岩手にワイン文化を!!エリアジャック
第6回 和食に合うワイン。そしてニューワールドの魅力について

  • sugars
  • 2016.03.01

出会った人カウンター導入 和食とワインでスタート!

アッキー 今回からカウンターが導入されました。目標は50人!?ワイン通でもそうでない人ともグラスを交わしていきます。今年はどんな出会いがあるでしょうか!?2016年初のゲストは司法書士の藤原さんです。山田さん、今回のテーマは?
山田 "和食に合うワイン"です。さっそく一本目(※1)いきましょうか、オーストラリアの白です。ニューサウスウェールズ州で作ってます。
藤原 スッキリした味わい。でも薄いわけじゃなくコクがあるというか…
山田 タッチが繊細でしょう。果実味もある。セミヨンというブドウです。
田村 貴腐菌をつけて貴腐ワインにもなる品種だ!爽やかで野菜によく合うね。
(ここで柚子が香るお椀が登場)
藤原 柚子の味によく合いますね。主張しすぎない上品さが。
アッキー "ワインは酸が命"というのも覚えてきました。
山田 そう、ブドウの糖度が上がり過ぎて酸味が足りないことがあるので、産地によっては加酸することが法律で認められています。
田村 加糖だけじゃなく加酸もあるんだ!それは知らなかった。

1 Thomas Braemore Semillon 2010(オーストラリア)
2 Emiliana Novas Pinot Noir Gran Reserva 2012(チリ)
3 Bodega Chacra Barda Pinot Noir 2012(アルゼンチン)

1 Thomas Braemore Semillon 2010(オーストラリア)
2 Emiliana Novas Pinot Noir Gran Reserva 2012(チリ)
3 Bodega Chacra Barda Pinot Noir 2012(アルゼンチン)

もうひとつのテーマはニューワールド

田村 (ワインボトルを眺めながら)オーストラリア、チリときてアルゼンチン?今日はニューワールド縛りなんだ。
山田 そう、それが裏テーマ。
アッキー ニューワールドとは?
山田 ニューワールドとはアメリカやチリ、オーストラリア、ニュージーランド等、ヨーロッパの方々が入植しワイン造りを始めた産地。逆に、オールドワールドはフランスやイタリア、スペイン等々、ヨーロッパを中心とした伝統的産地のことを言います。
アッキー ニューワールドのワインは、ワイン好きの方にとってはどんな位置づけなんですか?
田村 赤道を越えるから輸送の関係で味が劣るだとか、伝統的な産地じゃないからって下に見られることもあるけど、飲めばそれぞれ美味しいよね。
山田 日本は特にフランスワインを偏重するきらいがあるからね。品質も輸送の技術も向上しているので飲まず嫌いは損ですよ。
田村 合理的なワインが多いんでしょう。このワインもコルクでなくスクリューだし。灌漑も認められてるんだよね?伝統的な産地だとワイン自体が天然の農産物みたいな考え方だから、その意味では全然違うね。
山田 オールドワールドのワイン造りは厳格に規制されてるところが多いしね。それからニューワールドはリーズナブル。もちろん例外はあるけども。
藤原 リーズナブルっていえば、昔よく家で『アルパカ』(※4)を買って飲んでたんです。安くて美味しいから。あれもチリだから、ニューワールドですよね。いつの間にか有名になってて、売り場で立派なポップがついてたりして。
アッキー 家でもデイリーでワイン飲むなんてオシャレですね。
藤原 特別な日のワインは山田さんに選んでもらいます(笑)。
※4 チリの名門ワイナリー、サンタ・ヘレナ社のワイン

1)山田さんの七つ道具!?このオープナーで何本のワインが抜栓されてきたのだろう…
2)『サッシカイア』オーナーのエンブレム

「家でも気軽に和食×ワインがしたい!」
1)山田さんの七つ道具!?このオープナーで何本のワインが抜栓されてきたのだろう…
2)『サッシカイア』オーナーのエンブレム
3)『忘々』にて。絶妙のタイミングで提供してくれる料理に、ワインが進む

