洗濯表示記号の変更洗濯表示が平成28年12月1日より、JIS L 0001に変更になりました。 ※「消費者庁表示対策課 平成28年11月4日 家庭用品品質表示法に基づく繊維製品品質表示規程の改正について」より参照 |
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5 よくある質問 |
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5-1 返品ができない商品以下は、ネットショップで返品できない商品に関する注意事項の一般的な例です。ただし、具体的なショップや商品によって異なる可能性がありますので、購入前にショップのポリシーや商品の返品に関する情報を確認することをお勧めします。 1.返品不可商品の確認:商品を購入する前に、ショップのウェブサイトや製品ページで、返品不可商品に関する情報を確認してください。特に高額商品や特殊商品は、返品が制限される場合があります。2.利用規約の確認:ショップの利用規約や返品ポリシーを注意深く読んでください。返品不可商品のリストや条件が明記されている場合があります。ショップのウェブサイトのフッターまたはカスタマーサービスページに、これらの情報が記載されていることが一般的です。3.カスタムオーダー(すそ上げなどの補正)や特注品:カスタムオーダーや特注品は、個々の要件に基づいて作られるため、一般的に返品ができません。カスタムオーダーの場合、注文前に詳細な説明や写真を提供することが一般的ですので、注意深く検討してください。4.セール品やクリアランス品:セール品やクリアランス品は、通常は返品が制限される場合があります。価格が割引された商品には、返品ポリシーが適用されないことがありますので、注意してください。5.使用済みまたは洗濯済みの商品:使用済みまたは洗濯済みの商品は、一般的に返品が制限されます。衣類や家庭用品など、個人の使用に関わる商品は、使用後に衛生上の理由から返品ができない場合があります。これらは一般的な注意事項の例ですが、ネットショップや商品によって異なる制限や条件が存在する可能性があります。購入前にショップの返品ポリシーや利用規約を確認し、返品に関する疑問や不明点があれば、カスタマーサポートに問い合わせることをお勧めします。 |