岩手にワイン文化を!!エリアジャック
第15回 スパークリングの多様性のおはなし。そしてレアもの

  • sugars
  • 2018.02.07

日本固有の品種・甲州と
〝きいろ香〟とワインの発展


アッキー 今回のお題は〝スパークリングをシャンパーニュだけと思わないで〟です。ゲストはブランド虹鱒『八幡平サーモン』を生産する高橋愛さんです。ではさっそく一本目を。
山田 ブドウは日本固有の品種、甲州です。醸造責任者の方は平山繁之さん。甲州のスペシャリストです。甲州って長らくよくも悪くもフラットなものが多かったんですが、ボルドー大学にいらっしゃった富永先生という方が、甲州に特有のある香りを発見して。
高橋 きいろ香だ!
田村 このグレープフルーツのような香りがそうなのかな?
山田 そうそう。きいろ香の発見があって、甲州でもいろんなバリエーションが出せるんじゃないかって、世界標準のものを作るべくチャレンジが始まりました。メルシャンって技術を全開示するんですよ。それもあって、地域全体の技術革新が進み今に至っています。
アッキー それでは 二本目です。
高橋 これも日本のワイン? 濁りがキレイ。ノンフィルターですね。
田村 旨味がありますね。
山田 澱って旨味があるので、澱引きをするかしないかは味に影響します。日本酒でいえばどぶろくですね。
アッキー 三本目も空けて、飲み比べてみましょう。
山田 イギリスのワイン。今イギリスってスパークリングの評価がすごく高いんです。これは色んな産地のブドウを買って造っている、ネゴシアンです。
田村 通常は産地をうたいたいから、産地を絞るよね。味も、今まで飲んだイギリスのスパークリングと違う感じ。
山田 心地よい酸なんだけど、嫌みがなくて、全体的なバランスがいい。若いからちょっとソリッドだけどしっかり骨格もある。今回これを選んだのは、シャンパーニュだけがスパークリングじゃないんだよっていうのを飲んでほしくて。シャンパーニュの人たちが以前からイギリスに土地を買ってて、イギリスの人もブドウ植えてて。昔はイギリスのスパークリングはナイティンバーくらいしか入ってこなかったけど、そういうのがやっと世に出てきて花開いているとこですね。

ワインもサーモンも
素材にこだわって


高橋 今、清次郎さんで八幡平サーモンを出して頂いてるんですよ。
田村 僕、サーモンって癖があって好きじゃないんだけど八幡平サーモンはすごくクリア。脂もくさくないし。
山田 美味しいよね~。僕も脂こってりはダメになってきましたよ。ワインもインパクトのあるものから繊細なものへって好みが変わってきました。
田村 昔はナパをガブガブ飲んでたけど、今はぶっ続けで飲めないな。それがブルゴーニュだと飲めるもんね。
高橋 魚づくりも一緒で。うちの父も言うんですけど、輸入サーモンってすごくレベル上がってる。私も美味しいなって思うんだけど、3枚くらいで終わっちゃう。八幡平サーモンが目指すのは、何枚でも食べられて、体にスーッと入っていくもの。美味しくて、体にいいものを作らなきゃ、と思ってやってます。
アッキー キモは水と、餌ですか?
高橋 そうですね。いかに酸化してない餌を与えるか。
山田 ワインで酵母が大事なのと一緒ですね。
アッキー ところで今回、田村さんがお土産で函館『農楽蔵』のワインを持ってきてくださいました。この2本を含む6本入り、限定250セット。セット販売は抽選という貴重ワインです。バラ売りも入手困難だそうで。
山田 (白を飲みつつ)美味いね。結構ミネラルですね。
田村 (赤を飲みつつ)ニッキの香り。
高橋 赤は、秋を感じる。
山田 いいワインですね~。品種は…
アッキー (グラスト店主の山本さんより)メルローとピノ・ノワールだそうです。
高橋 チェリーパイみたいな香りがする。それがピノなのかな。
アッキー スパークリングの多様性&国産ワインのバリエーションも味わえました! ではまた次回!
※シャトー・メルシャン…1877年『大日本山梨葡萄酒会社』として創立した、国産ワインのさきがけ

第15回 スパークリングの多様性のおはなし。そしてレアもの

1) HUGGY WINE&Yuki KOSHU SPARKLING2016
2) Tainai Kogen Winery Vin Petillant.2016
3) 2009 Digby Fine English Reserve Brut

釣り堀『ユーランド清水川』も運営する高橋家。「こーんな大きなイトウが釣れることも」。自宅ワインのお供はもちろん八幡平サーモン

グラスにもこだわる『glassto』ゆえ、それぞれのワインの個性を活かすグラスで頂く。こんな工夫も、気分をそっと盛り上げてくれる

函館のワイナリー『農楽蔵』。④『ノラ・ブラン2016』⑤『ノラ・ルージュ2016』。生産本数各1,500本。なかなか手に入らないことで有名。お料理のマッシュルームは八幡平つながり

山田隆史(株)山田酒店代表取締役 TAKASHI
YAMADA


(株)山田酒店代表取締役
(一社)日本ソムリエ協会認定ソムリエ、WSET Advanced Certificateなどの資格を持つ専門家

田村英司(株)田清取締役専務 EIJI
TAMURA


(株)田清取締役専務
紫波にエスプレッソマシーンとワインを揃えた『4832』を構える。岩手のワイン文化をもっと豊かにするべく奮闘

glassto(グラスト)
住) 盛岡市神明町5-21
tel) 019-601-5966
営) 17:00~24:00 (LO 23:00)
休) 日曜・祝日

ワインと日本酒、そして季節を感じる料理のお店。左はイチゴのような風味が特徴の『Julien Meyer(PINOT NOIR 2014)』