「家でも気軽に和食×ワインがしたい!」
3)『忘々』にて。絶妙のタイミングで提供してくれる料理に、ワインが進む

名門が繰り出す新たなる挑戦

アッキー 続いて二本目(※)です。
田村 わ~この軽さ、和食にイイ。
山田 品種はピノ・ノワールです。出汁に合う品種だと思ってるんです。僕これ、この連載でいつも言ってる気がする(笑)。
藤原 ちょっとフルーティーさも感じるような?和食は白、ってイメージがあるけど、全然そんなことないですね。覚えておきます。
田村 とある有名なお寿司屋さん、マグロの漬けに、醤油を入れたワインを使うんだよね。魚ともいいんだなあ。
アッキー そして三本目(※3)へ。
田村 うーん、皮の匂い。
藤原 ラベルのエンブレム?は何ですか?
山田 スーパートスカーナで有名なサッシカイアのオーナー伯爵の紋章です。
アッキー セカンドラインのようなものですか?
山田 アルゼンチンで、しかもピノ・ノワールで仕込むという新たなる挑戦ですね。
田村 植民地支配っていう歴史背景もあるけど、欧米の資金力があるワイナリーがドーンと土地を買うんでしょ?
山田 そうそう。一般的に想像する資金力とはケタ違いです。北は南に憧れ、南は北に憧れる…みたいなものが生産者の方々にはあるようです。
藤原 おふたりとも土地を買ってブドウから始めてみては?(笑)。
山田 多分これくらい(手を広げて)くらいしか買えないよ(笑)。

旬のお野菜盛り合わせ(一例)
一本目とともに頂いたお料理。趣向が凝らされたひと品を少しずつ味わえる

旬のお野菜盛り合わせ(一例)
一本目とともに頂いたお料理。趣向が凝らされたひと品を少しずつ味わえる

ワインの資格、世界最高峰って何?

田村 1本目で思い出したんだけど、以前紫波町の姉妹都市のスタンソープに行ってきたんです。このワインの産地を少し北にいったところで。僕WSET(※5)の資格を持ってて、そしたら現地のワインスクールの女性が同じバッジをつけててちょっと嬉しかった。
アッキー ソムリエではなくて?
山田 基本的にソムリエは、日本ソムリエ協会が認定するサービスに従事する方の認定資格。私もWSETの上級資格を持っていますが、世界的にはWSETの方が通じますね。
アッキー じゃあ最高峰の資格は?
山田 マスター・オブ・ワイン(MW)。
藤原 日本にもいるの?
山田 昨年、ついに日本在住の日本人MWが誕生しました!実はその方、私の師匠なんです。
アッキー なんと!!おめでとうございます。ではまた次回!!
※5 ロンドンに本部を置く世界最大級のワイン教育機関

藤原さんの今回のお気に入りは果たして?

藤原さんの今回のお気に入りは果たして?

TAKASHI YAMADA


(株)山田酒店代表取締役。
(社)日本ソムリエ協会認定ワインアドバイザー。フランス食品振興会認定フランスワイン<コンセイエ>などの資格を持つ専門家。


EIJI TAMURA


(株)田清取締役専務。
紫波にエスプレッソマシーンとワインを揃えた『4832』を構える。岩手のワイン文化をもっと豊かにするべく奮闘。

四季味彩 忘々(シキアジサイ ボウボウ) 019-626-0345

和食の美味しいお店として知られる。取材NGだが今回は特別に場所をお借りした。旬を感じるお料理の他、ワインの品ぞろえも豊富だ

1 Thomas Braemore Semillon 2010(オーストラリア)
2 Emiliana Novas Pinot Noir Gran Reserva 2012(チリ)
3 Bodega Chacra Barda Pinot Noir 2012(アルゼンチン)

■四季味彩 忘々(シキアジサイ ボウボウ)
019-626-0345

(住)盛岡市大通1-6-16
(営)17:00~23:00
(休)日曜

1 Thomas Braemore Semillon 2010(オーストラリア)
2 Emiliana Novas Pinot Noir Gran Reserva 2012(チリ)
3 Bodega Chacra Barda Pinot Noir 2012(アルゼンチン)